子育てのためのかしこいリノベ。共働き家庭の住まい【我が家の暮らし #4】
今回ご紹介するのは、文京区で2人の子どもを育てながら暮らす、共働き夫婦の住まいです。ご夫婦がリノベーションを決めたのは2人目の子どもの育休中でした。家づくりには〔ブルースタジオ〕 のセレクトオーダー式リノベーションサービス《TOKYO*STANDARD》を利用。そのプロセスはどのようなものだったのでしょうか? 彼らのライフスタイルと、家づくりの関係に迫ります。
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リノベーションのテーマは“子育てしやすい家”
「2人の子どもの子育てのために、もっと広くて使い勝手のいい家に住みたい」と考えていた共働き夫婦のHさん。そこで、夫婦の職場や2人の子どもの保育園などを考慮に入れて、東京文京区にある駅近中古マンションを購入。今までの約1.5倍の広さの物件で、フルリノベーションに挑戦することにしたそう。
「今現在、都内で新築マンションを買うのと、中古マンションを購入してフルリノベするのは、価格の差は小さくなってきています。それでも私たちが後者を選んだ理由は、中古マンションのリフォーム済物件に住んでみて、その住み心地の良さを実感したと同時に、もっと快適に住める家を自分たちで作りたいと思ったからです。さらに、通勤しやすい“都心の駅近物件”を選ぶなら、やっぱり中古マンションのほうが現実的でした」(Hさん)
物件購入当初から“子育てのしやすさ”をテーマにリノベーションを考えていたHさんは、その後リノベの事業者を選定しました。
「まず3社に絞って相見積もりを依頼して、最終的に提案がよく、実績も多い〔ブルースタジオ〕の《TOKYO*STANDARD》というサービスを利用することに決めました」(Hさん)
《TOKYO*STANDARD》は、好きな素材やオプションを自由に選べる定額制のセレクトオーダー式リノベーションサービス。サービスが明確でリーズナブルなのに、こだわりたいところにはこだわれて、納得のおうちがスピーディーに完成したそうです。
それではさっそく、おうちの様子を見てみましょう!
リビングダイニングの片隅にプレイスペースを設置
Hさんたちは、まず「上の子が小学生の間、子どもとどう暮らしていきたいか」をメインテーマに考えていったそう。そこで、プレイスペースをつくることにしました。
「最初の段階で必要だと思う要素をたくさん書き出していき、設計者さんと相談しました。子どもが遊べるプレイスペースが欲しいという要望にも、応えてくれました」(Hさん)
プレイスペースの隣はキッチンになっているため、料理中も子どもたちの様子を見守ることができます。
小上がりになっているプレイスペースの床下は、収納にして有効活用しています。
家事負担を減らす、家族と話せるキッチン
「前の家はキッチンが狭く、子どもができてキッチンまわりの動線が重要だと感じていたので、今回はかなりこだわりました」(Hさん)
キッチンを部屋全体を見渡せる場所に設置することで、家族とのコミュニケーションも取りやすくなりました。
隣接しているプレイスペースにいる子どもと、お店屋さんごっこの遊びをしたり、料理をしながら子どもと同じ目線でコミュニケーションがとれます。
仕事に子育てに忙しいHさんは、家事負担を減らすため、キッチンには海外メーカーの〔Miele〕の食洗機を導入。
「鍋が入るほどの大容量で、洗浄力も強いので、1回で洗い物が終わるのが嬉しいです。すこし値段は張りましたがこの食洗機にして良かったですね」(Hさん)
動線を考えて収納にも工夫をこらす
「間仕切りをしすぎない」「動線に沿った収納の設置」も大切な要素だったというHさん。何が大切で、何が不要なのかを考えた結果、クローゼットと書斎の扉を1つに。
「扉って意外と高価で。自分たちのリノベーションのテーマを考えると、2つも扉はいらないんじゃないかなと思ったんです。書斎にこもりたいときは書斎の方に扉を持っていき、来客があったらクローゼットの方を閉めて......というふうに使っています」(Hさん)
「収納を決めるときは〔無印良品〕の収納ケースを使うことを考慮に入れました」(Hさん)
おうちのいたる所にさりげなくある収納スペースは、使いたい収納ケースの奥行きを考慮に入れて設計することで、すっきりとした見た目に。
「ウォークインクローゼットも子どもが主体的に服を片付けたりできるように、高さを調節できるタイプをセレクトしました」(Hさん)
玄関から入って右側も玄関と同じ床素材の収納スペースにすることで、外で使うベビーカーやストライダーも帰宅してそのまますっきりと収納できます。
子どもの成長を見据えた+αできる寝室
現在1LDKのHさんのおうちですが、広々とした寝室はあとから壁を取り付ければ2LDKになるようかしこく設計。
「壁をあとから取り付けられるように準備してあるので、実際に工事する際も費用は安く済みます。子どもが『自分たちの部屋がほしい』となったときや、家を手放すという可能性を考慮に入れた結果、こうなりました」(Hさん)
リビングの天井にも、ハンモックやグリーンをかけられるパーツをつけたりと、インテリアにも変化をつけられます。
Hさんのおうちは、忙しい共働き家庭でも、子どもと一緒に楽しく暮らせる工夫が細部にまで施されていました。
大変な子育て期間こそ、かしこく楽しく快適に
2人目のお子さんの育休中に、楽しみながらリノベーションを進めていったというHさん。
「今回《TOKYO*STANDARD》を利用して、ここまでセレクトできるの? 設計もここまで自由に要望を聞いてくれるの? と結構細かく決められることに驚きました。キッチンや洗面所のタイル、コンセントのパーツなど、好きなものをセレクトできたのも良かったです」(Hさん)
気に入ったものだけに囲まれているから、家族と一緒に過ごすおうち時間も充実しているそう。
『自分たちがどの期間に、どういう暮らしをしたいのか?』というテーマにしっかりと向き合うことで、ライフスタイルに寄り添ったおうちづくりを叶えられるのかもしれません。
●取材協力 株式会社ブルースタジオ
●テキスト 宇治田エリ
●写真 土佐麻理子
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