おいしいコーヒーの入れ方!基本のドリップ式をマスターしよう!
コーヒー好きの人なら「コーヒーのおいしい入れ方をマスターしたい」と一度は思ったことがあるのではないでしょうか。自宅でお店さながらのおいしいコーヒーが入れられるようになったら、カフェタイムもすてきなものになりますよね。そこで今回は、自宅で簡単にできるコーヒーの入れ方について、ドリップ式の基本を中心にご紹介しましょう。
本サービス内ではアフィリエイト広告を利用しています
- 14403
- 113
- 0
-
いいね
-
クリップ
■コーヒーの入れ方の種類
コーヒーにはさまざまな入れ方があります。以下で見ていきましょう。
【ペーパードリップ】
使い捨てのペーパーフィルターを使うもっともオーソドックスな入れ方です。道具を気軽にそろえられるところもメリットでしょう。フィルターがコーヒーオイルを吸収するため、口当たりがすっきりとするのが特徴です。
【サイフォン】
アルコールランプとフラスコを使った方法で、おしゃれな演出効果のある入れ方です。
仕組みとしては、まずアルコールランプで温められたお湯が、フラスコの中の空気が膨張することによって押し上げられます。押し上げられたお湯はコーヒー粉と混ざります。
そしてランプをフラスコから離すとその混ざったお湯がフィルターを通り、コーヒーとして落ちます。
ほかの抽出方法よりも香りが立つのが特徴ですが、コーヒー粉を焼いてしまうため風味が犠牲になるデメリットもあります。
【ネルドリップ】
布でできたフィルターを使う方法です。仕組みはペーパードリップと同様ですが、繊維が緩いためコーヒーオイルが抽出されやすいのが特徴です。
またコーヒーの細かな粒子がフィルターの中にとどまるため、滑らかな舌触りに仕上がります。
ネルフィルターは濾過される速度が速いため、一気にお湯を注ぐとコーヒーの味が薄くなってしまう点が難しいところです。豆は粗めに挽いたものを選び、時間をかけて抽出するのがコツだといえるでしょう。
【エアロプレス】
注射器のような形をした器具にピストンを使って圧力を加えて抽出する新しい方法です。特にヨーロッパで人気を集めています。
コーヒー粉の細かさを調節することで、レギュラーとエスプレッソ両方のタイプのコーヒーを入れられます。
【コーヒーメーカー】
スイッチひとつでコーヒーを入れられる便利なマシンを使った入れ方です。手軽なものから、ハンドドリップの味に近づけられた本格的なものまでさまざまあります。
【クレバーコーヒードリッパー】
台湾発のドリッパーを使った方法で、ペーパードリップとプレス式を組み合わせたような入れ方です。プレスのようにしっかりとコーヒーオイルが抽出されるとともに、ペーパードリップのようにすっきりとした口当たりになります。
【ウォータードリップ】
水で時間をかけて抽出する方法です。苦みの少ないやわらかな味に仕上がります。アイスコーヒーを作る際によく用いられます。
【水出しポット】
コーヒーを水に浸すだけでできる簡単な水出しコーヒーです。だいたい一晩冷蔵庫に入れておくと、おいしく抽出されています。
【フレンチプレス】
ポットにコーヒー粉を入れてお湯を注ぎ、しばらくしたあとにフィルターを押し込んで粉と液体部分を分離させる方法です。
コーヒー粉がお湯に触れている時間が長く、また金属フィルターからコーヒーオイルが抽出されるため、より直接的にコーヒーの風味を楽しめます。
1930年代のイタリアで開発された方法で、大戦後にはフランスを中心に使われるようになったことから、この名がついています。
【パーコレーター】
アウトドアなどで使われる方法です。やかんのような器具の中にコーヒー粉と水を入れて火にかけ、抽出させます。
【ベトナム式コーヒー】
深煎り、粗挽きの豆を使い、独特の二段重ねのフィルターでドリップする方法です。器具の形状上、ドリップに時間がかかるため、濃いコーヒーを味わえます。練乳を加えて楽しむ方法がメジャーです。
【直火式エスプレッソ】
蒸気圧によって沸騰したお湯を押し出し、粉を通させることでエスプレッソを抽出する方法です。イタリアの一般家庭で愛用されています。
【業務用エスプレッソ】
エスプレッソマシンを使った方法です。深煎り豆を極細挽きにした粉を、高圧の蒸気で勢いよく抽出します。
【トルコ式コーヒー】
コーヒー粉を煮出したあと、濾過せずにそのままカップに注ぐ方法です。上澄み部分だけを飲みます。
■基本のペーパードリップ式の入れ方をマスターしよう!
