
生命保険で死亡保障が主契約の場合、プラスしておきたい特約とは?
あなたは自分が加入している生命保険の主契約と、それにプラスした特約の内容について、きちんと把握していますか? 死亡時の保険金が○千万円ということは覚えていても、勧められるままにプラスしたその他の保障内容については、細かく覚えていないという人も少なくないようです。
ライフステージや家族構成が変わったら、保険も見直しが必要です。いざというときに困らないように、考えられるリスクをカバーするようにしておきましょう。この記事では、生命保険の主契約と特約とは何か、また、保険料を抑えながら十分な保障内容にする方法について、わかりやすく解説していきます。
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生命保険の主契約とは
主契約とは、文字通り保険に加入するときのメインとなるもので、単独で契約できるものです。生命保険であれば、死亡時に保険金を受け取る死亡保障が主契約です。
どんなものが主契約に当たるか
主契約になるものには、生命保険以外にも次のようなものがあります。
・医療保険:病気になったとき、入院・手術・通院などに対して給付金を受け取れる
・火災保険:火事で損害があったときに、保険金を受け取れる
・自動車保険:車で事故を起こしたとき、保険金を受け取れる
他にも、収入保障保険、個人年金保険、がん保険、養老保険、介護保険などがあります。
生命保険の特約とは
特約は、主契約にプラスして、保障内容をより充実させることができるものです。特約には、次のような特徴があります。
・主契約がある場合のみ、特約をプラスできる。特約単独では契約できない
・主契約がある場合、特約を後からプラスすることも、特約だけ解約することもできる
・主契約を解約すると同時に特約もなくなる
・特約をつけるかどうかは、加入者が判断する
特約にも保険料はかかります。つまり、特約を付けただけ保険料はアップします。
どんなものが特約に当たるか
特約には、主契約の保障内容を手厚くするものや、主契約ではカバーしきれない部分を保障するものなどがあります。生命保険では、子どもが独立するまでの期間、保険金を多く受け取ることができる特約や、死亡した場合だけでなく、病気やケガで働けなくなった場合にも保険金を受け取ることができる特約などがあります。
生命保険の特約の例
生命保険の特約には、大きく分けて、死亡保障の内容を手厚くするもの、病気をカバーするもの、その他のもの、の3種類があります。死亡保障を手厚くする特約には次のようなものがあります。
・定期保険特約…一定期間保障額を上乗せして受け取れる
・収入保障特約…契約期間の間、保険金を年金として受け取れる
・傷害特約…不慮の事故で死亡した場合など保険金が上乗せされる・障害が残ったときも、保険金が受け取れる
・家族特約…被保険者の家族が死亡した場合、保険金を受け取れる
病気をカバーする特約には次のようなものがあります。
・疾病入院特約…病気で入院した場合、給付金を受け取れる
・先進医療特約…先進医療による治療を受けた場合、給付金を受け取れる
・三大疾病特約…脳卒中・急性心筋梗塞・がんのいずれかにかかった場合、保険料の払い込みが免除される/三大疾病で入院した場合、給付金を受け取れる
その他には次のようなものがあります。
・リビングニーズ特約…余命半年と診断された場合、保険金の一部を受け取れる
・介護特約…介護が必要になった場合、給付金を受け取れる
どんな保障を特約で受けるのがいいか
安心のために多くの特約をプラスすると、その分保険料が加算されて家計を圧迫してしまいます。特約としてプラスしたいのは、次のようなものです。
・国や会社の保障ではカバーできないもの
・同じ保障内容が主契約である保険より、保険料が安いもの
また、主契約を解約したときには、特約の保障内容もなくなってしまうことも忘れないようにしましょう。
特約をうまく活用することで、契約する保険を減らし保障はそのままに保険料を減らすことはできるか
では、具体的にプラスしたい特約はというと、収入保障特約、家族特約、傷害特約、三大疾病特約などが挙げられます。
収入保障特約は、契約期間中、年金として毎月一定の金額を受け取れるものです。死亡時の保険金を一時金として受け取る定期特約より保険料が割安なうえ、毎月収入があるため、生活設計がしやすくなります。また、まとまったお金が必要なときは一時金として受け取ることも可能です。
家族特約は家族の死亡保障をプラスするもので、範囲が配偶者だけのものと子どもも含めた家族全員のものがあります。
傷害特約は、不慮の事故で死亡した場合だけでなく、障害が残った場合も保障があるため、仕事を続けられない場合など大きな支えになります。
三大疾病特約は、他の病気に比べて治療やリハビリが長引くことが多い三大疾病に備えて、プラスしておくと安心です。ただ、保険金の受取条件が厳しい場合が多いですから、確認が必要です。
収入保障特約、傷害特約、三大疾病特約は、子どもがまだ小さい場合などにおすすめしたい特約です。この4つの特約は、単独の保険より特約でプラスする方が保険料が割安ですから、主契約として単独の保険に加入している場合は、特約に切り替えると保険料が抑えられます。
また、保険契約を1つにまとめると、複数契約を結ぶより手続きがラクなのも魅力です。一方、医療特約に関しては、日本の医療保険制度では治療費の自己負担率が少なく、治療費が高額になっても高額療養費制度で国が大部分を負担してくれるため、必須ではないといえるでしょう。
保険は契約すると安心してしまい、そのままにしてしまうことが多いものです。しかし見直しをすることで、保険料を抑えたり、その時々に必要な保障内容に変更することができます。万一のリスクに備えて加入していたはず保険が、いざというとき役に立たなかったということがないように、また、無駄な保険料を払い続けることがないように、折に触れて保険の見直しをすることをおすすめします。
プロフィール
清水みちよ
学生時代にアジア滞在中、現地で感染症を患い生死をさまよう。奇跡的に生還するも保険の大切さを痛感し、卒業後は保険の代理店窓口等で働く。趣味は懲りずにアジアの発展途上国を訪れて刺激をもらうこと。犬好きのアラフォー女子。
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