結婚式の招待状の返信マナー!出席or欠席の返事はそれぞれどうすればいい?

親族や友人などが結婚式を開く場合、その招待客には招待状が送られてくるケースが一般的です。招待状を受け取った人は必要事項を記入して新郎新婦に返信をしますが、実はこの招待状の書き方にもマナーが存在します。結婚式はおめでたいイベントなので、マナー違反とならないように注意するべきでしょう。そこで今回は、結婚式の招待状の返信マナーについてご紹介していきます。

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■招待状の返信期限は?

結婚式の招待状を受け取ったら、電話やメールなどで事前に出席を連絡していても必ず指定の返信用はがきを使って返信しましょう。

返信期限は具体的に書いてあることも多いですが、それより早めに返信するのがマナーです。もらったその手で返信するのがベストですが、難しければ2~3日中に、遅くとも1週間以内には返信をします。投函がギリギリになってしまったということのないようにしましょう。

もし招待状が届いてから返信までに1週間以上過ぎてしまったり、万が一指定の期日を過ぎてしまったりした場合は、電話やメールで一言謝罪してから返信を送ります。返信はがきにもお詫びのメッセージを添えましょう。

■【出席する場合】返信の書き方のマナー

招待状の返信を書くときは、毛筆、筆ペンや万年筆で書くのが基本です。ボールペンでも黒色であれば特に問題はありません。

以下では出席する場合について、表面と裏面それぞれの書き方のポイントを解説しましょう。

【表面(宛名)】

宛名の下にある「行」を斜めの二重線で消し、「様」にしましょう。

【裏面】

「出席」を〇で囲み、「出席」の前についている「御」の文字や、使わない「御欠席」の部分を二重線で消します。漢字1字の場合は斜めの線で消し、2字以上の場合は縦線で消しましょう。

なお「出席」の前後に「慶んで」「させていただきます」と書く方法もありますが、「人が書いた文字を利用して返信するのはよくない」と嫌う人もいるため注意が必要です。余白に改めて「慶んで出席させていただきます」と書くほうが丁寧で無難でしょう。

次に、余白にお祝いの言葉を添えます。以下でいくつか文例をご紹介しましょう。

・(友人向け)ご結婚おめでとうございます 〇〇さんの花嫁姿を楽しみにしています

・(職場の先輩、上司向け)ご結婚おめでとうございます おふたりの晴れの門出に立ち会えることをとてもうれしく思っております

なお新郎新婦の父親などが宛名の場合は、「ご両親もいかにお慶びかと存じます」などと添えるのも丁寧です。

最後に自分の名前、住所を書く欄についても「御」「御芳」の字を消しましょう。

なお「御」など1字の部分を消す際に、「寿」という字を使うとよりお祝いの気持ちを伝えられ、文面も華やかになります。上級者向けのテクニックですがぜひ使ってみてはいかがでしょうか。

■【欠席する場合】欠席の伝え方と返信の書き方、祝電の送り方

招待状をもらったあとに欠席しなければならないことがわかったら、以下の要領でその旨を伝えましょう。

【事前連絡と返信のタイミング】

まず、電話もしくはメールで欠席の連絡をします。その際は最初に「結婚おめでとうございます」とお祝いの言葉を述べましょう。それに続き、たとえ欠席が確定していたとしても「もしかしたらやむを得ず欠席することになってしまうかもしれない」「予定を調整するよう努める」のような言い方で伝えます。招待されてすぐに欠席を伝えるのは失礼にあたるためです。

連絡して1週間ほど経ったら、返信用はがきで欠席の返信を出しましょう。このタイミングであれば、「どうしても都合がつかなかった」というニュアンスが伝わります。

【欠席する場合の返信の書き方】

出席の場合と同様、「欠席」を〇で囲み、「御」「御出席」の部分を二重線で消します。

余白には「やむを得ない事情により欠席させていただきます」と書き、出席できずに残念である気持ちと、お祝いのメッセージを添えましょう。以下で例文をご紹介します。

・(友人向け)ご結婚おめでとうございます 所用で都合がつかず残念です お時間のあるときに新居にうかがわせてくださいね

・(職場の先輩、上司向け)ご結婚おめでとうございます 残念ながらやむを得ない事情により出席がかないません おふたりのお幸せを心よりお祈りしております

なお、先約の結婚式、仕事の都合、子どもの入学式や卒業式といったポジティブな用事が理由の場合は、メッセージとともに具体的な理由を書いてもかまいません。より理解を得られるでしょう。