コーヒーをおいしく入れるために、まずは基本のペーパードリップ式をマスターしましょう。
【器具、カップなどを温めておく】
ドリッパーやサーバー、カップ、ソーサーなどはあらかじめ湯を入れて温めておきましょう。温めたあとの湯は捨ててしまいます。
【お湯を沸かす】
ドリップポットに水を入れてお湯を沸かします。沸騰したら火を止めましょう。泡の発生が収まったらコーヒーを入れる適温(95度前後)になった合図です。
【ペーパーフィルターをセットする】
ここでは台形型のペーパーフィルターについて説明します。
まずフィルターの底に当たる方向ののりしろ部分を外側に折ります。その後、側面方向ののりしろ部分を今度は内側に折りましょう。折れたらドリッパーに少し押さえつけるようにしてセットしてください。
このとき、フィルターとドリッパーのあいだにすきまができないようにするのがポイントです。ドリッパーのサイズに合ったフィルターを使いましょう。
【フィルターにコーヒー粉を入れる】
コーヒー粉の量は、1杯分15グラム、2杯分20グラム、3杯分25グラム、4杯分30グラムが目安です。
コーヒー粉を入れたらドリッパーを軽くゆすって、粉の表面が平らになるようにしましょう。粉全体にムラなくお湯を注げます。
【蒸らし】
20cc程度のお湯を粉全体に等しく含ませ、20秒ほどそのままにして蒸らしましょう。コーヒーの粉がふわりと膨らみます。このとき、サーバーに数滴コーヒーが落ちてきてもかまいません。
蒸らしはコーヒーに含まれているガスを出す作業です。このことでコーヒーとお湯がなじみやすくなり、コーヒーの成分がおいしく引き出されるようになります。
【抽出】
コーヒー粉の中心に、小さく「の」という字を書くようにしてゆっくりお湯を注いでいきましょう。お湯は3回に分けて注ぎ、それぞれ80cc、40cc、20ccを目安にします。
このとき、側面からではなく、真上から注いでいくのがポイントです。またポットから注ぐお湯とサーバーに落ちるコーヒーが同じ量になるように注ぐとちょうどいい速度で注げます。
なお抽出したあとに残るカスについている泡は雑味のもとです。カスの厚みが均一になっていて、表面に細かい泡が残っていれば、雑味のないすっきりとしたコーヒーが仕上がっているという証拠だといえるでしょう。
【カップに注ぐ】
コーヒーは冷めないうちに、温めておいたカップに注ぎましょう。
■基本のペーパードリップで必要な道具
基本のペーパードリップでは、以下の道具が必要になります。
【ペーパーフィルター】
ドリッパーの種類に合わせて円錐型と台形型のいずれかを選びましょう。また大きさもドリッパーに合ったものを選んでください。
【ドリッパー】
ドリッパーは形によってお湯とコーヒー粉の接し方が変わり、また穴の数や大きさでコーヒーの落ちる速度が変わるため、それぞれ味が変わってきます。以下で代表的なドリッパーのタイプをご紹介しましょう。
カリタ式は台形型で穴が3つのものです。台形型のドリッパーは円錐型のドリッパーに比べ、酸味が少なめのコーヒーになります。
メリタ式は台形型で穴が1つのものです。コーヒーの落ちるスピードが遅くなり、コーヒー粉とお湯が接している時間が長くなるため、よりしっかりとした味わいに仕上がります。
ハリオドリッパーは円錐型のドリッパーです。お湯とコーヒー粉が中心に集まってコーヒーが抽出されるので、お湯とコーヒー粉が触れている時間が長くなり、しっかりした味わいのコーヒーができます。
また穴が大きくコーヒーの落ちるスピードが速いため、すっきり目のコーヒーになることも特徴です。
コーノ式も円錐型のドリッパーです。ハリオはドリッパー内部の溝が上部まであるのに対し、コーノ式は中ほどまでしかないところに違いがあります。
溝の長さはお湯の落ちる速さと関係しているのがポイントです。溝が短いコーノ式のほうがハリオよりもゆっくりコーヒーが落ちるため、よりしっかりした味のコーヒーになるといえます。
【サーバー】
耐熱ガラスでできたものが一般的で、さまざまな形があります。ドリッパーのメーカーとそろえて購入しておくと間違いがないでしょう。
大きさは飲みたい量によって調節してください。また最近ではおしゃれなサーバーも出てきているため選ぶ楽しみもあります。
【細口ドリップポット】.
