給湯器の選び方6つ!給湯器の種類と見分け方・価格の比較も解説
本記事では、給湯器の選び方を紹介! 給湯器の種類や、見分け方、それぞれの価格相場について比較しながら紹介していくので、給湯器の交換や新築の際の設置を検討中の方はぜひ参考にしてみてください。
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給湯器の種類と見分け方
給湯器の種類 | 特徴 | 主な種類 | メリット | デメリット | 設置方法 | 見分け方 |
ガス給湯器 | ・ガスが燃料 ・瞬間給湯 | ・エコジョーズ ・小型瞬間湯沸器(キッチン用) | 必要な時にお湯を作るため湯切れが起きない | 比較的寿命が短く交換工事の機会が増える | ・壁掛け ・据え置き ・埋め込み ・浴室隣接 | ガスバーナー付きの壁掛けタイプ |
電気給湯器 | ・電気が燃料 ・貯湯 ・瞬間給湯も可能 | ・エコキュート | 深夜帯に安くお湯を作っておいてくれる | 湯切れが起きる可能性がある | ・据え置き ・埋め込み | 据え置きがほとんどで室外機付き |
石油給湯器 | ・灯油が燃料 ・貯湯 ・瞬間給湯も可能 | ・エコフィール | 耐久性が高く、長寿命 | 灯油の価格変動でコストが左右する | ・壁掛け ・据え置き ・浴室隣接 | 2m以上離れた場所にオイルタンクがある |
ハイブリッド給湯器 | ・ガス&電気が燃料 ・貯湯 ・瞬間給湯も可能 | ・エコワン | 省エネと光熱費の節約を同時にかなえられる | 家族が少ない家庭だと節電効率を発揮しにくい | ・据え置き ・浴室隣接 | 本体上部に「ECO ONE」の記載 電気給湯器のように据え置きで室外機付き |
給湯器の種類は、電気・ガス・石油・ハイブリッドの4つに大きく分けられます。
見分け方としては、設置方法や付属品の有無、機体名などで確認することができます。
「自宅の給湯器がどの種類かわからない」という方は、上記の表を参考に確認してみてください。
【選び方 1】種類で選ぶ
- ガス給湯器:ガスがメインエネルギーの家庭向き
- 電気給湯器:電気がメインエネルギーの家庭向き
- 石油給湯器:寒冷地の家庭向き
- ハイブリッド給湯器:お湯を使うことが多い家庭向き
給湯器は、自分の家庭のメインエネルギーに合わせて選ぶのが適切。自宅のメインエネルギーと給湯器のエネルギーが一致していると節約効率がアップするためです。
そのため、ガス給湯器をメインで使っている家庭はガス給湯器が、オール電化や太陽光発電など電気をメインエネルギーとしている家庭は電気給湯器をそれぞれ選ぶのがベストです。
また、石油給湯器は4種類の中でもとくに頑丈で、パワフルにお湯を作ってくれるので、冬場の積雪や寒さに対応可能。そのため、寒冷地の家庭におすすめだといえます。
また、電気とガス両方のメリットをあわせ持つハイブリッド給湯器は、一日のうちで使うお湯の量が多いほどお得になる傾向があるため、家族が多い家庭や来客が多い家庭などにおすすめです。
【選び方 2】設置場所・設置タイプで選ぶ
給湯器は、種類によって設置できる場所や設置タイプが異なります。また、安全面の観点から、まわりに障害物がない場所を確保して設置してください。
設置場所は、基本的に屋外ですが、給湯器のサイズによっては屋内に設置できる場合もあります。
また、設置タイプは、
・壁掛け
・据え置き
・浴室隣接
・埋め込み
の4つに大きく分けられます。
自宅が戸建てなのかマンションなのかによって、設置できる給湯器が変わるので、給湯器を決める際はしっかり注目して選ぶようにしましょう。
戸建ての場合
▼設置場所
・屋外:キッチンや風呂場近くの外壁沿い
・屋内:風呂場の周辺や、車庫などの広々としたスペース
▼設置できるタイプ
・壁掛け
・据え置き
・浴室隣接
戸建ての場合は、マンションなどの集合住宅よりも設置場所が自在です。そのため、壁掛けタイプはもちろん、室外機付きの据え置きタイプも設置することが可能です。
