ヒートガンおすすめ15選｜小型や充電式・コードレス、DIYレシピも紹介！

ヒートガンってどんなもの？

ヒートガンとは熱風を出す電動工具です。髪を乾かすドライヤーを高温にしたものと考えていただければ分かりやすいのではないでしょうか。

ヒートガンはさまざまな場所で利用されています。例えば通販で買い物すると、段ボールの板に商品が透明のビニールで固定されて届くときがありますよね。あのビニールはシュリンクフィルムといい、ヒートガンの熱を使って収縮・密着させています。

その他にもDIYや梱包など、ヒートガンはさまざまな用途で使用されています。

気になるヒートガンの価格帯は？

ひとくちにヒートガンと言っても、サイズも性能もさまざま。クラフト制作に使うような小型のものと、プロが使うような本格派のものとでは価格も大きく異なります。

シンプルな小型のヒートガンは2,000円くらいから購入できますが、プロ仕様のものでは20,000円を超すものもあり、その分熱風の勢いや温度など性能に差があります。自分の用途に合わせた価格帯のものを選ぶのがベストです。

DIYがはかどる！ヒートガンの使い道

ヒートガンは熱風により「温める」、「乾かす」、「溶かす」の作業を行うことができます。それぞれの作業ごとに適した温度が違い（下図）、注意点も異なるのでしっかりと押さえておきましょう！ドライヤーで出せる温度は一般的には100℃前後なので、それ以上はドライヤーでは代替できないと考えましょう。

時間短縮！「塗装やパテの乾燥」

DIYで意外と面倒なのが、塗装の渇き待ち。ヒートガンを使えば、この待ち時間を短縮できます！　特に気温の低い冬場は、作業がグッとはかどります。

塗装やパテは、80℃程度の温風でも十分乾燥します。むしろ温度が高いと、塗料が沸騰して表面が荒れたり焦げたりすることもあるため、ヒートガンを遠くから使うなどの工夫が必要です。

のり跡なし！「ステッカー剥がし」

食器などに貼られたシールやボトルのラベル、子どもが貼ったステッカー。剥がすのに苦労した経験はありませんか？　あの頑固なシールやステッカーも、ヒートガンを使えば簡単に剥がせます。ステッカーなどに使われる粘着剤は、温めると柔らかくなる性質があります。このため、ヒートガンで熱風を当てることで剥がしやすくなるのです。

ステッカーを剝がすのにも、あまり高い温度は必要ありません。逆にステッカーが貼ってある家具などの耐熱性を確認し、焦げたり変形したりしないよう注意が必要です。

アクリルや塩ビを曲げる「素材の加工」

透明度が高く耐久性のあるアクリル板や、軽くて丈夫、水にも強い塩ビパイプは、DIYにうってつけの素材。ヒートガンを使えば、熱で塩ビパイプやアクリル板を好きな形に曲げて加工することができます。

曲げるのに必要な温度は、塩ビで60℃～80℃、アクリル板160℃程度です。さらに、塩ビは260～280℃で溶接することも可能です。スタンド付きで立てて使える商品を選ぶと、ヒートガンから手を離して作業でき便利です。

フリマ出品に便利「シュリンク包装」

熱を与えることによりフィルムを収縮させ、密着させるシュリンク包装。商品を傷から守ったり、複数の本をまとめたりするのに便利です。ヒートガンがあれば、短時間で簡単に包装可能。きれいな状態で配送できるので、フリマでの高評価にもつながります。

シュリンク包装に必要な温度は、フィルムの材質により異なります。80℃程度で収縮するものもあれば、160~180℃を必要とするフィルムもあります。

また、シュリンク包装と同じくフィルムの熱収縮を使えば、カーフィルムの施工も可能です。

充電ケーブルの補修にも「熱収縮チューブ」

頻繁に使うスマホの充電ケーブルが折れて被覆が破れてしまったことはありませんか？　こんなときもヒートガンで簡単に修復可能です。 使い方は、補修したい部分に熱収縮チューブを被せ、ヒートガンで温めるだけ。チューブが縮んでしっかりとケーブルを覆います。

熱収縮チューブは、本来の用途である電線やハーネスなどの絶縁や結束、防水、耐熱などの他、靴紐のほつれ防止や工具の滑り止めなどさまざまな用途に使えます。必要な温度は、低温のもので70℃通常のもので100℃前後です。