コーヒーにお湯を注ぐためのドリップポットは、お湯をゆっくりしたスピードで静かに注げるよう、注ぎ口が長く細いものを選ぶのがポイントです。インテリアに合ったお気に入りのものを探すのもよいでしょう。
【メジャースプーン】
スプーン1杯分が10グラムのものが一般的です。ただし10グラムとは異なるものもあるため注意して選びましょう。
■応用編!簡単でおいしいその他のドリップ式の入れ方
ドリップ式にはペーパードリップ以外にもさまざまな方法があります。以下で代表的な2つの方法をご紹介しましょう。
【金属フィルタードリップ】
ペーパーフィルターの代わりに金属フィルターを使った入れ方です。蒸らしまではペーパードリップと同じですが、抽出以降の工程が異なってきます。
お湯を注いで抽出するときは、真ん中だけにまっすぐ、ゆっくりお湯を注いでください。「の」の字を描くように注いでしまうと、周りのメッシュ部分からそのままお湯が落ちてしまい、コーヒーが薄まってしまいます。
またカップに注ぐ前には、サーバーの中でコーヒーをかき混ぜ、濃さを均一にしてから注ぎましょう。
【ネルドリップ】
初めてネルフィルターを使う際は、まずフィルターをさっと水洗いしたあと、コーヒーに浸して20分ほど煮ます。このことによってネルの汚れを取り除くとともに、コーヒーとフィルターがなじみやすくなります。
次にフィルターに一度お湯を通したあと、固く絞って水気をきり、しわを伸ばしましょう。その後フィルターが冷えないうちにできるだけ早くドリッパーにセットしてください。
フィルターをセットしたら飲む杯数分のコーヒー粉をフィルターに入れます。
その後ペーパードリップの場合と同様に、20ccのお湯を注いで20秒ほど蒸らしましょう。
抽出の段階では、ペーパードリップと同様「の」の字を描くように、お湯を3回くらいに分けて注ぎます。
ふんわりと泡が出てきますが、この泡が沈まないタイミングでお湯を注ぐようにしましょう。またこのときネルフィルターにお湯をかけてしまわないよう注意してください。
ネルフィルターを使い終わったらメンテナンスも忘れず行いましょう。
煮沸してコーヒー粉を取り除き、冷水につけたまま冷蔵庫に入れて保管してください。水は毎日取り換えます。
このときコーヒー粉がネルに残っていると脂肪分が出てきてコーヒーの味が悪くなってしまうことがあるため、しっかり洗い落としておいてください。
■まとめ
今回はおいしいコーヒーの入れ方について、ドリップ式の基本を中心に解説しました。いかがでしたか? コーヒーは入れ方ひとつで味も変わってきます。今回ご紹介した内容をマスターすれば、自宅でもまるでカフェのような味わい深いコーヒーを楽しめるようになりますよ。ぜひ実践してみてくださいね。
- 14403
- 113
-
いいね
-
クリップ
あなたにおすすめ
関連キーワード
関連アイデア
-
実は意外と美味しい緑茶のハンドドリップ方式思考の整理収納塾 田川瑞枝
-
庭木にもおすすめ!オリーブの木の育て方と実を使ったレシピLIMIA インテリア部
-
土鍋の正しい目止めの方法を解説|初心者でも失敗しないためにLIMIA 暮らしのお役立ち情報部
-
【2023】ミキサーのおすすめ17選!洗いやすいものから安くてコンパクトなものまで厳選LIMIA 暮らしのお役立ち情報部
-
雪平鍋おすすめ16選!IH用・黒ずみにくい商品などサイズ別に紹介LIMIA 暮らしのお役立ち情報部
-
揚げ物鍋のおすすめ10選!IH対応や小さめサイズも紹介LIMIA 暮らしのお役立ち情報部
-
【2023】ハンドブレンダーのおすすめ15選!コードレスやブラウン比較表にレシピ付きLIMIA 暮らしのお役立ち情報部
-
炊飯用におすすめの土鍋7選!炊き方や目止めの方法も詳しく解説LIMIA 暮らしのお役立ち情報部
-
初心者でも簡単!シャープナーや砥石を使った包丁の正しい研ぎ方LIMIA 暮らしのお役立ち情報部
-
自宅で本格焼肉!人気の溶岩プレートおすすめ12選|使い方やお手入れ方法も紹介LIMIA 暮らしのお役立ち情報部
-
IH対応ホーロー鍋のおすすめ3選!お手入れ方法も紹介LIMIA 暮らしのお役立ち情報部
-
スロージューサーのおすすめ5選!コンパクトサイズなどLIMIA 暮らしのお役立ち情報部
-
重曹やお酢を使って簡単!土鍋の焦げの落とし方と防ぐ方法を紹介♪LIMIA 暮らしのお役立ち情報部