長屋のリノベーション!ポイントと注意点をおさえて改修を成功させよう

今回は、長屋のリノベーションのポイント・注意点についてお話しましょう。昔ながらの長屋作りの家。懐かしさを感じる外観などは魅力的でもありますが、現代での暮らし方には合っていない部分も多いものです。そこで、リノベーションして趣の中にも暮らしやすさを実現させてみませんか?長屋ならではの特徴にも着目し、賃貸物件にする場合の入居率を上げるための工夫にも迫っていきますので、ぜひ参考にしてください!

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長屋のリノベーションポイント

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長屋とは棟を細長く建てられた家で、数戸に区切られ、各戸が家族世帯向けの間取りとなっているものを指します。昔から日本に多くある住宅の形態で、戦国時代から江戸時代にかけて多く建築され始め、武家屋敷の中での下級武士の住居や、町人の家などに多かったといわれています。それでは、長屋のリノベーションを成功させるポイントをご紹介します。

1.防音への配慮は万全に

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アパートやマンションなどとは異なる長屋ならではの特徴といえば、棟内に共用部分が全くないところでしょう。外からの出入り口が各世帯で独立して設けられているため、同じ棟内で暮らしていても共同で使用する部分はありません。

それだけに、各戸のプライバシー尊重のためにも防音に対する配慮は大切です。間取りや内装などの見た目を一新することもリノベーションの満足度を高めますが、暮らし始めてからの不満を少なくするには、壁や窓の防音改修も行っておくとよいでしょう。各戸の境界になる壁だけではなく、外からの音漏れにも配慮が必要です。

2.断熱・耐震には気を配る

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長屋に限らず古い住宅全般的に言えることですが、耐震面での配慮や断熱工事はされていない物件が多くなります。建物調査などを実施し、現代の基準に満たない箇所はリノベーションに伴って改修しておきましょう。

3.賃貸物件なら、イメージアップするポイントを設ける

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賃貸物件として使われる長屋の場合は、古いというだけで抵抗感があり入居者が集まらないことも想定できます。リノベーションで見た目や使い勝手は新しくできますが、内見の際に注目してもらえるポイントを1つ以上は作りましょう。

たとえば、壁面の1箇所をアクセントクロスにして目を引く場所を作ったり、和室なら畳を現代的な琉球畳に変えたりするなどの工夫が有効です。賃貸住宅の室内には印象的な箇所が1つあるかないかだけでも、入居率に影響するといわれています。

長屋のリノベーションで気をつける点

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それでは、長屋をリノベーションする際の注意点について紹介していきましょう。

1.一部が解体されている場合は、境界部分の外壁に注意

長屋には築年数が経過している物件が多く、元は数世帯が暮らしていたものであっても、過去に一部を取り壊すなどして減築されているケースが数多くあります。その、元あった世帯との境界にあたる外壁部分を改修する場合は特に注意が必要です。

2.梁や柱が一棟単位で設計されているため、移動できない箇所が多い

元は数世帯が暮らしていた長屋を一棟まるごと買い取り、一世帯分の広い家としてリノベーションするケースは以前から多くなっています。集合住宅であっても、長屋は一軒の家として設計されているため、天井の梁は1本だけで全世帯の住居を支えていることが多くなります。世帯を分ける壁の部分にも重要な柱があることが少なくないため、変則的な間取り変更には対応しきれない場合が多くなります。

長屋のリノベーション事例

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それでは、長屋を実際にリノベーションした成功事例をご紹介しましょう。

【事例1】古い「長屋の街」を、街単位でリノベーションしておしゃれに再開発

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西日本を代表する都会である大阪・梅田からほど近い中崎町。第2次世界大戦の大阪大空襲で被害を受けなかった地域だったこともあり、昭和初期からの長屋が今も多く立ち並ぶことが特色でした。

長屋造りの家には法規の面などで制約が多く、建て替えることが難しいという難点があります。そのため、建て替えが進まず住民の高齢化と空き家の増加ばかりが目立ってしまう傾向がありました。そこで、地域おこしの一環として「リノベーションの街」を作る動きがスタートしたのです。

空き家の長屋を、構造は大きく変えることなくカフェやギャラリー、雑貨屋などにリノベーション。1000人単位のボランティアを募って長屋の再生を公開する企画などで全国的な話題にもなりました。今では「レトロでおしゃれな下町」というイメージが定着し、他地域からの観光客も数多く訪れるようになっています。

【事例2】関西独自の長屋を、古さがカッコいいレトロ・クールな住まいに

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築45年の長屋ですが、関西では「文化住宅」とも呼ばれるテラスハウスのような間取りの家です。高度経済成長期に建てられた家としては、構造部分がその強度を含めて奇跡的に劣化の少ない状態だったため、天井はあえて解体して梁を見せるなどの方法を取り入れた全面リノベーションを行いました。

古さをカッコよさとして見せたい部分はそのまま残し、昔風の薄暗いキッチンなどは積極的に全面改修。メリハリのあるリノベーションを行いましたが、採光に関する改修は妥協せず、各所で明るさを感じる住まいとしました。設備はすべて最新のものに入れ替え、昭和の時代の懐かしさを感じられる要素をきっちり残しながら、現代の利便性もしっかり確保できる住まいにすることができました。

おわりに

長屋は特徴的な構造ゆえにリノベーションでは制約も多くなりますが、その古さならではの味わいや、購入する場合の価格の安さは魅力的です。決してリノベーションの難易度は低くはありませんが、多くのアイデアをお持ちであれば、あっと驚く個性的な住まいを作ることができるかもしれません。

長屋のリノベーション実績を多く持っている業者さんなどに相談しながら、安心のリノベーションを実現しましょう。一括見積を利用すれば、登録して問い合わせるだけで多くの優良業者さんの中からお悩みにぴったりの業者さんが見つけられます。

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