
生命保険は怪我に備えて保険に加入するべき?それとも医療保険でまかなえる?
よく転ぶ・スポーツが趣味で日常的に運動しているなど、怪我が多いため、通院に備えて保険を考えたいという場合があります。また、若いから病気の不安はそれほどないけれど、交通事故やちょっとした怪我に備えて保険に加入したいということもあるかもしれません。このように怪我に備えたいとき、生命保険と医療保険ではどちらを選べばいいのでしょうか。生命保険と医療保険それぞれについて細かく検討していきましょう。
本サービス内ではアフィリエイト広告を利用しています
- 1941
- 3
- 0
-
いいね
-
クリップ
生命保険と医療保険、怪我に対応できるのはどっち?
身近に加入する保険では、生命保険と医療保険があります。怪我の場合はどちらがより対応できるのでしょうか。
保険というと、まず思い浮かぶのが、生命保険ではないでしょうか。生命保険は、死亡したときに残された家族などにお金を残すために加入する保険です。この生命保険の中には、入院や手術など医療に関する保障が含まれている商品や医療保障に関しては特約で付けられる商品があります。そのため、怪我に対しても特約をつけて保障を受けることができるようです。ただし、生命保険に対しては、死亡や入院・手術の場合に保険金や給付金が支払われるもので、怪我にはあまり対応できなさそうな印象を抱きがちです。
また、生命保険の他に医療費の保障に特化した医療保険に加入して怪我に対応するという方法も考えられます。怪我をすれば通院や入院・手術が必要になってきますので、医療保険がより対応できそうです。医療保険は、通院や日帰り手術にも対応しており、さらには怪我にも対応できるので、生命保険と比べた場合、怪我には適していると言えそうです。
しかし、複数の保険に加入することで保険料が割高になったり、保障内容が被ってしまったりと、ムダが多くなって手続きが複数になるので面倒と考える方が多くいます。そういった方は、できれば1つの保険で済ませたいと考えるでしょう。
では、生命保険で怪我はどこまでカバーできるのでしょうか。メリットやデメリットなど詳しくみていきましょう。
特約的な生命保険はどこまで怪我に対応できるのか?
生命保険の特約や追加されている保障で、どこまで怪我に対応できるのでしょうか。
生命保険の保障内容には死亡したときに保険金が支払われる「死亡保険」があります。入院や手術で給付金が支給される生命保険もありますが、医療保険ほどの保障はないというのが一般的な傾向です。特に怪我の場合は、通院で済むことが多くなっているため、保障内容に含まれていないことが多いのです。そのため、どの保険商品にどんな特約を付けることができるのか個々の医療特約の保障内容を詳しく検討する必要があるのです。
では、主契約である生命保険にどこまで保障があるのか確認してみましょう。怪我の場合、通院の場合、交通事故での怪我の場合など、どの程度保障されるかということです。
次に、特約をつける場合、特約で怪我に対応できるものがあるのか、特約を付けるために追加される保険料はいくらになるのかを確認してみましょう。トータルの保険料が高額になる場合など、生命保険の他に医療保険を契約した方が割安になる場合もあります。
このように主契約の保障内容に含まれていたり、特約を付けたりすることによって保障される場合、怪我でも給付金を受けることができるのです。
怪我に関する特約は、例えば以下のようなものがあります。
●災害入院特約(災害入院給付金)
不慮の事故などで入院したときに支給
●傷害特約(災害死亡保険金)
不慮の事故などで死亡した場合などに支給
●傷害特約(障害給付金)
不慮の事故などで身体障害になったとき、障害等級に応じて災害保険金が支給
●特定損傷特約(特定損傷給付金)
不慮の事故により、骨折や脱臼などの治療を受けたとき支給
●疾病入院特約(手術給付金)
病気やケガで手術をしたときに支給
●通院特約(通院給付金)
病気や怪我によって入院をした後の通院に支給
生命保険には特約で怪我に備える場合、手続きが簡単だというメリットがある反面注意すべき点があります。それは、生命保険の終了時に、医療特約分の保険料を一括して納めることが求められるということです。具体的には、生命保険の場合60歳や70歳など、保障が一定の年齢までであるのに対して医療保険は一生涯の保障である場合が多いという点です。生命保険の契約終了に伴い医療特約を一生涯有効にするため、規定の期間分を一度に支払う(清算する)ことになるのです。
また、保険の見直しをするために、生命保険を解約したら、医療特約も解約になってしまう点にも注意が必要です。見直しで新しい生命保険を検討するだけでなく、医療特約や医療保険の加入を検討しなければならなくなるからです。
これらのように、生命保険に医療特約を付けることは、手続きや窓口が1つの場所(会社)で済ませることができる反面、リスクもあるということを覚えておく必要があります。
医療保険のついた生命保険加入のメリットはなにか?
