
自動車保険の等級による割引とは?ノンフリート等級制度の仕組み
自動車保険には「ノンフリート等級制度」と呼ばれるランク制度があり、この等級によって保険料の割引・割増率が決まっています。普段はあまり耳にしない用語かもしれませんが、自動車保険では大切な仕組みなのでここで基本を押さえておきましょう。また、等級と割引率の話に加えて、保険料を安くするためのポイントも紹介します。この記事がより賢く自動車保険を契約するきっかけにして見ませんか。
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- ノンフリート等級制度とは? 自動車保険の割引率との関係
- 自動車保険にはノンフリート契約とフリート契約がある
- ノンフリート等級制度は保険料を決めるランクのこと
- 等級はどのように変化するの? 自動車保険の割引
- 保険を使う事故がなければ、翌年度に1等級アップする
- 保険を使う事故を起こせば、翌年度に等級がダウンする
- 保険を使うような事故を起こした場合は原則3等級下がる(3等級ダウン事故)
- 自然災害や盗難、いたずらなどに遭った場合は1等級下がる(1等級ダウン事故)
- 人身傷害や搭乗者傷害保険などの請求だけなら等級は下がらない(ノーカウント事故)
- 等級以外に自動車保険料を安くする方法とは?
- ゴールド免許割引といった割引制度を使う
- 自動車保険の補償内容や契約内容を見直す
- 他社の自動車保険に乗り換える
- ノンフリート等級を理解して、保険料をお得にしよう
- プロフィール
ノンフリート等級制度とは? 自動車保険の割引率との関係
ほとんどの保険会社で導入している「ノンフリート等級制度」について、まずはどのような制度なのかを見てみましょう。制度自体はシンプルなものなので、ポイントを押さえて説明します。
自動車保険にはノンフリート契約とフリート契約がある
自動車保険にはノンフリート契約とフリート契約の2つがあり、契約する自動車の合計台数によっていずれかの保険契約を結ぶことになります。なお、対象となる自動車は「契約者自身が所有・使用している自動車」です。
●ノンフリート契約:自動車の合計台数が9台以下の方
●フリート契約:自動車の合計台数が10台以上の方
基本的に個人であれば「ノンフリート契約」で契約し、タクシー会社などの法人であれば「フリート契約」で契約すると理解しておけばいいと思います。ここから先は「ノンフリート契約」に絞って説明します。
ノンフリート等級制度は保険料を決めるランクのこと
ノンフリート等級制度とは「ドライバーの事故歴・安全度に応じて、自動車保険の保険料を決定するための制度」です。そのポイントを整理すると、以下のようにまとめることができます。
●1~20等級までの20段階が設けられている
●初めて自動車保険を契約すると、原則として「6級」から始まる
●階級が上がるほど(20等級に近づくほど)保険料の割引率が大きくなる
このように自動車保険ではそれぞれのドライバーに等級を付けて、その等級に基づいて保険料を決めています。なお、この等級は事故の有無などによって毎年変化します。つまり、事故歴のない安全なドライバーほど、安い保険料で自動車保険に加入することができるのです。
ただし、言い換えると事故を起こしたドライバーには「高い保険料を適用する」ことも意味しています。特に「1~3等級」に当てはまる場合には、割増率が適用されるので注意しましょう。
等級はどのように変化するの? 自動車保険の割引
初めて自動車保険を契約した場合は、まず「6等級」から始まるように決まっています。そして、その年の事故の有無・内容によって、翌年度の等級が上がったり、下がったりします。それではどうすれば等級が上がるのか、下がるのかについて具体的に確認してみます。
保険を使う事故がなければ、翌年度に1等級アップする
自動車保険を使う事故を起こさなければ、翌年度に1等級アップすると決まっています。例えば、現在6等級の方であれば、1年間無事故だったら次回の更新時に7等級へとアップします。何も事故を起こさなければ、自動的に等級は上がるものだと覚えておけば良いでしょう。
保険を使う事故を起こせば、翌年度に等級がダウンする
一方、自動車保険を使うような事故を起こすと、翌年度に等級がダウンすると決まっています。ただし、事故にも「3等級ダウン事故」「1等級ダウン事故」「ノーカウント事故」の3種類があって、どの事故に該当するかによって等級の下がり方に違いがみられます。
保険を使うような事故を起こした場合は原則3等級下がる(3等級ダウン事故)
自動車保険を使った場合は、基本的に「3等級ダウン事故」だと考えていいと思います。例えば、人身事故や物損事故によって保険金が支払われた場合には、翌年度に等級が3階級ダウンします。1等級ダウン事故やノーカウント事故でなければ、全て3等級ダウン事故です。
自然災害や盗難、いたずらなどに遭った場合は1等級下がる(1等級ダウン事故)
例えば、台風や洪水などの自然災害に見舞われたり、盗難やいたずらなどの被害に遭ったりした場合には、「1等級ダウン事故」として扱われます。この場合は翌年度に等級が1階級ダウンします。直接運転とは関係ない事故なら、1等級ダウン事故になる場合が多いです。
人身傷害や搭乗者傷害保険などの請求だけなら等級は下がらない(ノーカウント事故)
補償内容には人身傷害保険や搭乗者傷害保険のほか、弁護士費用特約やファミリーバイク特約などもあります。こうした保険・特約だけを請求する場合は「ノーカウント事故」として扱われます。この場合は階級ダウンしないので、次回の更新時に1等級アップします。
等級以外に自動車保険料を安くする方法とは?
中には自動車保険の保険料を「もっと安くしたい」と考える方もいると思います。そこで等級を高くする以外に保険料を安くするためのポイントについても紹介しておきます。
ゴールド免許割引といった割引制度を使う
保険会社によって詳細は異なりますが、多くの会社でゴールド免許割引や新車割引、インターネット割引といった割引制度を設けています。その条件に当てはまれば、今よりも安い保険料で自動車保険に加入できます。保険料を安くしたいならまず確認すべきでしょう。
自動車保険の補償内容や契約内容を見直す
現在契約している自動車保険の契約内容を見直すことで、保険料を安くできる可能性もあります。例えば、年齢条件や補償範囲を狭くしたり、補償内容を絞ったりすることで、保険料を安くできるケースも多いです。より自分に合った契約内容にすることが重要だと言えます。
他社の自動車保険に乗り換える
保険料を安くするためには、ほかの自動車保険に乗り換えるという方法も考えられます。例えば、現在代理店を通じて保険を契約している方が、ダイレクト型の保険に乗り換えるなどです。なお、事前に保険会社ごとの見積もりを出すと、具体的にいくらくらい安くなるのかが明確になるのでオススメです。
ノンフリート等級を理解して、保険料をお得にしよう
自動車保険の保険料を知るには、まず「ノンフリート等級制度」について正しく理解することが重要です。ただ、等級は1年に1階級しかアップしないので、もし「保険料をすぐに安くしたい」と考えているのなら、割引制度や見直し、乗り換えなどを検討する方が良いかもしれません。なお、保険である以上は保険料だけでなく、補償内容についてもしっかりと考えて契約するようにしてください。
プロフィール
吉田昌弘
はじめまして、フリーライター・編集者の吉田です。普段は税金や医療などの記事を執筆しています。保険に関しては「毎月1万円分でいいから加入すべき」と考えています。保有資格はFP3級、応用情報技術者など。
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