【祝電の送り方】

欠席の場合は祝電を送るのがマナーです。以下のような流れで送ってみましょう。

まず到着時間と送り先を指定するために、式や披露宴の開会時間と会場住所を確認しましょう。到着日時は、遅くとも当日、披露宴開始の1~2時間前を指定します。もし午前中に式が開かれる場合は前日到着が安心です。ただし前日に届くように送る場合は、前日に会場が開いているかどうか確認してからにしましょう。

次に本文を考えます。個人的なメッセージではなく、披露宴の場で読まれることを想定した文章を考えましょう。以下で例文をご紹介します。

・華燭の御盛典を祝し、お二人のご多幸とご健勝を心よりお祈り申し上げます。

・ご結婚おめでとうございます。新たな門出を心より祝福いたします おふたりで幸せなご家庭をお築きください。

本文が決まったら台紙を選びましょう。ポップアップする豪華な装丁のものや、刺しゅうの入った布製のもの、プリザーブドフラワー、ぬいぐるみ型のものなどさまざまなものから選べます。新郎新婦の年齢や趣味、立場に合わせて喜びそうなものをよく考えて選んでください。

最後に、NTTや各種電報サービス会社へ申し込みます。インターネットや電話で申し込みが可能です。宛名は新郎新婦の連名が基本ですが、片方しか面識がない場合はどちらかだけでも問題ありません。なお籍を入れていても宛名は旧姓で送るようにしましょう。また新郎新婦の両親に宛てて送る場合は、「〇〇家(新郎または新婦の名前)気付 ▲▲様(実際の受取人の名前)」という書き方をします。

【レタックスの送り方】

電報の代わりに、レタックスサービスを利用するのもよいでしょう。窓口で申し込めば手書きの文字を送ることも可能です。

送る際の流れは電報と同様となります。申し込みは郵便局で行いましょう。

日時指定は10日前から可能です。ただし午前または午後の指定しかできないため、前日に到着するようにしておきましょう。最速で結婚式の11日前に申し込みをしておくのがベストだといえます。

■急用で出席できなくなったときはどうすればいい?

もし、招待状の返信で出席の連絡をしたにもかかわらず、その後急用が入ってやはり欠席しなければならなくなった際には、以下のとおり対応しましょう。

【結婚式前日までに欠席がわかった場合】

まず、欠席しなければならないことがわかった時点で、すぐ新郎新婦に電話で連絡します。メールより電話の方が丁寧です。またその後、はがきでも欠席の旨を伝えましょう。以下で、はがきで欠席の連絡をする場合の文例をご紹介します。

拝啓 霜秋の候、〇〇様におかれましてはますますお元気でお過ごしのことと存じます。
先日はお二人の晴れの門出の席へご招待を賜り、ありがとうございました。
このたびは何をおいてもお祝いに参りたく存じておりましたが、やむを得ない事情により、出席できなくなってしまいました。
お二人の晴れ姿を心より楽しみにしておりましたが、出席が叶わず大変残念です。
失礼は承知いたしておりますが、どうか事情をご理解いただき、なにとぞご容赦いただきたくお願い申し上げます。
末筆ではございますが、お二人の末永いご多幸を心よりお祈り申し上げます。
敬具

はがきを送ったら、式の前日までにご祝儀を贈りましょう。直接会ってお詫びしながら手渡しするのが理想ですが、難しければ現金書留でもかまいません。のし袋を大きめの現金書留に入れて送ります。包む額は、10日前まで程度であれば本来包むべき額の半分程度、それ以降は本来包むべき額とするのが一般的です。