また近年では、生命保険の特約に医療特約を付けるのではなく医療保険がついた生命保険というダブルの保障がある商品が出てきています。では、この保険のメリットはどのようなものでしょうか。
まず、1商品で医療保険と生命保険の両方が保障されているため、医療保険と生命保険の2契約をするよりも、ムダな保険料を支払う必要がなく、保険料を節約することができる可能性があります。また、医療保険と生命保険それぞれの主契約を結んでいるのと同じにな
るため、保障がより充実することにもなります。
1契約なので、通院や手術などをしたときに、保険会社に連絡すれば、保障内容に応じて給付金を受け取ることができ、手続きが簡便になるというメリットもあります。
また、医療保険と生命保険の両方の保障が一生涯続き、保険料も加入時のままである商品も多いため、若いうちに加入するとトータルで支払う保険料が割安になるというメリットも考えられます。
もっとも、ダブルの保障がついた保険に加入するときには、本当に必要な保障なのか検討してから加入することをおすすめします。保障を多くつけることは、リスクに備えて安心を得ることに繋がりますが、保険料は割高になります。近年では健康保険の分野で高額医療費制度があり、一定額以上の医療費負担をしなくてもよくなりました。そのため、高額の保険金に頼らなくても経済的に困窮するリスクが小さくなったのです。
保険契約を結んでいれば、いざ病気になったときには安心ですが、保険料の支払いは高額になりすぎてしまいます。日々の家計状況がつらくなり、年を取って保険の恩恵を受けるときにはすでに解約をしていて保険金や給付金を受けられなかったというような本末転倒な結果になってしまうことにもなりえます。
どこまでの保障が自分にとって必要か、どの程度の保険料ならば長期間支払うことができるのか、このような点から改めて検討してみることをおすすめします。
医療保険以外にも生命保険の医療特約を検討してみよう
いかがだったでしょうか。怪我に備えることができる医療特約も生命保険の商品によっては用意されています。しかし、メリットやデメリットがあるため、ご自身の必要性と保険料に応じて、特約を付ける必要があるのか、検討してみるといいかもしれません。リスクに備えた安心のために保険を活用することができますよ。
プロフィール
髙橋麻美
マネーライター、ファイナンシャルプランナー技能士2級・行政書士資格などを取得。生活を豊かにするためにはお金は重要なファクターだと考え、日々お得な情報を研究、記事で公開している。
- 1941
- 3
-
いいね
-
クリップ
あなたにおすすめ
関連キーワード
関連アイデア
-
医療保険と生命保険はどっちに入る?それとも両方入る?LIMIA 暮らしのお役立ち情報部
-
【専門家監修】地震保険に積立型はある?掛け捨て型と積立型の保険はどう違う?LIMIA 住まい部
-
アツ!!医療保険ではやけども保障される?それとも傷害保険?LIMIA 暮らしのお役立ち情報部
-
医療保険は親知らずの治療にも適用される?抜歯やその他の歯科治療で気になる保険のことLIMIA 暮らしのお役立ち情報部
-
医療保険は盲腸で入院をした場合にどんな保障をしてくれる?LIMIA 暮らしのお役立ち情報部
-
喘息だと生命保険に入りづらい?注意点や入れる保険の探し方までLIMIA 暮らしのお役立ち情報部
-
【専門家監修】火災保険に免責金額を設定して保険料を安くする方法!免責金額の決め方は?LIMIA 住まい部
-
生命保険契約でピルの服薬は告知する必要はある?考えておきたい保険の問題LIMIA 暮らしのお役立ち情報部
-
生命保険は中絶しても対象になる?手術後の保険への加入は可能?LIMIA 暮らしのお役立ち情報部
-
医療保険を途中で解約するとどんなペナルティが課されるの?LIMIA 暮らしのお役立ち情報部
-
火災保険に対する質権設定とは?質権設定のメリット・デメリットを解説【専門家監修】LIMIA 住まい部
-
生命保険の一括払いは可能!支払方法の種類、一時払い終身保険のメリットとはLIMIA 暮らしのお役立ち情報部
-
認知症になったら生命保険の死亡保障はもらえる?契約の見直し方法とはLIMIA 暮らしのお役立ち情報部