
床暖房を効果的に使う方法は?知らないと後悔するしくみと種類
足元からじんわりとお部屋全体を暖めてくれる床暖房。
マイホームにつけたいと考えている人も多いのではないでしょうか。
人気が高まってきている床暖房ですが、どのくらいの暖かさなのか、コストがどのくらいかかるのかなどはあまり知られていないかもしれません。
そこで今回は、床暖房のしくみや種類、メリット・デメリットなどをご紹介します。
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床暖房のしくみ
床暖房は熱源が床下にあり、熱が床を伝わって部屋全体に広がり暖めてくれる暖房器具です。
床から直接伝わり足元を温める「伝道熱」、床から壁や天井などお部屋全体に暖かさが広がる「ふく射熱」、床面が空気を暖めることによって暖気が上昇する「自然対流」によって、お部屋全体を暖かい陽だまりのような温もりにすることができます。
エアコンやファンヒーターのような、暖かい風でお部屋の中を直接暖める強制対流とは暖め方が異なります。
床暖房の種類
そんな床暖房ですが、大きく分けて「電気式」と「温水式」の2種類のタイプがあります。
電気式
電気式は床下に電熱線ヒーターパネルを設置し、電気を通すことで発熱させて温めます。
温水式に比べて導入の初期費用は安い傾向にありますが、温まるまでに時間がかかったり、ランニングコストが高かったりといったデメリットがあります。
耐用年数は30~50年と長く、基本的にメンテナンスは不要です。
温水式
温水式は床下に配管を設置し、給湯器で温めたお湯を循環することで温めます。
電気式に比べて、立ち上がりが早いためすぐに温かくなり、ランニングコストが安い傾向にありますが、導入の初期費用が高く、メンテナンスも必要となります。
温水式の配管の耐用年数は30年以上と言われていますが、循環する温水を作る給湯器は10~15年で交換が必要で、また寒冷地などの地域では不凍液が使われることがあり、10年程度を目安に不凍液の交換も必要です。
床暖房の特徴
床暖房はこれまでの強制対流の暖房機器と暖め方が異なるため、違った特徴を持ちます。
足元から部屋全体を暖めることができる
足元はもちろんのこと、ふく射熱や自然対流で壁や天井などお部屋全体を均一に暖めるのでメインの暖房器具として利用でき、頭寒足熱の理想的な暖かいお部屋になります。
足元からじんわりと暖かくなるので、足元は冷たいのに頭部ばかり暖かくなって頭がぼーっとするといったことがありません。
風が出ないため乾燥が少ない
風が出ないためお肌やのどが乾燥するといったことが少なく、ホコリやハウスダストが舞い上がるということもありません。
騒音もなく、風が直接あたることによる不快感もありません。
空気を汚さず火傷の心配がない
室内での燃焼を必要としないため、空気の汚れやイヤなニオイが発生しません。
直接火を扱ったり灯油などの燃料を準備する手間もなく、火傷の心配や一酸化炭素中毒の危険もないため、小さなお子様や高齢の方、お体の不自由な方にも安心です。
掃除の手間が少ない
床下に設置するため、日常的に掃除やメンテナンスをする必要はありません。
寒い時期が終わってから片付ける必要もないため、収納に場所を取らないこともメリットとなります。
床暖房を効果的に使うために設置の際に考えること
気密性と断熱性
床暖房の効果を最大限に利用するためには、お家全体の気密性、断熱性を上げるとより効果的です。
暖められた熱が外気によって冷やされてしまうことを防ぎ、また熱が逃げにくいため、より省エネルギーでお部屋を暖めることができるようになります。
気密性と断熱性は健康被害の対策になり、他の暖房器具を使う場合でも効果が上がります。
敷設率を考慮する
床暖房の敷設率とは、暖房室の床面積に占める床暖房の面積の割合のことです。
戸建ての床暖房は、一定以上の敷設率を確保すればメインの暖房器具として使用可能ですが、地域やお家の性能も考えた場合、敷設率は70%程度が望ましいでしょう。
70%程度の敷設率があれば、お部屋全体をムラなく包み込むように暖めることができ、ランニングコストを抑えることができます。
気密性能と断熱性能が高ければ高いお家ほど、敷設率が低くてもお部屋を暖かくすることができます。
適切な暖房器具を併用する
床暖房はふく射熱でお部屋の空気を暖めるため、お部屋全体が暖かくなるまでに時間がかかります。
そのため、タイマー機能をうまく活用したり、立ち上がり時だけエアコンなど他の暖房器具を併用することでお部屋が暖かくなるまでの時間を短くすることができます。
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