また、場合によっては、車庫などの空きスペースや、風呂場内になどの屋内にも設置可能。屋内に設置したい場合は、しっかり業者に相談しながら決めるのがおすすめです。
マンションの場合
▼設置場所
・屋外:玄関付近やベランダ
・屋内:風呂場内
→定められている場合がほとんど
▼設置できるタイプ
・壁掛け
・浴室隣接
・埋め込み
→定められている場合がほとんど
マンションなどの集合住宅では、給湯器のタイプや設置場所が最初から定められていることがほとんどです。
そのため、マンションの給湯器の交換や修理を行いたい場合は、定められた設置場所に置くことができる同じタイプの給湯器を導入するのが一般的です。また、給湯器の管理は、管理会社や大家が行っているため、自分で勝手に決めずに管理会社や大家に連絡するようにしましょう。
【選び方 3】追い焚き機能で選ぶ
「追い焚き(おいだき)」とは、浴槽に溜まっているお湯を再度温めなおすことができる機能です。
追い焚き機能があれば、時間がたってぬるくなってしまったお風呂を再度温めなおすことができるため、家族が多い家庭や、お風呂に入る時間にばらつきがある家庭におすすめだといえます。
ただし、追い焚き機能はすべての給湯器についているわけではありません。追い焚き機能がついていないタイプの給湯器もあるため、自宅の給湯器がどれに当たるのかをあらかじめ確認しておく必要があります。
また、給湯器の交換にあたっては、基本的に給湯器の種類を変更することはできません。給湯器の種類を変更したい場合は、工事をやり直したうえで付け直す必要が出てくることを把握しておきましょう。
追い焚きができるタイプ
- ふろ給湯器・・ボタンひとつで自動でお湯はりができるタイプ
- 給湯暖房熱源機・・床暖房や浴室乾燥などの機能も備えているタイプ
基本的に、ボタンひとつで自動お湯はりができたり、床暖房や浴室乾燥機などの機能が付いてるタイプの給湯器であれば、追い焚き機能が付いていることが多いでしょう。
対して、手動で蛇口をひねってお湯はり・たし湯をするタイプの給湯器は追い焚き機能が付いていないので、ぜひ確認してみてください。
▼自然循環方式・強制循環方式がある
- 自然循環方式・・浴槽内に、穴が二つ上下に並んで設置
- 強制循環方式・・浴槽内に、穴がひとつだけ設置
追い焚き機能には、「自然循環方式」と「強制循環方式」の2つに分かれています。
二つ穴の「自然循環方式」は、下の穴から浴槽内のお湯を吸い込んで温め直し、上の穴から浴槽に返すという仕組みなのが特徴。給湯器が浴室の隣に設置されている必要があるので、浴室と給湯器を隣接して置ける環境であることが条件になり、戸建て向きのタイプだといえます。
一方、ひとつ穴の「強制循環方式」は、ひとつの穴から浴槽内のお湯を吸い込んで、温めなおしたお湯を再度返すという仕組みなのが特徴です。浴室と給湯器が離れた場所にあっても問題ないため、マンションなど集合住宅向きのタイプといえるでしょう。
▼オートタイプ・フルオートタイプがある
- オートタイプ・・お湯はり・追い焚き・保温・手動たし湯
- フルオートタイプ・・お湯はり・追い焚き・保温・自動たし湯・配管自動洗浄
「強制循環方式」の給湯器は、さらにオートタイプとフルオートタイプの2種類に分かれています。
オートタイプはお湯はり・追い焚き・保温・手動たし湯などの機能を持っているのが特徴。フルオートタイプは、オートタイプの機能をほとんど持ったうえで、配管の自動洗浄機能まで付いているという違いがあります。
追い焚きができないタイプ
- 給湯専用タイプ・・蛇口で手動でお風呂を溜める
- 高温水供給タイプ・・蛇口で手動で熱湯をたし湯する
蛇口をひねって手動でお湯はりをする「給湯専用タイプ」や、手動でたし湯をする「高温水供給タイプ」の場合は、追い焚き機能が付いていないことがほとんどです。
【選び方 4】号数で選ぶ
「号数(ごうすう)」とは、給湯器のお湯を作る能力の単位を指しています。
さらに詳しく説明すると、号数とは「水温+25°のお湯が、1分間に出る量(L)」のことを指しています。