当日は祝電を送り、改めてお祝いの気持ちを伝えましょう。

【結婚式当日に行けなくなった場合】

結婚式当日に突然出席できなくなった場合は、新郎新婦本人ではなく、結婚式の会場スタッフに連絡しましょう。本人たちは忙しく、メールを見たり電話に出たりできないことが多いためです。

披露宴のあと、新郎新婦の新生活が落ち着くころになったら、ご祝儀をお祝いの品(お詫びの品)を贈ります。包む額は、本来包む予定だった額がマナーです。手渡しがベストですが、難しければ現金書留などで送りましょう。

【欠席理由の伝え方】

急な欠席理由については、仕事であれば正直に言ってかまいません。体調不良や身内の不幸など、ネガティブな内容の場合はぼかして伝えておくのがマナーです。後日落ち着いたときに本当のことを伝え、理解してもらうようにしましょう。

■NG! 結婚式の招待状に返信するときにやってはいけないこと

以下のような招待状の返信はマナー違反ですので注意しましょう。

【返信のタイミング】

「電話やメールですでに出欠を確認した」という理由で招待状に返信しないのはマナー違反です。また電話やメールで招待状に返信してもいけません。必ず招待状には、指定された返信用はがきで返信しましょう。

【書き方全般】

まず返信を書く際のペンの色は、不祝儀をあらわすグレーなど、黒以外は避けましょう。

また「様」や「御」などを消す際に、×をつけたり塗りつぶしたりするのはマナー違反です。

余白に書くメッセージについては、砕けすぎた表現はNGです。招待状のメッセージは新郎新婦の両親が見る可能性もあるため、そのことを想定して、ある程度改まった文面を心がけましょう。

なお結婚式の招待状におけるメッセージには、句読点はつけません。句読点は「切れる」「終わる」を連想させるためです。「幸せが途切れないように」との思いから、句読点を使うのは避けましょう。

【忌み言葉】

結婚を祝うシーンでは、使うと縁起が悪いとされる言葉があります。返信に添えるメッセージや祝電の本文で使わないよう気をつけましょう。以下はその一例です。

・不幸や不吉を連想させる言葉:死ぬ、病む、悲しむ、嫌う、九、四 など

・夫婦の別れを連想させる言葉:別れる、切れる、逃げる、終わる、出る、冷える、壊れる など

・再婚を連想させる言葉:また、再び、繰り返す など

・重ね言葉(再婚を連想させるため):たびたび、ますます、さらに、皆々様、くれぐれも など

なお以下のように言い換えることで忌み言葉を回避する方法もありますので、覚えておくとよいでしょう。

・終わる…お開きにする

・帰る…中座する

・ケーキを切る…ケーキにナイフを入れる

【欠席の場合】

招待状の返信のみで欠席の連絡をすると失礼にあたります。さきほどご紹介したとおり、必ず電話やはがき、対面でもお詫びするようにしましょう。

また欠席の理由が弔事や病気、けがなど暗い内容の場合は、理由を招待状の返信に書かないのがマナーです。心配をかけて新郎新婦の幸せに水を差すことになるだけでなく、弔事の場合は縁起もよくありません。披露宴が終わって落ち着くまではぼかして伝え、後日それとなく本当のことを伝えるようにしましょう。

なお、欠席の理由として「忙しい」という言葉を使うのもマナー違反です。招待してくれた新郎新婦に対して失礼にあたります。上記と同様に「どうしても都合がつかないため」などとぼかして伝えましょう。

■まとめ

今回は、結婚式の招待状を受け取った際の返信マナーについて解説しました。いかがでしたか? 返信のタイミングや文面の書き方、欠席する際の注意点など、気をつけたいことがたくさんあったかと思います。二人の晴れの門出を気持ちよく祝うためには、お祝いの気持ちだけでなく、マナーを守ることも大切です。今回ご紹介した内容を参考に、マナーを守って結婚式の招待状に返信してくださいね。

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