ちょっと難しいけど優秀なミンクオイル!上手に使うための正しい方法を伝授
革靴のお手入れに使用する「ミンクオイル」。とても優秀なオイルですが、初心者にはちょっと扱いづらいという特徴も。この記事では、、ミンクオイルの間違った使い方やデメリットをしっかり伝えた上で、失敗しないための上手に使うための正しい塗り方を紹介します。クリーム・リキッド・スプレータイプに分けて説明するので、ぜひ参考にしてくださいね。
本サービス内ではアフィリエイト広告を利用しています
- 158333
- 14
- 0
-
いいね
-
クリップ
ミンクオイルとは
ミンクオイルとは、「ミンク」というイタチ化の動物から取れる脂肪と、ろうや流動パラフィンを固めて作ったクリームのことです。
ミンクオイルは、内臓と毛皮の間にある油だけを抽出した成分で作られていて、油分の足りなくなった革製品へのケアに適しています。
同じようなはたらきをする「保湿クリーム」との違いは、自然の天然成分か化学成分かの違い。自然の革には、同じく自然の素材であるミンクオイルがよくなじむというわけです。
ミンクオイルの特徴
ミンクオイルは、動物性の油脂。革を柔らかくする、自然な光沢をもたらしてくれる、傷を目立たなくするといった特徴があります。また、撥水性をアップさせてくれるので、革の宿敵「水」から守ってくれる効果があり、とっても優秀なオイル。
革靴やブーツ、革ジャン、バッグ、お財布などの革製品の保革に役立ち、とくにヌメ革におすすめです。
ミンクオイルは初心者さんには少し難しい?
とっても優秀なミンクオイルですが、少し扱いも難しいという特徴も。
1. 型崩れの原因になりやすい
革によくなじみ柔らかくする効果の反面、革靴に使用すると柔らかくなりすぎて、型崩れを起こす原因にもなります。かっちりとしたフォーマルな靴がふにゃふにゃしてしまうと、革靴が台無しですよね。
また、柔らかくなりすぎることで、シワになりやすくなるデメリットもあげられます。
2. 汚れがつきやすくなることも
ミンクオイルの油分によって、表面に汚れがつきやすくなってしまうことも。
家庭用の調理油を想像していただくとわかりやすいかもしれません。油の付着した容器にホコリが付着すると、なかなか取りづらくなってしまいますよね。
同じように、革製品にもオイルの付けすぎによって汚れがつきやすく、また取りづらくなるのです。
3. つけすぎるとシミになる
ミンクオイルをつけすぎてしまうと、シミになるおそれもあります。また、油分によるシミは落とすのが難関! いきなり大量のオイルをつけようとせず、米粒程度の量からのせましょう。
4. カビの発生の原因にも
革製品に潤いを与えてくれるミンクオイル。メリットのはずが、潤いを与えすぎてしまうとカビの大好物「湿気」によって、カビの発生の原因になります。
また、油分もカビが好むエサの一つ。革靴にミンクオイルをたっぷり塗り、玄関や湿度の高い場所においておくと、カビが繁殖してしまいます。
ありがち!ミンクオイルの間違った使い方
ここでは、よくありがちな間違った使い方を紹介します。「やってしまった!」となる前にしっかりチェックしましょう。
素材をチェックしないで使う
ミンクオイルには、使用に向いていない革製品があります。
まず、「薄い革製品」や「固さが大事なもの」に使うのはNG。こちらは革が柔らかくなりすぎるため、型崩れの原因となってしまいます。
「特殊なコーティングがされているもの」に使うのも向いていません。こちらは革の外側がコーティングされているため、オイルが浸透せず効果を発揮できません。
また、「合皮」への使用も控えましょう。そもそも合皮という素材は革ではありません。一切動物の皮は使われていなく、ポリウレタンや塩化ビニルを使い、革に似せたフェイク品を指します。そのため、革を育てて長く使用する本物の革とは違い、お手入れは必要ありません。
一度に多くの量を塗る
ミンクオイルの失敗の多くが、こちらの「一度に多くの量を塗る」にあたります。
ミンクオイルは、少量で効果を発揮するオイルです。塗れば塗るほど革を柔らかくしてしまい、型崩れの原因となってしまいます。
こまめに塗りすぎる
こまめに塗りすぎるのもおすすめできません。頻繁に塗れば塗るほどに柔らかくなりすぎてしまい、型崩れの原因となります。
