
生命保険の部分解約とは?保障を残して支出を減らす方法を見直そう
生命保険にはさまざまな種類があり、さらに1つの契約に対してもいろいろな特約をつけることができます。ですが、場合によってはあまりの多さに管理も大変で、保険料が上がってしまうデメリットもあるのは皆様ご存知ですよね。かといって保険を解約するのは保障がなくなってしまうことを意味するので、将来の不安が拭えません。
そういった際に用いられる解約の手段として「部分解約」という方法が挙げられます。「毎月の保険の支払いを減らしたい」「生活の変化でお金が必要になったけど保障は残したい」なんて方にぜひ読んでほしい、生命保険の部分解約について説明します。
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生命保険の部分解約とは? 通常解約との違い
生命保険の部分解約とは、通常の全部解約と違い、文字通り「保険の一部を解約」することを指します。主契約や特約部分の保険料減額、あるいは特約のみを外すなど一部分を解約することから「一部解約」とも言われています。必要な契約は残しておき、不必要な部分を解約することで、自分にとってより有益な保険の契約を継続することができます。そのため、通常の解約と比べても利用しやすいといえるでしょう。
保険商品を全部解約した場合は、契約している保障内容のすべてが消滅するため、保険料を支払う必要がなくなりますが、同時に保障もなくなってしまいます。万が一のときのために掛けておいた保険が無くなってしまっては本末転倒ですよね。そういった不安を払拭するために用いられる手段の1つがこの部分解約です。
また、生命保険の解約時にはプランにもよりますが、保険料として支払ってきたお金が自分に戻ってきます。このときに戻ってくるお金を「解約返戻金」と言います。部分解約でも同じように、支払ってきたお金が解約返戻金として自分に戻ってくるため、「保障は必要だけど、要らない部分は無くしてお金が欲しい」といった場合に使われやすい解約方法ともいえます。
生命保険の部分解約のメリットは?
気になる生命保険においての部分解約のメリット。一言でいうと、現在の生活における保険料の負担が減ることがもっとも大きいです。
生命保険の加入期間というものは10年からというプランが多く、月々の保険料が数万円程度だとしても、何ヶ月も経っていると数百万円の負担がかかってきます。そういった、毎月の支出を部分解約によって1万円でも抑えることにより、年間でかなりの節約ができますよね。もちろん、必要な契約は継続しているので万が一のときでもしっかりと保障を受けることができますから、損になることはありません。
さらに、部分解約を行うことによって戻ってくる解約返戻金も大きなメリットです。この解約返戻金にも種類があり、加入している保険によっては、支払った保険料よりも多い金額が返ってくる物もあれば、一切の返金がない商品もあります。
たとえば、保険加入者が死亡した際に支払われる「死亡保険料」と保険会社の運営費である「付加保険料」、加入者が生存していると支払われる「生存保険料」の3点で構成された、いわゆる積立型のプラン。この場合、前者2つに関しては掛け捨てなので戻ってはきませんが、後者の生存保険料とその運用によって生じる利益は、返戻金として自分に返ってきます。掛け捨て型のプランより負担の大きい積立型の毎月の保険料が下がると同時に、今まで払ってきた一部が返ってくるので非常にメリットのある解約方法だといえます。
このように、契約中の保険商品によっては部分解約をすることによって、長期的なメリットである保険料の見直しや短期的なメリットである解約返戻金を得ることができます。収入の低下や家族の増加、突発的なトラブルなど、生活に大きな変化が起きたときに、例えば終身保険の葬儀費用などを保障として続行させ、不必要な内容を部分解約することでイレギュラーに対して対策を講じることもできるので、ぜひ覚えておきたいポイントです。
部分解約以外に契約したままお金を受け取る方法はある?
生命保険の部分解約をすることで、保険料が下がり負担が減ったり、現金が手に入ることを説明しましたが、解約のデメリットがあることは否めません。安心を得るために保険に入っているのに、それを削るというのも忍びないところです。
かといって、状況によってはお金が必要な場合も多々あるでしょう。そういったケースにおいて、保険の契約をしたままでお金を受け取る方法の一つとして、「契約者貸付」というものがあります。
これは「契約者貸付制度」というものを利用する方法で、通常なら解約することでしか手に入らない解約返戻金を、一部のみ保険会社から借入することを指します。積立中のお金は満期保険金として支払いがあるまで保険会社の物なので、その中からお金を貰うため、簡単に言えば保険会社からの借金にあたります。申し込み方法はさまざまで、窓口や電話取引、ATMからの引出しなど保険会社によって多岐に渡ります。
契約者貸付と部分解約の最大の違いは、保険を解約することなくお金を手に入れることができるという点です。
これにより、積立型の保険において満期になった際の満期金も、解約をするわけではないので手に入りますし、解約した後に再加入する際の年齢による保険料増額、もしくは健康状態などの理由で加入できないというリスクも回避できます。
保障を減らすことなく安心で、カードローンと比べても金利の低い制度なので、解約をせずリスクを最小限に止めた上でお金が欲しい方にはピッタリのサービスですね。
生命保険の部分解約は有効な選択肢
仮に生命保険の解約を最終手段とした場合、部分解約はその前段階の、過程で取れる選択肢として非常に有効です。「月々の保険料が高い」「急にお金が必要になった」場合など、自分にとって必要なプランを見直せるほか、解約返戻金によってお金が戻ってくるといった利点があります。
また、保障を無くさずお金が欲しい場合には、契約者貸付制度を使うことで部分解約をすることなく現金が手に入ります。保険を加入した時点と比べて、長い人生、ライフスタイルの様々な変化が生じてきます。どちらの方法も自身の生活に無理のない範囲で利用できる仕組みなので、保険会社に相談してみるのもいいでしょう。
プロフィール
清水みちよ
学生時代にアジア滞在中、現地で感染症を患い生死をさまよう。奇跡的に生還するも保険の大切さを痛感し、卒業後は保険の代理店窓口等で働く。趣味は懲りずにアジアの発展途上国を訪れて刺激をもらうこと。犬好きのアラフォー女子。
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