緑肥におすすめのヘアリーベッチ!特徴や効果、種まきなども紹介

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草花や野菜など、たくさんの植物を育てていると、土づくりや肥料、防草対策などが大変で、手がつかないことも。緑肥で人気のあるヘアリーベッチがあれば、ガーデニングをもっと簡単で楽にできます!ヘアリーベッチの特徴や育て方、種まきの仕方を紹介。

緑肥としても使われるヘアリーベッチとは?

ヘアリーベッチは、ヨーロッパを原産とするマメ科の植物。つるをよく伸ばし、草丈は1〜2mほどまで生長します。地面を覆い被すように生長するため、グランドカバーの役割にもなり、春にはピンクや紫色の花を鑑賞できます。

種まきで簡単に育てられ、増やすこともできるヘアリーベッチは、土壌改良、肥料、防草の役割ももち、ガーデニングをする方には、とても便利な植物の1つです。
【ヘアリーベッチの基本情報】

・分類:マメ科ソラマメ属
・学名:Vicia villosa
・英名:Hairy vetch
・和名:ナヨクサフジ
・原産:ヨーロッパ、西アジア
・草花:一年草
・草丈:1〜2mほど
・開花:4〜8月
・花色:ピンク、紫
・耐寒性:強い
・耐暑性:弱い
【緑肥とヘアリーベッチ】

畑で栽培した植物を、土の肥料として使うことを緑肥と呼び、ヘアリーベッチもその役割をもちます。大豆を育てたあとは、株を捨てず、そのまま枯らして土にかえすことで、次に育てるトウモロコシなどの作物の栄養分として使われます。

 

種まきで増えるヘアリーベッチ!役割や効果について

農業でも緑肥として使われるエアリーベッチ。プロではない一般人の方でも、ガーデニングで上手に利用でき、作業も簡単で楽にできます。ヘアリーベッチにどのような効果があるのかを知って、自宅でも栽培をしてみましょう!
【1. 栄養を補給し肥料になる】

多くのマメ科の植物には、根に菌が共生しています。菌は空気中や土中から、植物が必要な栄養分を吸収して送り、植物はそれを菌が必要な栄養分へと変換し、お互いに助け合って生長します。

エアリーベッチも同じように、根粒菌(こんりゅうきん)と菌根菌(きんこんきん)と呼ばれる菌を持ち、菌は植物の生長に不可欠な窒素とリン酸を供給。

また、ヘアリーベッチ自身も、多くのカリウムを含むため、植物の生長に必要な3大栄養(窒素・リン酸・カリウム)を1株で補給できます。ヘアリーベッチを緑肥として、土に混ぜておくだけで、ほかの植物はよく育ち、肥料のコストも下げられますね!
【2. 土の質を良くする】

ヘアリーベッチは、地面に一直線に根を張る直根タイプで、長さは50cmほど。根は、スコップでもささらないような固い土でも張れる強さをもち、比較的どんな場所でも育ちます。

根が固い土に刺さると、土に亀裂が入り、通気性や排水性が向上。また、ヘアリーベッチも水をよく吸収するので、べちゃべちゃとした粘土質な土でも土壌改良が見込めます!

さらに、ヘアリーベッチはたくさんの短い根も地面のすぐ真下へ伸ばし、ふかふかのやわらかい土を作ります。草花や野菜を育てるには、ふかふかの土はとても大事なので、先にヘアリーベッチを植えてから、土をよくしましょう。
【3. 雑草を生えにくくする】

ヘアリーベッチは大きくなると、草丈が1〜2mになり、グラウンドカバーになります。地面に光が届かなくなるため、これだけでも雑草が生えにくい状態です。

しかし、ヘアリーベッチは、ほかの植物を発芽させにくくするアレロパシーという化学物質を体内でつくれるため、防草効果がかなり期待できます。

枯れたあとも、敷きワラのような役割となり、栄養にもなりつつ、雑草を生えにくくしてくれるので、長い間その効果の恩恵を受けられるでしょう。

 

ヘアリーベッチの種まき|発芽させるコツを知ろう!

ヘアリーベッチの種まきをするときは、しっかりと育つように準備をし、ケアをしてあげることが大事です。ただ種まきをするだけでは、発芽しにくいので、そのコツを知ってから作業をしてくださいね!

ヘアリーベッチの種まきは9月ごろを目安に行います。時期を間違えてしまうと、発芽しない、発芽した後にすぐ枯れてしまうことも。特に暑さにはとても弱い植物なので、真夏の時期はできるだけ避けましょう!
【1. 雑草は先に取り除く】

ヘアリーベッチの種まきの前に、まずは種まきする場所に生えている雑草を軽く取り除きます。ほかの植物の根が地面を張っていると、発芽しにくいです。手やクワなどで大胆に除草しましょう!
【2. 土の表面を削り、種まきをして土を被せる】

種まきする地面には、深い穴は掘らず、クワなどで地表を削るような感じで、隙間を作りましょう。種をパラパラとまき、小さな隙間に種が入ったら、上から土を3cmほど被せます。
【3. 種を埋めたあとは足で踏む】

種まきをして、土を被せたら、足でしっかりと踏みつけましょう。種と土に隙間があると、固い種に水が浸透しにくく、そのまま腐ってしまうことも。土を圧着させると、種と土がしっかりと密着し、発芽がしやすいです!

また、土と密着していないと発芽しにくいため、こぼれ種で増えるといった心配もありません!
【4. 畑にまくときは、畝肩に】

畑など耕して、畝を作った場所に、ヘアリーベッチを種まきする場合は、畝の肩に種をまきます。土を削り崩し、筋まきをしたら、クワなどで土を被せて、上から押し固めましょう。
【5. 水やりは発芽したころに日照が続くときに】

種まき後は水を与えず、雨や土中の水分だけで発芽させましょう。発芽した後も、水を与えなくても大丈夫ですが、暑さが続く場合は、水を与えて、乾燥を防ぎます。

 
【おわりに】

肥料の役割、土壌改良、防草とさまざまな効果をもつヘアリーベッチ。ほかにもトマトやかぼちゃなどとのコンパニオンプランツにもなり、とても役立つ植物です。ぜひヘアリーベッチの種まきをして、より快適なガーデニングをしてくださいね!

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