【神様と暮らす #2】神棚をつくるときに用意したいもの

月に1回お届けしている、御神札の正しいお祀りの仕方や日々の奉仕。今回は「本式の神棚をつくる際に揃えるもの」について解説しましょう。

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「神棚」をつくる際に揃えるもの

神棚とは、御神札を納める社殿を模した「宮形」と、それを置く「棚板」からなるものの総称です。自宅に神棚をお祀りするなら以下のものを揃えてください。

●棚板
宮形を置くための板です。

●宮形
御神札を納めるもので、一般的なのは御神札を3体納められるようになっている「三社造」と呼ばれる宮形です。

●祭器具
お水をいれる水器、お米やお塩を盛る平瓮(ひらか)、お神酒を入れる瓶子、お榊を立てる榊立てなど。

これらは神具店や仏具店といった専門店で手に入るほか、ホームセンターでも一式揃えることができます。宮形は一ノ宮のような大きな神社では、授与所でお分かちしているところもあります。

最近では通販サイトでも、最初に揃えるべき道具類を一式セットで販売しているお店が増えてきました。近くにお店がない場合は、こうした通販を利用してもよいでしょう。初めて設置方法や日々の奉仕についてわからないことが多い、といったときに心強いのが専門店です。また、宮形を置いていない神社でも御神札をいただく際に質問すれば細かく教えてくださいます。

御神札は好きな神社だけお祀りしていい?

旅行先で行った神社やテレビでよくみる有名な神社など、神棚にお祀りするのはどこの御神札でもよいのでしょうか。

神棚には最も尊い天照大御神様をお祀りしている伊勢の神宮の「神宮大麻」を中心にして、自身の産土神様、崇敬神社の3種類をお祀りするようにしましょう。

●神宮大麻
三重県にある伊勢の神宮でお分かちいただけるほか、全国の神社でも「天照皇大神宮」の神号と印が押してある御神札を授与いただけます。三社造の宮形では中心に納めてください。

●産土神様の御神札
産土神様とは、その土地で生まれた人を一生涯守ってくれます。どこの神社かわからない場合には、各都道府県の神社庁に問い合わせてみてください。三社造の宮形では右側に納めてください。

●崇敬神社の御神札
自分が崇敬している神社の御神札です。個人的に敬って参拝に通っている神社や、遠方でも気に入った神社であれば崇敬神社の御神札としてお祀りしてもいいでしょう。三社造の宮形では左側に納めます。

一社造の宮形に納める場合は、御神札を下から崇敬神社、産土神様、神宮大麻の順に重ねます。

たくさんの御神札を並べてもいい?

お参りに行った先々の神社で御神札をいただいて帰り、家に何体もある……というお宅もあるかもしれません。宮形に入り切らない御神札は、宮形を中心にして周りに並べてお祀りします。「御神札は3体まで」いう決まりはありませんが、やみくもに御神札を集めることは本義ではありません。3体の御神札に礼を尽くすことが肝心なのです。

また「何体も御神札があると神様同士が喧嘩するからよくない」と考える人もいるようですが、神様はそんな狭量ではありません。複数の崇敬社があってもお怒りになりませんのでご安心を。


●ライター 大浦春堂

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