機械の組み立てに「はんだ付け」

専用ノズルを使うことで、ヒートガンでもはんだ付けが可能です。また、はんだごてでは難しい、基板から部品を外す作業も簡単です。

はんだは含まれる金属により融点が異なり、140℃～350℃程度までさまざまです。このため、はんだに合わせて温度を変えられるよう、温度調節可能なヒートガンを選ぶと良いでしょう。

ドライヤーやエンボスヒーターとの比較・違い

ヒートガンの代用品として使われることの多いドライヤーと、ヒートガンと用途も形も似ているエンボスヒーター。具体的にどんな違いがあるのか、代用できる作業も合わせて紹介します。

ヒートガンとドライヤーの比較・違い

ドライヤーとヒートガンの違いは、ドライヤーは風量を、ヒートガンは温度を重視している点です。ドライヤーは「室温が30℃で吹き出し口から3cmのところの温度が140℃以下」とJISの規定で決められているのに対し、ヒートガンは300～600℃程度の熱風を出すことができます。

このため、高い温度を必要としない塗料の乾燥やステッカーはがしなどは、ドライヤーでも代用可能です。しかし、高温が必要な塩ビパイプの溶接などにドライヤーは使えません。

ヒートガンとエンボスヒーターの比較・違い

エンボスヒーターは、もともとメッセージカードなどに「エンボス加工」という立体的な飾り付けをするための道具です。レジンアクセサリー作りやプラバン加工など、ハンドクラフトにもよく使われます。

エンボスヒーターは小型のヒートガンとよく似ていますが、熱風の温度は最高でも250℃程度となります、また吹き出し口が細く、繊細な作業に適しています。

ヒートガンの選び方｜温度調整機能やコードレスなど

機種によって温度や機能が異なるヒートガン。どのような点に注目して選べば良いか見ていきましょう！

素材に合った温度が出るか

まず重要なのは、加工したい素材や作業に合った温度が出るかです。必要な温度が出ないと加工できないのはもちろんですが、高すぎる温度では、焦げたり溶けたりする恐れがあります。ヒートガンを離すことである程度温度を調節することはできますが、いろいろな用途に使うなら温度調節できる商品がおすすめです。

乾かす風量や作業時間

広い範囲の塗料乾燥は、風力が強いと作業がはかどります。一方、ハンドクラフトなどの細かい作業では、風量が強すぎると吹き飛んでしまいます。このように、風量は強ければ良い訳ではなく、作業に合った風量が必要です。温度と同様に離すことで調節することも可能ですが、その分温度も下がってしまうため、風量の調節ができると便利です。

また、多くのヒートガンでは最大の連続作業時間が決められています。この時間を越えて使うと故障や火災の原因となるため、一旦作業を止めて冷却する必要があります。長時間使用したい場合は、作業時間が長いものを選ぶと良いでしょう。

便利な冷却機能

使用直後のヒートガンは、非常に高温で危険です。片付けるには冷めるまで待つ必要があります。その点、冷却機能付きなら短時間で温度を下げられ、片付けの時間が短縮できます。冷却機能がなくても温度調節可能な機種は、最も低い温度で運転することで冷却することが可能です。

また、加工したものを冷やすことができたり、作業後に冷却することでヒートガンが長持ちするというメリットもあります。

使いやすいサイズ感や形状

ヒートガンのサイズや形も、作業の内容に合わせて選びましょう。例えばクラフト作業なら、コンパクトで軽量のヒートガンがおすすめです。扱いやすくて机の上で邪魔にならず、収納にも場所を取りません。また、スタンドが付いたものを選べば、机に置いた状態で作業したり、冷えるまでそのまま置いておくこともできて便利です。

一方、広範囲の塗料の乾燥などは作業効率を重視し、大型のヒートガンを選ぶと良いでしょう。作業場所も考えてコードの長さをチェックしたり、充電式のコードレスタイプも検討してみてください。

ノズルで使い方が変わる！

塗料の乾燥やシールはがしの効率が上がるヘラ型や、はんだ付けなどピンポイントに当てたいときに使う集中ノズル、熱収縮チューブに使う曲面ノズルなど、各種ノズルを利用すると作業効率が格段に上がり、作業の幅も広がります。

ノズルがセットになった商品や、さまざまなノズルを別売りで用意しているメーカーもあります。ヒートガンを選ぶときは、必要なノズルが使えるかも確認しましょう！

ヒートガンおすすめ15選｜ミニサイズや充電式も

ヒートガンは工具専門店の他、『コメリ』や『コーナン』などのホームセンターや、通販でも購入できます。ここでは楽天やアマゾンなどで購入可能なヒートガンを、タイプ別にご紹介します！

