長屋のリノベーション！気になる費用や相場はどれくらい？

長屋を一軒家にするリノベーション費用は1,000万円ほどから

一部の公営住宅などでは時々見かける長屋ですが、新たに建築される住宅としてはほとんど見られなくなりました。古い長屋物件は格安で1棟売りされていることも多いため、安価で買い取ってリノベーションすることで広い一軒家として活用できる可能性があります。

2棟の連棟長屋をリノベーションする費用は、築数十年～100年の物件を例に取ると1,000万円ほどが相場となります。

間取り変更の方法や、2箇所ある玄関を1つにするなどの手法が若干加わるほかは、一般的な戸建て住宅のリノベーション費用とそれほど変わらないと考えられます。

もちろん、物件の状態や傷みなどの状況によって実際の費用は変わってきますが、長屋の中古物件自体はとても安く、地域によっては土地を含む購入費用が1,000万円以内に収まる場合もあります。

リノベーションに1,000万円かけたとしても新築住宅よりはかなり安く、広い家が手に入ることも期待できるでしょう。

古い長屋を賃貸物件として再生リノベーションする費用

現在、昔ながらの長屋は賃貸物件としての商品競争力は薄くなってしまっています。オーナーさんも、空き家になったまま持て余しているケースが少なくありません。それらの物件を、長屋の雰囲気を感じさせないようきれいにリノベーションして現代のアパート並みの外観や内装にするための費用は、平屋建ての2棟連棟長屋を例に取ると約600万円～が相場です。

2階建ての連棟長屋の場合は、1棟リノベーションだと1,000万円以上かかるケースが多くなります。しかし、このタイプの長屋はリノベーションでおしゃれに仕上げることで、不動産業界で「テラスハウス」「メゾネット」などと呼べる物件にすることが可能です。長屋との厳密な違いはありませんが、業界の習わしとして古いものは長屋、新しくてきれいなものはテラスハウス、メゾネット…というような呼び方をする傾向があります。

「テラスハウス」「メゾネット」と呼ばれる賃貸物件は、新婚さん世帯や子育て中のご家族の需要がつねに高く、これらの物件を指名する入居希望者も多くなります。したがって、ある程度費用をかけてリノベーションしても、立地や環境次第では高い利回りの人気物件として運用できる可能性があります。

長屋のリノベーション事例と費用

それでは、長屋を実際にリノベーションした成功事例と、かかった費用をご紹介します。

【事例1】築50年の全室和室の長屋を、洋風に全面リノベーション…600万円

すべて和室だった築50年の古い長屋を、全面洋風にリノベーションしました。低かった天井を解体して天井高を上げ、豪雪地帯なのに無断熱だったため壁と床、天井に断熱・気密施工。キッチンは独立していましたが、壁を解体してリビングとつなげL字型のLDKにしました。

そしてなんと浴室のない家だったため、居室の一部をユニットバスのお風呂に改修。玄関の土間を通らないと行けなかったトイレは他の水回り近くに移設しました。もともとなかった洗面所も浴室の隣に設置。和室の居間も洋室のリビングにし、和室だったすべての居室も洋室にしました。

【事例2】古くなった長屋を、耐震補強を兼ねてリノベーション…840万円

古くなってきて耐震性などに不安があったため、お住まいの長屋を全面リノベーションしました。内装はすべて解体し、構造部分をしっかり補強してから間取りを大きく変更。広く開放的になったリビングには、天然木を贅沢に使ったロフトを設けました。

お風呂は狭かった在来工法のタイル張り浴室から、広々したユニットバスに交換。外壁や外観も思い切って改修。耐震性を高めるため、重かったモルタルの壁をすべて解体して軽量な金属サイディングに張り替えています。

おわりに

長屋は、その古さゆえ改修の自由度の高さや、購入する場合の価格の安さが特に魅力的です。アイデア次第で、高い費用をかけなくても古さを感じさせない住まいを作ることができるかもしれません。長屋リノベーションの実績ある業者さんもありますから、まずは相談から始めてみましょう。一括見積を利用すれば、全国の優良業者からお悩みや希望に合ったお近くのリノベーション業者さんを見つけられます。

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