天井の雨漏りの原因と対処方法!DIY応急処置や対策・業者に依頼したときの費用相場も解説

本記事では、天井の雨漏りが発生したときの原因と対処方法を紹介していきます。DIYでの応急処置・対策方法や、業者に修理を依頼した場合の費用相場も解説していきます。

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この記事の目次
  1. 天井にこんな症状があったら雨漏りかも!
  2. 天井から雨漏りする原因4つ
  3. 雨漏り以外の天井からの漏水原因
  4. 天井の雨漏りを放置するとどうなる?
  5. 天井から雨漏りした場合の対処方法
  6. 天井から雨漏りした場合の応急処置方法
  7. アパート・マンションなど賃貸の雨漏りの原因
  8. 賃貸の天井の雨漏りを対処するときのポイント
  9. 天井の雨漏りはプロに依頼するのが適切
  10. 天井の雨漏りによる被害箇所の修理費用
  11. 天井の雨漏り修理には火災保険や助成金制度が活用できる?
  12. 天井の雨漏りの修理は自分でできる?
  13. 天井の雨漏りのDIY補修方法
  14. 天井からの雨漏り被害を抑える対策
  15. 天井の雨漏りに関するQ&A
  16. 雨漏りに関する関連記事はこちら!

天井にこんな症状があったら雨漏りかも!

  1. 1.天井に水の落ちる音がする
  2. 2.天井に膨らみ・シミ・カビがある
  3. 3.天井から漏水している
  4. 4.天井のクロスが剥がれている

天井に雨漏りがあると、上記のような症状が出てきます。これらは雨漏りの初期症状なので、悪化する前に早めの対処が必要です。

ただし、天井から音がしたり天井にシミがある場合は、小動物の糞尿である可能性があります。また、天井裏を通っている配管の劣化による漏水である可能性も考えられます。

天井から雨漏りする原因4つ

  1. 1.屋根に亀裂・隙間がある
  2. 2.外壁に亀裂がある
  3. 3.ベランダに亀裂・隙間がある
  4. 4.窓サッシに隙間がある

天井から雨漏りする原因は上記の4つ。雨漏りの多くは、建物の経年劣化や自然災害による衝撃で、屋根や外壁・ベランダが破損したことが原因であることがほとんどです。

また、窓サッシや外壁の目地などに施工されているコーキングが、経年劣化や自然災害による衝撃で剥がれることも理由のひとつです。

雨漏り以外の天井からの漏水原因

  1. 1.天井裏にある配管・排水管の破損
  2. 2.天井の結露
  3. 3.上の階からの漏水

天井から漏水したとしても、雨漏りだけが原因とは限りません。天井裏に設置されている配管や排水管が経年劣化で破損して漏水していることも考えられます。

また、湿気による天井の結露や上の階からの漏水も、雨漏りに似た症状を引き起こします。

天井の雨漏りを放置するとどうなる?

天井の雨漏りは放置すればするほど悪化して、腐食やカビ・漏電などの二次被害に繋がりやすくなるため早めに対処するようにしましょう。

被害箇所が拡がってから修理を依頼すると、余計な費用がかかることになるので、雨漏りや漏水に気付いたらすぐに補修・修理するのが適切です。

天井クロスの剥がれ・カビに発展する

天井の雨漏りを放置すると天井裏に水気が溜まるので、クロスが剥がれたり、カビが発生したりするようになります。

クロスが剥がれると部屋の景観が損なわれるだけでなく、天井に設置されている電気に漏電する可能性も出てくるのでとても危険です。

また、カビが繁殖すると、人やペットに健康被害を与えてしまうというリスクも発生します。

配線が漏電する可能性がある

雨漏りの水が壁を伝って配線やコンセントに着水すると、漏電する可能性が高くなります。

漏電は、感電や火事などの予期せぬ事故に繋がる恐れがあるため注意が必要です。

長期間放置すると天井や床が腐食したり、落ちたりする

天井の雨漏りを放置すると、天井や壁・床の腐食につながります。腐食が続くと、天井や床がある日突然抜け落ちるという事故に発展することも。

また、木材が水気を含んで柔らかくなると、シロアリが好む環境をつくることになってしまうのです。

天井から雨漏りした場合の対処方法

天井から雨漏りしたときは正しい対処が必要です。一軒家の場合と、賃貸の場合で連絡先が異なるので、この機会にぜひチェックしておいてください。

一軒家の場合の対処方法

  1. 1.雨漏りの被害状況を写真や動画に収める
  2. 2.雨水を吸いとり、ブルーシートとバケツを設置する
  3. 3.家電や家具を別の部屋に移動させる
  4. 4.建築会社か業者に相談する

