ソーラーパネルが破損したらどうなる?起こる問題と対処法を徹底解説!

売電システムや自家発電が注目されている昨今、ソーラーパネルを設置する家庭も増えてきました。しかしソーラーパネルは常に外気に晒されています。落雷や暴風などで破損するケースも十分考えられます。ではソーラーパネルが破損すると、どのような問題が起こるのでしょうか? 今回はソーラーパネルが破損したときに起きる問題と、その対処法を紹介します。

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ソーラーパネルが壊れる2つの原因と影響

ソーラーパネルが破損する原因は、おもに「外的要因」と「内的要因」の2つにわかれます。

【原因1:外的要因】
外的要因とは、自然災害や外からの攻撃によるものです。

ソーラーパネルは屋外にあるため、雨や積雪、風などの影響を常に受けています。そのため台風で飛んできた小石や枝などが太陽光パネルに衝突し、傷を作ったり割ったりすることがあります。また風で飛ばされてきた落ち葉がソーラーパネルと屋根の間に溜まると、火災が起こることも考えられます。

外的要因は動物が原因で起こることもあります。特にカラスはいたずらとして高いところからものを落とす習性があり、それがソーラーパネルに落ちて破損する事例もあるようです。さらに鳥がソーラーパネルに糞を落とすことによって、その部分が上手く発電できず「ホットスポット」となって故障につながることもあります。ホットスポットが発生したことにより膨張熱が起こり、ソーラーパネルのガラスが割れた事例も報告されています。

このほか、鳥が巣を作る、ねずみが配線をかじるといった原因も考えられます。

【原因2:内的要因】
内的要因とは、ソーラーパネル内部に問題があるものをいいます。特に多いのがパワーコンディショナーの故障です。

パワーコンディショナーとは、ソーラーパネルで発電した直流電気を、交流に換える機械です。これが故障することによって、発電が上手くできなくなります。パワーコンディショナーの寿命は10年前後といわれており、壊れた場合には修理や交換が必要です。

【ソーラーパネルが破損するとどうなる?】
ソーラーパネルが破損すると、発電ロスが生じます。そのため必要な分の電気を作れなくなったり、売電量が低下したりする可能性があります。場合によってはソーラーパネルが燃えて火災になることもあるため、定期的な点検で異常がないかチェックすることや、汚れや傷などをきちんとメンテナンスしていくことが大切です。

ソーラーパネルが1枚破損するとほかのパネルにも影響が出る

では複数設置されているソーラーパネルのうち、1枚が破損したらどうなるのでしょうか? 結論からいえばソーラーパネルは1枚破損すると全体に影響が出ます。

ソーラーパネルはすべてのパネルがつながっています。そのため1枚が破損したり影になったりすると、全体が問題のあるパネルの出力まで下がってしまうのです。ただ一般的にはこれを回避するために、問題のあるパネルを避けて電気を通すバイパスダイオードがあります。そのため1枚のソーラーパネルが破損して全く機能しなくなっても、急に発電量がゼロになることはありません。

またソーラーパネルは基本的に車のフロントガラスと同じ、強化ガラスで表面を保護されています。そのためガラスに傷が付いただけでは、発電量に影響を及ぼすことはありません。ただ割れ目から雨水などが侵入することにより、発電をおこなうセルに不具合が生じて、発電ができなくなることもあります。

ソーラーパネルが破損してしまったら早めの交換を

ソーラーパネルが破損した場合にすべきことは、まずソーラーパネルの販売会社へ連絡することです。ソーラーパネルは保証期間を設けていることが多いため、保証期間内であれば無料で交換や修理をおこなってくれます。ソーラーパネルの不具合は場合によっては火災につながる危険性があります。少しでも不具合を感じたら、すぐに販売会社に連絡しましょう。

もしソーラーパネルが割れているのを発見したら、放置しないことが大切です。すぐに交換してもらいましょう。ソーラーパネルは1枚破損すると全体に影響を及ぼしますが、交換は破損した1枚のみで問題ありません。ただし場所によっては交換の際にほかのパネルを外さなければならないことがあります。

また破損したソーラーパネルに触らないことも大切です。破損したソーラーパネルでも光があれば発電をしている可能性があります、むやみに触ると感電する恐れがあるため、絶対に触ってはいけません。ソーラーパネルの素材によっては有害物質が発生することもあるため、近付くことも避けましょう。

【破損する前に定期的なメンテナンスを】
破損したときのコストをなるべく小さくするためにも、ソーラーパネルでは定期的なメンテナンスが大切です。専門家に依頼してメンテナンスをおこなってもらうのはもちろん、日々の発電量をしっかりモニタリングして、発電量が急激に下がっていないか、自分でもチェックするようにしましょう。

まとめ

ソーラーパネルが破損すると発電量が下がる、火災の原因になるなど、さまざまなデメリットが生じます。1枚が破損するとすべてのパネルに影響を及ぼすため、破損したら早めの交換が大切です。普段のメンテナンスやモニタリングを通して、しっかりとソーラーパネルを管理しましょう。

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