観葉植物「ベンジャミン」の育て方!冬越しのコツや葉が落ちる理由も

ベンジャミンは「永遠の愛」「友情」という花言葉をもつ観葉植物。バロックやスターライトなど、種類も豊富です。今回は、そんなベンジャミンの上手な育て方を解説! 寒い冬を越すためのコツや成長したベンジャミンを植え替えるタイミングも紹介します。

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ベンジャミンってどんな植物?人気の種類は?

ベンジャミンの学名は「フィカス・ベンジャミナ」。東南アジアやインドが原産で、初心者でも比較的育てやすい観葉植物です。枝を下に垂らして葉をつける姿から、「シダレガジュマル」と呼ばれることもあります。

剪定の仕方によって、好きな樹形を作れるのもベンジャミンが持つ魅力のひとつです。また、枝がやわらかく曲げすいので、三つ編みやリングなど、さまざまな形に仕立てることができます。

大きさはミニサイズのものから、部屋のシンボルツリーになる大型のものまで、実にさまざま。葉っぱの色でもずいぶん雰囲気が変わります。緑色の葉を茂らせたスタンダードな品種以外で、人気のものを3つご紹介しましょう。

➢ ゴールデン・プリンセス

突然変異によって生まれた品種。緑色の葉の縁に黄色の斑が入ったベンジャミンです。斑が入っているぶん、通常のベンジャミンより明るい雰囲気になりますね。

➢ スターライト

ゴールデン・プリンセスよりさらに大きな乳白色の斑が入る品種です。緑よりも白いイメージが強くなるので、爽やかで上品な印象を与えてくれます。

➢ バロック

葉がくるんとカールしている品種です。巻いているぶん、ひとつひとつの葉のサイズがコンパクトになり、かわいらしい雰囲気に。個性的なベンジャミンをお探しの方におすすめです。

知っておきたい、ベンジャミンの選び方

樹形も葉の色もさまざまなタイプがあるベンジャミン。ただし、見た目だけで選んでしまうとうまく育たないことがあるので、注意が必要です。ベンジャミンを長く楽しむためにも、以下のポイントを押さえて元気な株を選びましょう。

➢ 大型のものは成長を見越したサイズで
大型の観葉植物を選ぶときは、「実際に置いてみるとスペースに収まりきらなかった」なんて失敗がないように、購入前に置き場所を決めておきたいところです。

根を整理したり、枝葉を剪定したりして、購入時と同じ大きさをキープしながら育てるのであれば問題ありませんが、もしベンジャミンを大きく育てたい場合は、株のサイズ選びには注意が必要です。スペースにぴったり収まる株を選ぶより、今後の成長を見越して、少し小さめの株を選ぶほうがいいでしょう。

➢ 茎や幹がグラグラしていないか
元気がないベンジャミンの茎は見た目が弱々しく、幹がグラついています。株全体に勢いがあり、茎や幹がしっかりしているものを選びましょう。

また、ベンジャミンの幹が三つ編み状に編まれている場合は、ひとつの幹がほかの幹を締めつけて弱らせていることもあるため、すべての幹の状態をチェックしてくださいね。

➢ 葉は間延びしていないか
葉と葉のあいだが広くなって間延びしていないか、下葉が落ちたりしていないか、葉のつき具合をチェックしましょう。

➢ 新芽や新葉がついているか
元気な株は、新芽や新葉を次々につけていきます。新芽や新葉のつき方は株の健康度を知るバロメータとなるので、確認しておきたいですね。

➢ 葉の色ツヤがよく、元気があるか
ひとつひとつの葉の状態もチェックします。葉にハリがあって色ツヤがよいのは、元気に成長している証です。

➢ 病害虫はついていないか
病害虫がついていると、病気になったり、うまく成長しなかったりとさまざまなトラブルの原因になります。葉を裏返して、病害虫がいないかきちんとチェックしましょう。

➢ 根はしっかり張っているか
意外に見落としがちなのが、根の状態。水を吸い上げる根の健康度は、ベンジャミンの成長を左右します。根が茶色くなって傷んでいないか、力強く張っているかどうか確認してくださいね。

購入後、ベンジャミンの葉が落ち始めた!