一軒家の場合は、期限内であれば「アフターサポート」などの保証が有効な可能性があるので一度建築会社に連絡するのがおすすめです。保証が使えなくても、おすすめの業者を紹介してもらえる場合もあるため一度相談してみましょう。

また、いつも頼んでいる業者がいる場合には、直接そちらに相談するのもおすすめです。

賃貸の場合の対処方法

  1. 1.雨漏りの被害状況を写真や動画に収める
  2. 2.雨水を吸いとり、ブルーシートとバケツを設置する
  3. 3.家電や家具を雨漏り箇所から遠ざける
  4. 4.管理会社か大家に相談する

賃貸の場合で、雨漏りの原因が経年劣化であれば、修繕義務がある大家が修繕を行うことになります。また、自然災害が原因であれば火災保険が適応することも。これらの場合は、管理会社か大家に連絡するようにしてください。

賃貸の雨漏りを放置して被害箇所が拡がると、入居者の過失になるため修繕の責任を負うことになります。そのため、雨漏りを発見したらすぐに連絡を入れるようにするのが吉です。

天井から雨漏りした場合の応急処置方法

天井の雨漏りを発見したら、漏水箇所が広がらないように雨水を「バケツ」でキャッチしたり、「吸水シート」で雨水を吸い取ったりしましょう。

また、欠損箇所が分かっている場合は、「防水テープ」や「コーキング剤」を使って外側から補修するのもおすすめです。ただし、欠損箇所が2階以上の高所である場合など、危険を感じるときは無理に自分で行わないでください。

アパート・マンションなど賃貸の雨漏りの原因

  1. 1.最上階であれば屋根の破損
  2. 2.外壁やサッシの破損
  3. 3.上の階からの漏水
  4. 4.排水管の破損
  5. 5.天井の結露

アパートやマンションなど賃貸に起こる雨漏りの原因は上記の通り。最上階であれば屋根の破損が考えられますが、一階など最上階より下の階では、外壁やサッシの破損による原因が考えられます。

ただし、賃貸では雨漏り以外にも上の階からの漏水や、天井裏に設置されている排水管の破損・天井の結露といった漏水の可能性もあり得ます。

いずれにしても、賃貸で雨漏りや漏水があったときは早めに管理会社か大家に連絡するようにしてください。

賃貸の天井の雨漏りを対処するときのポイント

ここでは、賃貸で雨漏りが発生した場合にやるべきことを紹介していきます。また、起こりやすいトラブルの対処法も紹介していくので、ぜひ参考にしてみてください。

連絡したらその場で修理の日程をおさえる

雨漏りの連絡をするときは、先延ばしにされないようにできるだけその場で修理の日程を決めるようにしましょう。

ただし、修理期間は雨漏りの原因がどこにあるかによって異なるので、管理会社に問い合わせるのはNG。修理期間を知りたい場合は、修理に来てくれた業者に聞くようにしましょう。大体は、即日から2週間で終わることがほとんどです。

保険や賠償の範囲を確認する

賃貸で雨漏りが起きたら、保険や賠償が適用される場合があります。

自然災害による雨漏りは火災保険が適応される場合が多いので、管理会社や大家に連絡する際はその旨を伝えるようにしましょう。

また、経年劣化や大家が修繕義務を怠ったことにより雨漏りが発生し、家具や家電が壊れてしまったときは賠償を請求できる場合もあります。

賠償の範囲は、賃貸借契約書や火災保険の内容によって異なるため、大家や管理会社・保険会社に相談するようにしましょう。

立ち退き費用や家賃減額を要求するときはまずしっかり話し合う

大家が雨漏りの修繕義務を怠っていたことがきっかけで、引っ越しを余儀なくされた場合は、立ち退き費用を負担してもらえる場合があります。

また、「賃貸借契約書」の内容上では、雨漏りを理由に家賃減額を請求することは難しいといえます。しかし、2020年に改正された「民法611条」では、賃貸の部屋の一部が雨漏りなどのトラブルによって使用不可能になった場合は、使用できなくなった部分の割合に応じて減額ができると記されているので、民法を行使すれば請求することは可能です。

