化粧打ち放し壁を室内のアクセントに

有難うございますJPホームです。

当社の住まいは、全て鉄筋コンクリートで造られた所謂RC造です。
この工法は、コンクリートのもつ独特の力強さや素材感などを好む方に支持されていますが、好き嫌いが分かれやすい材質だと思います。

JPホーム設立以前(髙松建設事業部時代)の施工写真を見てみると、外観が打ち放し壁で仕上げているは家は余り無く、タイル仕上げの住まいが多く見受けられます。
RC住宅の認知度も上がり、ここ7~8年前から外観を化粧打ち放しで仕上げるお家が増えてきました。

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コンクリート打ち放し壁を内観に取り入れる

その影響か「室内もコンクリートがそのまま出ているの?」という質問をよくされます。建築家が設計する住まいで、打ち放し面が多く使われている作品の影響ではないかと考えられますが、RC住宅全てがこのような仕上がりではなく、JPホームが建てる住まいの内観は、通常打ち放し壁が露出しません。

JPホームのRC住宅は、基本的に内断熱を採用していますので内部の構造壁に断熱材を吹き付け、その上からボードやクロスを取り付けておりコンクリートの壁は隠れてしまいます。

打ち放し壁が全面に露出していると個性的でおしゃれなイメージがありますが、コンクリート造は断熱処理をしないと室内温度や結露の問題で相当住みづらくなるのは確かです。断熱材を内部に使わず打ち放し壁を露出したい場合は、外壁に断熱処理をする外断熱をお勧めします。(但し施工費用が上がることと、外観の打ち放し仕上げは出来ないことがデメリットとなります)

それでも内観にコンクリート壁を取り入れたい!という要望がありますので、その場合は一部分だけ化粧打ち放し壁をアクセントとして表現することがあります。

打ち放し壁で清潔感UP!

ダイニングやトイレなどに使用するとコンクリートの持つ無機質なイメージが清潔さを連想させ、重厚感を出しつつ部分的に使用するのであまり重くなり過ぎずインテリアとして機能します。


モノトーンの静寂性も魅力の一つ

コンクリートは静寂さもイメージさせますので、寝室に配置すると落ち着いた空間へと変わります。意外なところで和室にも良く合います。純和風の設えとは異なりますが、琉球畳や木材とも相性が良いので所謂ネオジャパニーズの和室が出来上がります。

吹き抜けに迫力のあるコンクリート壁を使う

最も化粧壁が使われるのが、各フロアを繋ぐ吹抜けとなった壁面です。特に階段はそのままコンクリートで仕上げる場合が多く、壁と一体となった蹴込板が無いストリップ階段がレイアウトされた大胆な構造は、RCならではの表現といえるでしょう。

失敗できない化粧打ち放し工事

このような一部分だけを打ち放し壁で見せる表現ですが、見た目以上に施工技術が必要になります。というのも造る時には失敗の許されない1回勝負になるからです。

コンクリート打設工事後に型枠を解体すると、コンクリートがしっかり流れず空気が入り躯体に隙間のできるジャンカと呼ばれる施工不良が発生する場合があります。これは熟練の職人が施工しても完璧に無くすことは難しい、非常に注意力の必要な作業となります。(経験に基づき事前の準備や確認によって最小限に留めることは当然可能で、ジャンカのない打設を目指しています)

美しさが求められるだけに後から補修をして繕うことは許されないのです。特に内観はすぐ傍で見ることができるので、補修跡が分かってしまいます。

更にこの難度の高いコンクリート打設を行う前には、設計段階から化粧壁が入る場所の図面の確認や事前の打ち合わせが設計と工事の間で行われます。そして施工に入る際には、専用の型枠を使用するなど仕上がりを意識した工程確保が当初から必要となり、経験豊富な現場監督指揮のもと細心の注意を払い進められていきます。

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