初心者や女性にも扱いやすい小型ヒートガン

パワーばっちり本格派ヒートガン

どうせ買うなら用途が広いハイパワーなものを手に入れたい方におすすめのヒートガンをご紹介します。プロが使うようなシンプルかつ耐久性の高いタイプや、温度や風量が調節できる高機能タイプなど、欲しい1台がきっと見つかります！

屋外作業に便利な充電式のコードレスヒートガン

DIYや車のステッカーはがしなど、屋外で使うことも多いヒートガン。使うたびに部屋から延長コードを引っ張ってくるのが面倒になることも。そこでおすすめなのが充電式のヒートガンです。バッテリーを付けると重くなる点と、バッテリーの連続使用時間もご確認の上選んでくださいね。

下記のリンクから、楽天やアマゾンで人気ランキングもチェックできます。さまざまなヒートガンと比較して、お気に入りのものを選んでみてくださいね。

中古やレンタルのヒートガンも検討してみよう

「たまにしか使わない」、「今だけ使いたい」という方はなかなか購入を踏み切れないこともありますよね。できるだけ安くヒートガンを手に入れたい方は、新品で購入する以外の方法も検討するのもおすすめです。

中古なら安く買える！

不要になったものはネットで売る時代。ヒートガンは『メルカリ』や『ヤフーオークション』などにも出品されています。すでに終売となった機種が手に入れられたり、運が良ければ新品同様のものが半額ほどで購入できることも。

一方デメリットとして、すぐに修理が必要になったり壊れて使えなくなることもあります。出品者が購入して間もないようであれば、保証期間を確認しておくと安心です。なお、電動工具は初心者にはわからないことも多いため、専門知識がない方は新品で購入するのがおすすめです。

レンタルでお試しする方法も

たまにしか使わない場合は、レンタルを利用するのも1つの手です。

DIY人気に伴い、作業スペースのあるホームセンターも増えています。作業スペースでは、自由に工具を使い購入した材料を加工できる他、有料でヒートガンをはじめとした工具を貸し出しをしていることも。取り扱い工具は店舗により異なるため、お近くのホームセンターに問い合わせてみてください。

また、インターネットで検索するとヒートガンを貸し出している業者を見つけることもできます。ただし、借りたり返したりの手間があるため、複数回借りるのであれば新品を購入してしまったほうが良い場合もあります。

ヒートガンのDIYレシピ＆便利なおすすめ工具

LIMIAでは、DIYに関するアイデアを豊富に掲載しています！　今回はその中から、ヒートガンを使ったDIYレシピやDIYに使える工具について、厳選してご紹介します。

100均素材でおしゃれなミラーをDIY

urucotoさんがDIYしたのは、海外のおしゃれなインテリアで見かける”サンバーストミラー”。お部屋を華やかにしてくれるこのアイテムを、なんと100均素材だけで作成しています。ヒートガンで手鏡で鏡を外すアイデアは、真似したくなりますね。

ヒートガン以外にもDIYに役立つ工具をチェック！

ぬくもり工房YUKIさんがDIYに使用しているのが、ねじ締め作業が格段に楽になるインパクトドライバー。DIYの世界に足を踏み入れると、真っ先に欲しくなるものの1つですよね。この記事では、その選び方やおすすめ商品をご紹介しています。あわせてチェックしてみてくださいね。

100均工具のおすすめも紹介♪

wagonworksさんが活用しているのは、なんと100均工具。100円だからと侮ってはいけません。アイテムが充実している上に、使いやすさも考えて作られています。実際に使った感想も紹介していますので、ぜひ参考にしてください！

他にもLIMIAではさまざまなDIYアイデアが豊富に掲載されています。下記リンクからのぞいてみてくださいね。

いろんな用途に役立つ♪ヒートガンで作業効率アップ

ヒートガンの使い道や選び方などを紹介してきましたが、いかがでしたか？　思っていたよりも使い道が多いことに驚かれた方もいらっしゃるのではないでしょうか。

ヒートガンを使うと、作業効率が上がったり、これまでできなかった素材の加工ができるようになり、DIYの世界が広がります！　ドライヤーで代用してきた方も、これを機にヒートガンの購入を検討してみてはいかがでしょうか？

※記載している商品情報は、LIMIA編集部の調査結果（2021年6月）に基づいたものです。
※一部の画像はイメージです。