ただし、しっかり話し合いをせずに、最初から立ち退き費用や家賃減額を請求したり民法の話を持ち出したりすると、トラブルがより複雑化してしまうため注意が必要です。

まずは、お互いに折り合いを付けられるところまでしっかり話し合って、円滑に交渉を進めるように心がけましょう。

大家が直してくれない場合は外部機関に相談する

万が一、大家や管理会社が雨漏りの修理をしてくれない状態になったら、「消費者センター」や「国民生活センター」などの外部機関に相談してみましょう。

その際は、雨漏りが発生した日時や、被害規模などを伝える必要があるため、事前に雨漏りの被害箇所を写真や動画に残しておくようにしましょう。また、大家や管理会社とのやり取りをレコーディングして記録しておくのも有効です。

天井の雨漏りはプロに依頼するのが適切

雨漏りの原因は、天井裏や屋根・外壁などといった、素人には判断することが難しい場所にあるため、プロの業者に依頼するのがベストです。

業者を選ぶ際は、見積もりの明瞭さ、やり取りの丁寧さ・親切さをチェックするのが大切なポイント。あとから余計な費用を請求されないかどうかをきちんと確認してから依頼するようにしましょう。

雨漏りのことは「雨漏り110番」に依頼!

雨漏りにお悩みなら、「雨漏り修理110番」の利用がおすすめです。

雨漏り修理費用は27,500円(税込)〜で、壊れた箇所だけ修理することができ、どんな屋根の種類でも対応可能です。屋根の修理から防水工事まで行っているので、屋根の不具合でお困りの方にはオススメです。

電話でのご相談は24時間365日受付中のため、まずは気軽に事前見積もりのご相談をしてみてはいかがでしょうか。

天井の雨漏りによる被害箇所の修理費用

修理内容

費用

窓枠のコーキングの打ち直し

5万~10万円

外壁のコーキングの打ち直し

5万~10万円

外壁の修理

10万~50万円

屋根の一部分の張り替え・修理

3万~20万円

屋根の剥がれ補修

5万~30万円

屋根の棟板金の交換

10万~20万円

屋根の塗装

30万~40万円

屋根のカバー工法

70万~110万円

屋根の葺き替え

90万~150万円

屋根全体の張り替え

90万~200万円

天井に雨漏りが起きた場合の修理費用は上記の通り。修理費用は、工事の箇所と内容によって変わります

天井の雨漏り修理には火災保険や助成金制度が活用できる?

天井の雨漏りが自然災害が原因で発生した場合は、火災保険が適応する可能性が高いため、保険会社に問い合わせてみてください。

その際は、雨漏りが自然災害によるものだと判断できるような写真・動画が必要になるので、雨漏りを発見したら必ず記録に残しておくようにしましょう。

また、自治体によっては雨漏りの助成金制度を設けている場合があるので、利用したい方は各市町村の役所に相談してみるのがおすすめです。

天井の雨漏りの修理は自分でできる?

天井の雨漏り修理は、自分で行うことはできません

雨漏りの原因は、屋根などの高所や天井裏などといった見えにくい場所にあることが多くて、自分で特定しにくいからです。

また、自分で特定できた場合でも、作業には危険が伴う可能性が高いといえます。さらに、一度できちんと直さないと、雨漏りを繰り返して結果的に被害箇所が広がってしまうリスクもあります。

被害箇所が小規模なうちに根本から雨漏りを直すことが、長期的にみて余計な修理費用をおさえることができるので、結果的にお得だといえるのです。

天井の雨漏りのDIY補修方法

ここでは、業者の修理を待つ間にしておきたい、DIY補修方法を紹介していきます。

ただし、2階以上の高所にある屋根や外壁の補修は、危険なので自分で行わないようにしてください。あくまで、自分の手が届く範囲内の補修のみを行うようにしましょう。

外壁やベランダ・窓サッシをコーキングする

外壁やベランダ・窓サッシなどに打ち込まれているコーキングに破損がある場合は、市販の「コーキング剤」を使って補修することが可能です。

コーキングをしたらしっかり乾燥させる時間が必要なので、湿度が低い晴れの日の午前中に行うのがおすすめです。

吸水シートを活用する

雨漏り箇所の下に設置するバケツの中に「吸水シート」をまるめていれておくと、ただバケツで水を受けるよりもまわりにはじきにくく、より長い時間吸水することができるようになるためおすすめです。