そのため、1分間に16Lのお湯を作ることができる給湯器であれば「16号の給湯器」、1分間に24Lのお湯を作ることができる給湯器であれば「24号の給湯器」と表記されることになります。
一般的には、
・16号
・20号
・24号
などが展開されており、号数が小さいほど単身向きで、反対に号数が大きいほど大家族向きとなります。
お使いの号数の調べ方
自宅の給湯器の号数を知りたい場合は、給湯器本体や取扱説明書に記載されている「型番・型式」で確認することができます。
たとえば、型番に「○○‐○16○○」とある場合は、16号の給湯器ということになります。どのメーカーでも大体このような記載方法なので、確認しやすいでしょう。
劣化で型番が見えづらくなっていたり、説明書を紛失していたりして自分でわかりかねるときは、メーカーに直接問い合わせるのが適切です。
【選び方 5】省エネ性で選ぶ
- エコジョーズ:ガス
- エコキュート:電気
- エコフィール:灯油
- エコワン:ハイブリッド
上記の給湯器は省エネ性の高さが特徴の、高効率給湯器です。
「この機会に省エネ性の高い給湯器に交換・新設したい」という方はぜひチェックしてみてください。
また、高効率給湯器は、国土交通省が設立した「グリーン住宅ポイント制度」の対象となる場合があります。
条件をクリアした給湯器を設置することで、「新たな日常」や「防災」に対応する追加工事や、さまざまな商品と交換できるポイントをもらうことができるので、気になる方はぜひあわせて検討してみてください。
「グリーン住宅ポイント」の詳細についてはこちらからチェックすることができます。
【選び方 6】価格で選ぶ
給湯器の種類 | 本体価格 | 工事費用 | 初期費用(本体+工事) | ランニングコスト |
石油給湯器 | 12万円~30万円 | 3万円~10万円 | 15万円~40万円 | 7万円程度 |
電気給湯器 | 10万円~25万円 | 5万円~35万円 | 15万円~60万円 | 6万円程度 |
ガス給湯器 | 15万円~35万円 | 5万円~20万円 | 20万円~55万円 | 7万円程度 |
ハイブリッド給湯器 | 30万円程度 | 14万円~18万円 | 44万円~48万円 | 5万円程度 |
本体価格と工事費用をいれた初期費用が安い順にみると、
・石油給湯器
・電気給湯器
・ガス給湯器
・ハイブリッド給湯器
の順番になります。初期費用をおさえたいという方は、ぜひ参考にしてみてください。
また、年間のランニングコストが安い順に並べると、
・ハイブリッド給湯器
・電気給湯器
・石油給湯器・ガス給湯器
の順になります。そのため、長く使い続けたい方はランニングコスト重視で選ぶのがおすすめです。
給湯器を選ぶ際の注意点
- 自分の家庭のエネルギー似合わない給湯器は選ばない
- 費用だけで選ばない
給湯器は一度設置したら10年ほど付き合っていく設備です。そのため、自宅のメインエネルギーに合うものを選ぶことが大切です。
たとえば、オール電化や太陽光発電を取り入れている家庭は電気がメインエネルギーの家庭ということになるので、電気タイプやハイブリッドタイプの給湯器を選ぶのが適切です。
また、住んでいる地域や住宅形態と給湯器の相性を吟味しないと、相性が合わずに後悔してしまう場合もあります。
そのため、給湯器を選ぶときは、初期費用やランニングコストの安さだけで選ばず、自宅のエネルギーや、住んでいる地域、住宅形態などといった全体的な相性をまんべんなく加味したうえで選ぶのが適切です。
給湯器の寿命について
給湯器に限らず、電気機器には寿命が存在します。給湯器の寿命はどのくらいなのでしょうか? 寿命を知らせるサインの見方を知って、安全に給湯器を使う知識を身に付けましょう。
給湯器の寿命は平均10年前後
給湯器の寿命は約10年と考えておきましょう。各メーカー「給湯器の部品は、製造終了から10年」という供給期限を発表しています。