また、湿った状態が続くことはカビの原因にもなります。毎日使っている革製品だとしても、ミンクオイルのお手入れは、月に一度程度に抑えましょう。
【正しく使おう】ミンクオイルを使ったお手入れ手順
ミンクオイルの扱いが難しいことを理解した上で、ここでは上手に革を育てるための、ミンクオイルの正しい使い方を紹介します。
クリームタイプ
クリームタイプのミンクオイルの特徴は、よく浸透し効果が高いこと。しかし、その分油分が残りやすいため、拭き取りがとっても大事になります。最後の乾拭きは、絶対に忘れないようにしましょう。
手順
1. ブラシを使って革製品のホコリを取り除く
2. ミンクオイルを米粒程度の少量を指ですくう
3. 革製品全体に、ムラがないように均一に指で薄く塗りのばす
4. しっかり染み込ませるため1日ほどおく
5. 塗ったオイルを乾いた布できれいに拭き取る
▼クリームタイプは『レッドウィング』がおすすめ▼
リキッドタイプ
リキッドタイプのミンクオイルは、固形のクリームよりもオイルが残りづらい特徴があります。最後の乾拭きも必要ないため、一番手軽なアイテム。しかし、その分多少効果は弱まると言われています。失敗せずに、簡単にケアしたい方におすすめです。
手順
1. ブラシを使って革製品のホコリを取り除く
2. ミンクオイルのリキッドを乾いた布に少量をつける
3. 革製品全体に、ムラがないように均一にのばす
▼リキッドタイプは『コロンブス』がおすすめ▼
スプレータイプ
スプレータイプのミンクオイルは、バッグやジャケットなど、大きめの革製品におすすめ。広範囲にオイルを指でつける作業はちょっと面倒ですよね。スプレーなら、一気に吹きかけられるので効率的です♪
手順
1. ブラシを使って革製品のホコリを取り除く
2. ミンクオイルのスプレーを革製品に吹きかける
3. 革製品全体に、ムラがないように均一にのばす
4. しっかり染み込ませるため1日ほどおく
5. 塗ったオイルを乾いた布できれいに拭き取る
▼スプレータイプは『コロンブス』がおすすめ▼
簡単にお手入れするならクリーナーがおすすめ
初心者さんには少し扱いの難しいミンクオイル。ちょっと自分には......と思った方には、クリーナーを使うのがおすすめです。こちらの記事ではクリーナーを使った簡単にできる革靴のお手入れ方法を紹介しています。おすすめの商品も紹介しているのでぜひ参考にしてみてくださいね。
※製品によって、お手入れのしかたは異なりますため、必ず製品の取扱説明書に従って作業を行ってください。
▼クリーナーを使った革靴のお手入れ方法▼
- 158333
- 14
-
いいね
-
クリップ
あなたにおすすめ
関連キーワード
関連アイデア
-
簡単!革靴をきれいに保つ方法4ステップを教えます|お手入れ頻度もLIMIA 暮らしのお役立ち情報部
-
スーツや制服のテカリはこれで解決!クリーニング要らずで簡単お手入れLIMIA ファッション部
-
革靴の洗濯方法を解説。必要なものと自宅で洗うときの手順LIMIA 暮らしのお役立ち情報部
-
パンプスは洗濯できる!においと汚れを落とす洗い方を紹介LIMIA 暮らしのお役立ち情報部
-
手ぬぐい洗顔の魅力とは?やり方や〔特岡〕の商品や石鹸などLIMIA 暮らしのお役立ち情報部
-
【解説】重曹を使った洗濯方法とは?衣類の黄ばみや汚れを落とそう♪LIMIA 暮らしのお役立ち情報部
-
プラスチックの黄ばみを取りたい!家にあるモノでできる黄ばみの落とし方LIMIA 暮らしのお役立ち情報部
-
【DIY】雑巾1枚で汚れたウッドデッキがピカピカに!?お掃除簡単な建材がすごいMINO株式会社
-
フリースの洗濯方法まとめ!ふわふわ感が長持ちする簡単な洗い方って?LIMIA 暮らしのお役立ち情報部
-
簡単なフローリングの掃除方法!シートやモップを使う時短アイデアも♪LIMIA 暮らしのお役立ち情報部
-
雨や雪で濡れちゃっても大丈夫!ムートンブーツのお手入れ方法〜洗い方まで実践解説LIMIA ファッション部
-
正しい洗濯で【トートバック】をピカピカに!洗い方をマスターしよう♪LIMIA 暮らしのお役立ち情報部
-
油性ペンの簡単な落とし方を素材別に解説!服も机も壁紙もきれいに♪LIMIA 暮らしのお役立ち情報部