停電したらどうする?復旧前後でやること・注意点を解説
停電したらまずは身の安全を確保しつつ、状況を把握しましょう。自宅だけ停電している場合にはブレーカーの操作を行うことで復旧します。台風や雷、豪雨などの災害時に避難する場合にはブレーカーを落とすようにしましょう。停電直後から復旧後までのやるべき行動や注意点を解説します。
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急に停電したら最初にやること
- 1.停電の範囲を確認する
- 2.復旧するまで電源プラグをコンセントから抜く
- 3.長期化するなら太陽光発電や蓄電を自立運転に切り替える
- 4.スマートフォンは省電力モードに切り替える
- 5.避難するならブレーカーを落とす
急に停電したらやることを紹介します。まずは落ち着いて自分や家族の身の安全を確認した上で、次の行動へ移しましょう。
停電の範囲を確認する
まずは停電がどの範囲で起きているか状況を把握しましょう。窓から外を覗いて、どこまで明かりがついているかを確認してください。
また、スマートフォンやタブレット、パソコンなどが使用できる場合は、SNSなどを活用して停電の範囲を調べるのもおすすめです。検索するときには「市区町村」+「停電」と調べると、情報を素早く見つけやすくなります。
自宅のみ停電している場合、ブレーカーが落ちている可能性もあります。この場合は、ブレーカー操作で復旧することもあるので、次の手順を参考に復旧作業を行ってみてください。
自宅の一部のみ停電したら
一部の部屋でのみ停電したら、停電した部屋にある電化製品の電源プラグをコンセントから抜いてから復旧作業を行うようにしましょう。
まずは、ブレーカーのつまみが下がっている箇所を確認してから、つまみを上にあげます。これで復旧したら完了です。もし、ブレーカーのつまみを上にあげても電気が通らない場合は電力会社に連絡しましょう。
また、一部の電化製品のみ動かないときは、電化製品が故障している可能性もあります。
自宅全体が停電したら
家全体が停電したら、アンペアブレーカーのつまみが下がっているか確認しましょう。次に各部屋のブレーカーのつまみを全て下におろします。最後に各部屋のつまみを一つずつ上にあげて復旧すれば完了です。
復旧しないときには、停電原因のある部屋のブレーカーのつまみが自動で下にさがります。この場合、漏電している可能性があるので、すぐに電力会社に連絡しましょう。
漏電以外にも、使用電力が契約アンペア以上になった場合も停電が発生します。使用電力を抑えるか、契約アンペアを上にあげてもらうなどを対処すれば、停電しなくなります。
近隣も停電したら
自宅だけでなく近隣も停電したら、電力会社のホームページやSNSで地域の停電情報を調べるようにしましょう。もし、停電情報が載っていないときには、地域の電力会社に問い合わせをしてください。
復旧するまで電源プラグをコンセントから抜く
台風や雷、地震などの自然災害が原因で停電した場合や、復旧のタイミングが分からないときには、電化製品の電源プラグをコンセントから抜いておくようにしましょう。
電気が復旧したタイミングで電源が付く電化製品があります。また、電気ストーブやヘアアイロン・衣類用アイロン、ヘアドライヤーなど熱を発する家電は、通電火災に繋がるケースがあるので注意しておきましょう。
※参考:「通電火災」にご注意を!|川崎市
長期化するなら太陽光発電や蓄電を自立運転に切り替える
自宅に太陽光発電や蓄電システムがある場合、自立運転に切り替えるようにしましょう。自動で切り替わるタイプであれば、手動で切り替える必要はありません。
手動での切り替え方はメーカーなどによって異なります。あらかじめ確認しておくと良いでしょう。
スマートフォンは省電力モードに切り替える
停電したら固定電話は使えなくなるので、情報収集や連絡手段としてスマートフォンが役立ちます。断続的に情報収集するためにスマートフォンのバッテリーを長持ちさせておく必要があります。
停電が発生した直後から、電力消費の少ない省電力モードに切り替えるのがおすすめです。省電力モードは機種によって設定方法が異なるため、あらかじめ取扱説明書などで調べておくと緊急時に役立ちます。
Androidを省電力モードに切り替える方法
- 1.設定画面を開く
- 2.「バッテリー」もしくは「電源」などの項目をタッチする
- 3.場所が分からない場合は設定画面の検索欄から「バッテリー」などと入力して検索する
- 4.「省電力モード」もしくは「省エネモード」などの項目の横にあるボタンをタッチして完了
※機種によって操作方法が異なる場合があります。
iOS(iPhone)で省電力モードに切り替える方法
- 1.設定画面を開く
- 2.「バッテリー」をタッチする
- 3.「低電力モード」の横にあるボタンをタッチして完了
※機種によって操作方法が異なる場合があります。
避難するならブレーカーを落とす
台風や雷、水害、地震などの災害時に停電したらブレーカーを落とすようにしましょう。とくに避難をする場合は、必ずブレーカーを全て落としてください。電気が復旧したときに通電火災などが発生する可能性があり、大規模な地震などの発生時には電気に関連した火災が起きやすいので注意が必要です。
停電時の自宅での過ごし方
計画的な停電や停電が長期化するときの自宅での過ごし方の注意点を紹介します。
トイレの使用方法
断水していない場合、トイレタンクの横に水を流すレバーがついていれば、そのまま水を流すことができます。
ボタンやセンサーで流すタイプのトイレは、そのままでは水を流すことができないので、以下の方法で対処しましょう。
ただ、災害時には排水管が破損している場合もあり、うまく排水できない可能性があります。そのため、災害時には水を流すのは控えるのがおすすめです。
