食器用洗剤には「肌への優しさ」が不可欠!洗剤の選び方からケア方法まで
お皿洗いは食事後にやらなければならない家事ですが、その時に使う食器洗剤についてこだわる方はどのぐらいいるのでしょうか。お皿洗いなどの水仕事をする際、気になるのは「手荒れ」。実際に、主婦の皆さんはどのような対策をしているのか、洗剤の選び方から手のケア方法まで聞いてみました。
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炊事を終わらせ、楽しく食事をしたあとには「食器洗い」。主婦の代表的な家事のひとつです。人が生きることと「食」は常に隣り合わせだからこそ、毎日のお皿洗いも避けては通れません。
食器洗いにおいては「食器用洗剤」を当然のように使うことになりますが、皆さんはどんな洗剤を使うべきか、しっかりと考えたことはありますか? 毎日使うものである食器用洗剤の適切な選び方を知るため、主婦50人を対象とするアンケートを実施しました。
■目次
1. 最も洗剤に求めるのものは「汚れの落としやすさ」
2. 肌に優しい洗剤を選ぼう!
3. 手荒れ予防には「固形石鹸」も効果的
4. 主婦が実践!手荒れ対策はしっかりと
まとめ
1. 最も洗剤に求めるのものは「汚れの落としやすさ」
“洗剤”という本来の目的から、最も重要視されるのはやはり「汚れの落としやすさ」。半数以上となる28人がこの点を意識して洗剤選びをしています。
■「汚れが落ちにくいと、すごくストレスになるので。洗い物は短時間で終わるのが一番良い」(30代・主婦)
■「ベトつく汚れはイラつくので、簡単に汚れが落ちやすいものかが重要です」(40代・主婦)
■「油汚れが落ちないと、次に食器を使う時にとても嫌な気持ちになるので、汚れがどれだけ早くスッキリ落ちるかを重視している」(30代・主婦)
汚れが楽に落ちて、お皿がキュッキュッという音を立てる状態になると気持ちいいもの。逆に、汚れがなかなか落ちず丁寧に洗ったつもりでも、流したあとにまだヌメリに残っていたら、結構なショックです。
しかし綺麗にしたいからといって、長い時間は費やしたくありません。家事や育児に忙しい主婦にとっては、朝食後も夕食後も、片付けはできるだけ手早く済ませたいものです。となると、ゴシゴシと激しくこすらなければいけないのは単なるストレス。汚れ落ちの良さは、何より重要なポイントとなるのです。
さらに、「汚れの落ちやすさ」を選んだ方のなかには、このような意見も見られました。
■「除菌できるものを選ぶようにしています。あとは油汚れの落ちやすさです」(30代・主婦)
■「今は除菌効果があるものを重視して購入しています。漬け置きしたときに除菌の効果があると便利なので」(30代・主婦)
食器洗剤のキャッチコピーでよく目に入る、「除菌」というキーワード。家族の健康を守る主婦としては、食器の衛生面も考えて「除菌」ができることは欠かせない要素となります。
食器やキッチン周りを清潔に保つためにも、食器洗い後のスポンジを使ったままの状態にしている方は要注意。スポンジをそのまま放置しておくと、菌が繁殖しやすくなります。最近の食器洗剤は「置いておくだけで除菌ができる」という優れものですので、この機会に正しい「除菌」の方法おさらいしておきましょう。
1. 食器を洗い終わったあとは、スポンジについた洗剤や汚れをよく洗い流す
2. スポンジをよく絞り、水を切る(※濡れたままでは雑菌の発生率が高くなる)
3. 水気を切ったスポンジに、除菌効果のある食器洗剤を含ませる
4. 食器洗剤をスポンジ全体になじませるよう、スポンジを2~3回にぎる
5. 汚れ・水気のない場所にスポンジを置いておく
食器洗いのあと、使ったスポンジは放置しがちになります。それでは、せっかく除菌効果のある洗剤を使っていても意味がありません。正しい除菌方法を覚え、CMなどでもイチオシされるその高い効果を有効活用したいものです。
食器洗剤については「こすらず落ちる」というフレーズも耳にしますが、そこまで簡単に汚れが落ちれば理想的。合成洗剤や石鹸には「界面活性剤」という成分が含まれており、その働きによって汚れが落ちるという仕組みになっています。
しかし、合成洗剤の汚れ落ちがとても良いということは、それだけ強い成分が入っている証拠です。食器についた油汚れが綺麗に落とせますが、同時に手の皮脂も流されてしまうことに。そのため、強い洗剤を使うということは、手荒れのリスクも高まるということなのです。
2. 肌に優しい洗剤を選ぼう!