10年経過した給湯器は、修理部品がない可能性も高く、ほとんどの場合が交換になります。もちろん、10年もたずに故障する場合もあれば、10年以上使える給湯器もあり、寿命は一律ではありません。
給湯器の故障のサイン
シャワーなどから出るお湯の温度が、設定より低かったり、一定でなくなったりしたら、故障を疑います。その際に、エラーコードがでていないか、あわせてチェックしましょう。
給湯器から異音がしたり、音自体が大きくなった場合も、故障のサインである可能性が高いといえます。特に、給湯器が着火する際に爆発音がしたり、給湯器の排気から黒い煙がでたりした場合は、直ちに使用を中止してください。
故障のサインは、単なる故障の場合もありますが、長年使っている場合は、寿命の可能性があります。どのような場合でも、無理に使用を続けるのではなく、専門業者に連絡をして点検してもらいましょう。
給湯器の有名メーカー
給湯器を選ぶうえでどこのメーカーが良いか迷うもの。
ここでは、各給湯器ごとのおすすめメーカーを紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
ガス給湯器のおすすめメーカー
- リンナイ(Rinnai)
- ノーリツ(NORITZ)
- パロマ(Paloma)
- パーパス(PURPOSE)
電気給湯器のおすすめメーカー
- 三菱電機
- パナソニック(Panasonic)
- ダイキン(DAIKIN)
- 日立(HITACHI)
石油給湯器のおすすめメーカー
- ノーリツ(NORITZ)
- コロナ
- 長府製作所
ハイブリッド給湯器のおすすめメーカー
- リンナイ(Rinnai)
- ノーリツ(NORITZ)
給湯器の修理・交換はプロの業者に相談するのがベスト
業者を選ぶとき、つい値段の安さで決めてしまいがちです。もちろん安いに越したことはありませんが、安すぎる業者は、手抜き工事など、トラブルを招くケースがあります。
同じくらいの納期や金額の業者なら、万が一に備えて、保証やアフターフォローがある業者を選んでみるのも、一つの方法です。故障などのとき、すぐにきてくれる業者がいれば、給湯器を使い続ける上でも安心です。
ガス給湯器のことなら「ガス救fromおうちのアラート」がおすすめ
「ガス救fromおうちのアラート」は、ガス給湯器の専門業者です。
国内の主要メーカー品の取り扱いが多く、価格の安さや施工の丁寧さが魅力。また、関東と関西にそれぞれ拠点を持っているため、最短即日の工事を行ってくれるのも頼もしいポイントです!
ガス給湯器の交換・修理を検討している方は、ぜひチェックしてみてください。
給湯器の選び方に関するQ&A
Q1. 給湯器の種類は?
A. 4つあります。
・ガス給湯器
・電気給湯器
・石油給湯器
・ハイブリッド給湯器
Q2. 給湯器の選び方は?
A. 下記の6つに注目して選ぶのがおすすめです。
1.種類で選ぶ
2.設置場所・設置タイプで選ぶ
3.追い焚き機能で選ぶ
4.号数で選ぶ
5.省エネ性で選ぶ
6.価格で選ぶ
Q3. 給湯器のおすすめメーカーは?
A. リンナイ・ノーリツ・コロナなどがおすすめです。
▼ガス給湯器のおすすめメーカー
リンナイ(Rinnai)
ノーリツ(NORITZ)
パロマ(Paloma)
パーパス(PURPOSE)
▼電気給湯器のおすすめメーカー
三菱電機
パナソニック(Panasonic)
ダイキン(DAIKIN)
日立(HITACHI)
▼石油給湯器のおすすめメーカー
ノーリツ(NORITZ)
コロナ
長府製作所
▼ハイブリッド給湯器のおすすめメーカー
リンナイ(Rinnai)
ノーリツ(NORITZ)
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※ 記載している情報は、LIMIA編集部の調査結果(2023年12月)に基づいたものです。
※ 一部の画像はイメージです。
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