ボタン・センサータイプのトイレの流し方
- 1.バケツに水を溜める(約6〜8L)
- 2.溜めた水をトイレに一気に流し込む ※勢いや水量が不足すると流せません
- 3.バケツの半分程度の水(約3〜4L)を入れて通常時の水位にする
冷蔵庫の使用方法
冷蔵庫は電力が止まっても、約2〜3時間程度は保冷できる場合があります。復旧時間が分かっていたり、停電時間が短い場合には開閉する頻度を減らすようにしましょう。
もし、復旧するまでに時間がかかるようであれば、冷凍食品や保冷剤を冷蔵室の一番上の棚に移動させて、冷気を冷蔵室内で回すようにすると、保冷機能を維持しやすくなります。
暑さや寒さ対策
停電したら冷暖房は動かなくなります。暑さ寒さ対策はしっかり行いましょう。
気温の高い暑い時期には、熱中症にならないように、こまめに水分や塩分を補給したり、水で濡らしたタオルを首に巻くなどすると効果的です。
気温の低い寒い時期には、体を冷やさないように、手首、足首、首を温めるようにしましょう。
ろうそくや発電機の使用方法
停電時のろうそくやガスなどを使う発電機の使用方法には注意が必要です。
ろうそくの使用は火災に繋がりやすく、とくに地震で停電している場合、余震でろうそくが倒れて引火する可能性があります。また、可燃性のものを周りに置くのも控えましょう。明かりが欲しいときは、なるべく熱を発さないLEDの懐中電灯を使用するのがおすすめです。
また、ガソリンやガスを使用する発電機は絶対に屋内では使用しないようにしてください。屋外であっても風通しの悪い場所での使用や、屋内で換気を行いながらの使用でも一酸化炭素中毒につながり、とても危険です。
外出先で停電したらどうする?
外出先でも停電が発生する可能性もあります。外出先で停電にあった場合の注意点を紹介します。
エレベーターで閉じ込められても無理に扉を開けない
もしエレベーターに乗っているときに停電が起きても、無理に扉は開けずに、待機するようにしましょう。無理に開けると思わぬケガや事故に繋がるケースもあります。
また、開くボタンや先行階ボタンが押せない場合には、非常用ボタンを押して外部に知らせて、助けが来るのを待つようにしてください。
切れた電線には近づかない
災害発生時などでは、電線が切れて地面に垂れ下がっていることもあります。不用意に電線に近づくと感電する可能性があり、とても危険です。
電力会社に連絡して、電線から離れた安全な場所に移動しましょう。
走行車や歩行者に気を付ける
大規模な停電の場合、信号や街灯が機能しなくなることもあります。
車やバイクなどで走行しているときには、交差点で一時停止したり、安全確認を行いながらゆっくり走行するようにしましょう。また、警察官などが交通誘導を行っている場合には、誘導員に従って走行してください。
歩行者の場合は、車やバイクの動きに注意しながら、車やバイクなどに自分の存在を知らせるようにしておくと良いでしょう。
停電復旧後に行うこと
停電復旧後は、電化製品が通常通り動いているか確認してください。例えば、冷蔵庫は冷蔵室の扉を開けたときに庫内の明かりがつくかなどをチェックしましょう。
太陽光発電や蓄電を手動で切り替えるタイプであれば、通常運転に切り替えるのも忘れずに行ってください。
また、停電が原因で断水していた後にトイレをいきなり使用すると、配管内に空気が一気に流れ込みトイレ器具が破損する可能性があります。給水菅にエアー抜きバルブがあればエアー抜きを行ってから使用してください。ない場合にはキッチンや洗面所などの蛇口からバルブをゆっくり開けてエアー抜きを行ってから使用しましょう。
停電したらどするべきかに関するQ&A
Q1. 停電が起きたらまずなにをするべき?
A. まずは状況と安全を確認する
停電したらまずは停電している範囲を確認しましょう。また、災害時の停電では安全を確保してから情報収集を行ってください。
落ち着いたら、電源プラグをコンセントから抜いて通電火災を防ぎましょう。また長期化しそうな場合には、スマートフォンのバッテリーを省電力モードに切り替えておくのがおすすめです。
避難するときには火災の発生を防ぐためにブレーカーを全て落としてから家を出るようにしましょう。
Q2. 一部の部屋のみが停電したらどうする?
A. 電化製品の電源プラグを抜いてブレーカーを入れ直す
停電した部屋の電化製品の電源プラグをコンセントから抜いて、ブレーカーのつまみが下がっている箇所を確認し、つまみを上に押し上げて電気が通れば復旧します。もし、直らない場合には電力会社に連絡してください。
Q3. 自宅全体が停電したらどうする?
A. 各部屋のブレーカーを全て切ってから、一つずつ入れ直す
まずはアンペアブレーカーのつまみが下がっていることを確認します。次に各部屋のブレーカーを全て切り、一部屋ずつブレーカーを入れ直します。復旧しない場合、部屋の電力が足りないか、漏電している可能性があります。電力会社に連絡しましょう。
Q4. 雷や台風など災害時に停電になったらブレーカーはどうする?
A. 家電製品の電源プラグを抜き、避難する場合にはブレーカーを落としておく
災害時など大規模な停電の場合、避難することもあります。そのようなときには、家電製品の電源プラグを抜き、ブレーカーを全て落としておくと、復旧時に起きやすい通電火災を防ぎやすくなります。
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※記載している情報は、LIMIA編集部の調査結果(2023年11月)に基づいたものです。
※画像は全てイメージです。
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