食器用洗剤を使う上で、「手荒れ」の問題は心配なもの。洗剤選びの失敗についてアンケートをとったところ、実際に「手荒れ」というトラブルを経験した方は多数に上りました。
■「油汚れがすばやく取れるという洗剤を利用しましたが、手がかゆくなり、ゴム手袋を使わなければならなかった」(40代・主婦)
■「洗浄力は良かったんですが、洗剤が強すぎるのか手荒れしました」(40代・主婦)
■「意外と薬剤が強かったのか、手荒れが酷く、失敗したなあと思ったことがあります」(40代・主婦)
界面活性剤などの成分が多く含まれていれば、洗浄効果が高いぶん、手荒れの可能性もグンとあがることでしょう。「汚れの落ちやすさ」をとるべきか、「肌に優しい」ことを重視すべきか、悩みどころではあります。
先ほどの「食器洗剤選びの時、何を最も重視していますか?」というアンケートでも、「肌に優しい」という点は第2位。「肌に優しい」製品を求める方は、手荒れ経験がある方がほとんどでした。
■「手荒れしやすいので、毎日使うものだから優しいものを選びたいと思う」(40代・主婦)
■「一度肌荒れが酷かったものは、使わないようにしています」(40代・主婦)
水仕事をする以上、「手荒れ」は悩みの種。十分なストレスになりえます。手荒れしていると、もちろん見た目が気になりますし、少し動かすだけで痛むほどの症状となっては、食器洗いの時間が苦で仕方ありません。
それでは、肌に優しい製品を選ぶという方が、実際にどのような製品を選んでいるのか見ていきましょう。
■「毎日使うものなので、刺激の少ないオーガニック系のものを使っています。固形食器用石鹸もよく使っています」(40代・主婦)
近年では、植物由来・オーガニック系と言われる食器洗剤も販売されています。一般的な合成洗剤ほどの強い洗浄力はなくとも、普通の汚れなら十分に落ちて、肌にも優しいという特徴があります。ドラッグストアなどにたくさん並んでいる“いつもの洗剤”が肌に合わないという方は、そういった製品を試してみるのもオススメです。
3. 手荒れ予防には「固形石鹸」も効果的
昔ながらの「固形石鹸」が肌に優しくて良いという声も、少数ながら上がりました。今回のアンケートでは、普段使っている食器洗剤のタイプについても伺いましたが、やはり液体タイプが主流です。
食器洗剤の売り場で見かけるのは「液体タイプ」がほとんど。アンケートでも、96%と多数を占めました。
■「いつも行くスーパーに置いてあるものが液体型なので。また、使い勝手も良いのでもっぱら液体洗剤を使っています」(40代・主婦)
■「一番使いやすいし、慣れてるからです。種類もたくさんあるので助かります」(30代・主婦)
液体タイプの洗剤のメリットは「使いやすさ」や「製品の多さ」など。改めて数字にしてみると、液体タイプが圧倒的な支持を得ていることがはっきりわかります。
その一方で、「石鹸タイプ」を使用している方は4%ほど。近年においては完全に少数派となってしまった石鹸タイプを使う理由は、このようなものでした。
■「液体型がべたべたしていて苦手なのと、つい使いすぎてしまうから。石鹸だと、環境に負荷をかけているという精神的な苦痛も緩和される」(30代・主婦)
■「手荒れが少ないので、手にやさしい石鹸タイプを使っています」(30代・主婦)
肌荒れに悩む方々にとっては、固形石鹸タイプを使うというのも手荒れを予防する策として有効です。普通の液体合成洗剤と比べると使い勝手などの面で劣ってしまいますが、環境への配慮という意味でも、固形の石鹸タイプを食器洗いに取り入れるメリットは確かにあると言えるでしょう。
4. 主婦が実践!手荒れ対策はしっかりと
最後に、食器用洗剤による手荒れ防止するために工夫していることを、主婦の皆さんに聞いてみました。
■まずは洗剤の種類を見直す
前述の通りですが、肌に優しい洗剤を使用することによって肌荒れを抑えることができます。
■「洗剤の選択は慎重に行うべきだと思います。合わない成分が含まれている場合があります」(50代・主婦)
■「肌にやさしい洗剤を使うと使わないでは大きな差がでるので、気をつけています」(30代・主婦)
「肌にやさしい洗剤」というのが、食器洗いによる手荒れ対策の源点と言えます。試したことがない方は、この機会に挑戦してみてはいかがでしょう。
■「ゴム手袋」で洗剤に触れない!