また、壁際の雨漏りは、コンセントや家電の配線に着水する可能性があるため要注意。家電は別の部屋に移動させ、コンセントはビニールを貼って塞ぎましょう。そのうえで、壁の雨漏り箇所には吸水シートをガムテープで貼り付けておくのが吉です。

天井に防水シートを貼る

天井の雨漏り箇所に直接「防水シート」を貼ることで、下にバケツやブルーシートを設置する必要がなくなるというメリットが生まれます。

ただし、防水シート内に水が溜まると剥がれて落ちてくることがあるため、こまめな交換が必要です。

LIMIA編集部
近年は、排水管と排水タンクが一緒に付いている防水シートもあります。仕事や外出などで長時間家を空けるときなど、こまめに交換できない場合におすすめです。

漂白剤でシミ・カビを除去する

天井クロスの雨漏りのシミやカビは、市販の「漂白剤」で取り除くことができます。

作業をする際は、天井のカビの汚水が目や肌に付着しないように、保護メガネやマスクを着用してから行うようにしましょう。

漂白剤と水を1:1に薄めた希釈液をスプレーボトルに入れて、カビやシミに向かってスプレーしてください。

そして5分ほど放置したのち、清潔な雑巾で水拭きをして汚水やカビを拭き取りましょう。その後、清潔な乾いた雑巾で水気を拭き取ってしっかり乾燥させたら完了です。

ただし、天井クロスの材質によっては漂白剤を使えない場合もあるので、確認してから行うようにしてください。

屋根にブルーシートを張る

雨漏りの原因となる箇所を自分で特定するのは難しいことです。

雨漏りの原因がわからない場合や、雨漏り箇所が複数ある場合は、屋根全体を「ブルーシート」で覆うことで、雨水の浸水を防ぐことができます。

ただし、ブルーシートを屋根に張る作業は、平屋や車庫など屋根が低い場合にのみ行うようにしましょう。また、屋根の上は突風が吹く可能性があり、ブルーシートごと風にあおられて転倒する危険が伴うため、作業は2人以上で行ってください。

屋根が2階以上の高所にある場合は、転落の危険性が高まるので自分で行おうとせず、プロに任せるようにしましょう。

天井からの雨漏り被害を抑える対策

最後に、天井からの雨漏りを発生させないための対策方法を紹介していきます。

天井からの雨漏りは、あらかじめ正しく対処しておくことで未然に防げるトラブルなので、この機会に対処法を把握しておきましょう。

耐用年数を迎える前にメンテナンスする

天井からの雨漏りは、屋根の経年劣化による破損であることが多いため、屋根が耐用年数を迎える前にメンテナンスを行うことが重要です。

耐用年数やメンテナンス方法は屋根の種類によって異なるので、建設会社や業者と相談しながら決めるようにしましょう。

耐用年数を過ぎていたり雨漏りしたらすみやかに交換修理を検討する

自宅の屋根が耐用年数を過ぎている場合は、どこかが破損してしまう前に交換修理を行うのがベストです。

余裕があれば全体を交換して張り替えるのがベストですが、劣化が激しいところだけを部分交換することも可能です。建築会社や業者ときちんと話し合いながら、交換修理を進めるようにしていきましょう。

天井の雨漏りに関するQ&A

Q1. 天井からの雨漏りの原因は?

A. 下記の4点があげられます。

  1. 1.屋根に亀裂・隙間がある
  2. 2.外壁に亀裂がある
  3. 3.ベランダに亀裂・隙間がある
  4. 4.窓サッシに隙間がある

Q2. 天井から雨漏りがした場合どうすればいい?

A. 発見したその場で下記の行動をとるようにしましょう。

  1. 1.雨漏りの被害状況を写真や動画に収める
  2. 2.雨水を吸いとり、ブルーシートとバケツを設置する
  3. 3.家電や家具を雨漏り箇所から遠ざける
  4. 4.一軒家なら建築会社か業者・賃貸なら管理会社か大家に相談する

雨漏りは放置すると修理費用がかさんだり、賃貸の場合は自費修繕になったりするので、すみやかに対処することが肝心です。

Q3. 天井が抜けた場合の修理方法は?

A. 天井の張替え修理が必要になります。

雨漏りを放置し続けたことで天井のクロスが剥がれてきたり、膨らんできている場合は天井が落ちる可能性が高くなっているサインです。もし天井が雨漏りによって抜けた場合は、抜けた部分や、腐食が進んでいる部分の張替え修理が必要になります。

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