購入したお店から家に持ち帰って、いざ育て始めると、元気だったはずのベンジャミンが葉を落としてしまうことがあります。

実は、ベンジャミンは環境の変化にとても敏感な植物。よくあることなので、あまり心配する必要はありません。むしろ、環境に適応しようとがんばっている可能性が高いでしょう。新しい芽を出すまでしばらく様子を見守ってくださいね。

ただし、ほとんどの葉が落ちてしまう場合には、別の原因が考えられます。病害虫がついていないか、根腐れを起こしていないかなど、株の状態を確認しましょう。

ベンジャミンの上手な育て方

ベンジャミンを育てる上で押さえておきたいのが、「水やり」「日当たり」「肥料」の3つ。それぞれのコツをお伝えします。

➢ 水やりの回数は季節に合わせて調節しよう
春から秋にかけての生育期は、ベンジャミンがぐんぐん成長していく時期です。土の表面が乾いてから、たっぷり水を与えましょう。

慣れるまでは実際に土を触って、乾き具合をチェックするのもいいですね。鉢の下から水が出るくらいの量が目安です。受け皿にたまった水は必ず捨てましょう。

秋になって涼しくなると、だんだん水を吸わなくなってきます。寒い冬の間、ベンジャミンは成長をお休みする休眠期に入るので、水やりは土が乾いて2~3日経ってからでOKです。乾かし気味に育てると、耐寒性が高まります。

また、一年を通して霧吹きで葉に水を与える「葉水」を行い、葉の乾燥を防ぐことも大切です。

➢ 日当たりのよい場所で育てよう
ベンジャミンは日光が好きな植物です。葉の色ツヤをよくするためにも、日当たりのよい場所で管理しましょう。春から秋の生育期は屋外で育てても大丈夫です。

ただし、大型のものはバランスを崩しやすいので、風で転倒しないようにご注意を。また、夏の直射日光を浴び続けると葉が焼けてしまうので、夏の暑い時期は明るい日陰に置きましょう。

ベンジャミンのなかでも、斑入りの品種は特に寒さが苦手です。涼しくなってきたら室内に入れて管理しましょう。急に環境を変えると葉が落ちやすくなるので、少しずつ移動させるといいですね。

➢ 生育期は緩効性肥料を与えよう
春から秋の生育期に、2~3か月に1回のペースで緩効性の化成肥料を与えます。冬は成長をお休みするので、肥料を与える必要はありません。

ベンジャミンの植え替えはいつすればいい?

ベンジャミンは成長が早い植物です。根詰まりを起こすと下葉が落ちてしまうので、小型~中型のものは年に1回、大型のものは2~3年に1回を目安に植え替えましょう。

植え替えの時期としては、5~7月がベストタイミングです。水やりをしても土に水がしみ込みにくかったり、葉が枯れてきたりしたら、株が弱っているサインなので植え替えをしてくださいね。

剪定でベンジャミンを美しく保とう

ベンジャミンは生育が旺盛なので、何もしないでいると、どんどん枝葉を伸ばして樹形が変化してしまいます。葉が茂りすぎると、枝が垂れ下がってバランスが悪くなってしまうことも。枝葉が増えてきたら、園芸用のハサミで剪定して美しい形を保ちましょう。

ベンジャミンの枝を切ると、白い樹液が出てきます。剪定するときには、あらかじめ新聞を敷いておくか、汚れても大丈夫な戸外で行うといいですね。

春から秋の生育期であればいつでも剪定できますが、特に新芽の出る春から初夏の間がおすすめです。

見た目の問題だけでなく、枝葉が詰まってくると風通しが悪くなって病害虫が発生しやすくなってしまいます。株の状態を見ながら、剪定でスッキリさせましょう。

ベンジャミンはどう増やす?

ベンジャミンは挿し木で簡単に増やすことができます。まずは10cmほどの長さで茎を切り、下葉を落としてから水に挿してください。

切り口から出てくる白い樹液は、そのままにしておくと根が出にくくなってしまうので、よく洗い流しましょう。3時間くらい水に挿した後、挿し木用の土を入れた鉢に挿し直します。

乾燥に注意しながら明るい日陰で管理して、根が出たら観葉植物用の土を入れた鉢に植え替えてください。

ベンジャミンに虫はつく?

日当たりや風通しが悪いと、ベンジャミンにハダニやカイガラムシなどの病害虫が発生することがあります。なかでも気をつけたいのがカイガラムシ。樹液を吸ってベンジャミンを弱らせるだけでなく、排泄物がアリを呼んだりスス病を招いたりします。

スス病になってしまうと、葉や枝が黒いススのようなもので覆われて見た目が悪くなるだけでなく、植物に欠かせない光合成を阻害してしまうこともあります。病害虫を発見したらすぐに殺虫剤で駆除しましょう。殻をかぶっているカイガラムシの成虫には殺虫剤が効きにくいので、いらなくなった歯ブラシでこすり落としてください。

病害虫の発生を防ぐためには、葉水が欠かせません。また、風通しが悪くなることでも発生しやすくなるので、葉が茂りすぎないよう、こまめに剪定することも忘れないようにしてください。

まとめ

ベンジャミンの花言葉は、「永遠の愛」「友情」「信頼」「結婚」。とてもポジティブな意味を持っているため、お祝いやギフトにも喜ばれる観葉植物です。

生命力が強く、初心者でも比較的育てやすいベンジャミン。インテリアのアクセントに加えてみてはいかがでしょうか?

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