■「洗剤と触れないことが一番のケア。面倒でも、手袋をすることでダメージを回避するようにしている」(30代・主婦)
■「なるべくゴム手袋をつけて、直接洗剤が手につかないようにしている」(30代・主婦)
■「手袋が一番効果的だと思う。洗剤だけでなく熱いお湯でも手荒れを起こすので、手袋で皮膚を守る」(30代・主婦)
「ゴム手袋」をするのが一番! というコメントが多く見られました。そもそも洗剤や水に触れないようにしなければ、ずいぶん手荒れも良くなります。
実際、洗剤のメーカー側でも「使用上の注意」として、長時間の使用をする方や手荒れをしやすい方は、炊事用ゴム手袋を使用するように推奨している製品も少なくありません。毎日やらなければならない食器洗いだからこそ、あらかじめの対策が効果的なのです。
洗剤だけではなく「熱いお湯」や「冷たい水」も手荒れを招く原因になりますので注意が必要です。しかし、汚れ落ちや食器の水切れには、水温も関係することはご存知の通り。
食器洗いのテクニックとして、食器を洗う前に油汚れに熱いお湯をかけて、しばらく放置するという方法があります。熱いお湯をかけておくだけで、その後の食器洗いがずいぶん楽になるのです。
飲食店などでも実際に使われている場合があるワザですが、洗う時の手間も減り、少ない洗剤でもしっかり汚れが落ちるのでオススメ。この方法を実践する際は、熱いお湯による肌荒れを防ぐためにも、ほどよいタイミングを見計らって食器を洗いあげるようにするのがポイントです。
■こまめなケアを徹底
「ゴム手袋を使用する」に次いで多かった意見として「クリームを塗る」ことがあります。
■「ゴム手袋をすると洗いにくいので長続きしません。こまめにクリームを塗って、手荒れが気になるときは、クリームを塗ったあと手袋をして寝ます」(40代・主婦)
■「ゴム手袋を使ってましたが、蒸れるし食器を落としたりするので、今は終わった後にクリームを塗るくらいです」(40代・主婦)
■「以前ゴム手袋を使っていましたが、着けたり外したりが面倒になり、やめました。でも手荒れは防ぎたいのでハンドクリームをぬっています」(40代・主婦)
ゴム手袋は、洗いにくさや着脱が面倒な点などがデメリット。手袋は使いにくいという場合は、食器洗い後のケアを欠かさず行うことが重要となります。荒れてしまう前からこまめにクリームなどを使うのがベストです。
なかには、あらゆる対策を組み合わせて徹底的な手荒れ対策をしている方もいらっしゃいました。
■「乾燥肌で手荒れがひどかったので、肌に優しい洗剤を選び、洗剤に触れる時は使い捨てのゴム手袋を使用しています。もちろん終わったら、クリームを塗っています」(30代・主婦)
手荒れはひどくなると、本当に深刻な悩み。決してやり過ぎということはありません。既に手荒れがひどい状態の方は、早めに専門医に相談して、日々の対策をしっかり行っていくことが脱・手荒れへの近道ですよ。
まとめ
食器洗剤は「汚れの落ちやすさ」が最も重視されることがわかりました。強力な界面活性剤が含まれた洗剤は洗剤としては優れていますが、肌荒れを心配する方も多く、洗剤は「肌に優しい」こともチェックポイント。
オーガニック系などの刺激の少ない食器洗剤を使うとともに、ゴム手袋の使用、ハンドクリームなどによるアフターケアが、手荒れ・あかぎれを予防する方法となります。毎日使うものだからこそ、自分自身の「肌への優しさ」を忘れず、ストレスの少ない食器洗いを実現したいものですね。
アンケート期間:2017年3月2日
対象:20代〜50代の専業主婦、正社員、派遣社員、個人事業主の方
アンケート総数:50
食器用洗剤はこちらからも入手可能ですので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
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