1. *オリジナリティのあるハンドメイドのドールたち*

    家族の一員でもあるペットちゃんに似せて一からハンドメイドで制作するドールたち。 お部屋や玄関に特別なドールを飾ってみませんか? お写真やイラストをもとに制作しています。資料なしでイメージだけでの制作も対応。 ドイツから輸入した最高級のハンドメイドグラスアイと最高級のモヘアを使った 完全オーダーメイドのお人形たちです。

    necoco*中山和美
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  2. dinghy—上質でスタイリッシュな大人の空間

    ”マホガニーのディンギーヨットをモチーフにした部屋を作りたい”というSさんご夫婦。 ご主人の週末の楽しみであるヨット。マホガニーは希少な高級材木で、いくつもの工程の塗装を重ねるため、ピカピカした光沢があるのが特徴です。 そこで、お気に入りのヨットのイメージを収納家具で取り入れることをご提案。 玄関を入った真正面の壁に、マホガニーを思わせる風合いの長い収納棚を設置しました。 リビングからキッチンまでつながっていて、生活雑貨の収納棚であり、テレビ台であり、デスクであり、キッチンでもある暮らしの中心。棚のまわりには、自転車やお酒、器、ロッキングチェアなど、お二人の好きなものを並べて。 玄関からリビングの床は、コンクリートのような表情を持ったタイルの床。大判なものを使い、”禁欲的な贅沢”といった雰囲気を醸し出しています。 おふたりの好きなものが散りばめられた、上質でスタイリッシュな大人の空間ができあがりました。

    ブルースタジオ
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  3. TRY—日常にユーモアを感じる”未完成”の家

    Yさん一家は、ご夫婦共にクリエイター。 目指すのは、「暮らしの中にインスピレーションがある」世界観。快適な住環境を実現しつつも、そこがいつも「アンダーコンストラクション」の状態で、暮らしながら家を作り続けていくイメージでした。 そこで返しのフローリング、釣り天井や配管を留めるパーツを残した天井など、、、日常の中にユーモアを感じられるように、未完成っぽさを散りばめました。 また、アトリエと生活空間のつなげ方にも工夫を。全体にワンルームですが、空間ごとに床を変え、アトリエは寄木のフローリングを裏返しに、廊下はベニヤ材、玄関はモルタル、リビングはフローリングで寝室はカーペット、キッチンはビニールタイル。 住みながら、壊したり、作ったり、付け足したり出来るよう余長を持たせ、細かく調整しながら仕上げた「未完成住宅」。作り続ける楽しさのある家ができあがりました。

    ブルースタジオ
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  4. Y—55㎡の空間に斜めの工夫

    「DJブースが欲しい」旦那さんと「大きなキッチンが欲しい」という奥さま。 55㎡とコンパクトな空間だからこそ、”視線をどう扱うか”が大事になってきます。 試行錯誤を重ねて落ち着いたのは、DJブースはテラス側に斜めに、キッチンは玄関にはみ出す形で斜めに設置する案。キッチンとDJブースという二つの大きな島の間にリビングがあるような、ちょっと変わったプランです。斜めに設置したことで、その場所に立つと窓に向かって視線が抜け、実際よりも広く感じる効果が。 フローリングは縦や斜めに組み合わせて、サーキットのような動きを出して。 玄関もスペースを有効利用するためにちょっといびつな台形に。部屋の中ではお風呂とトイレの壁だけがまっすぐです。 斜めに配置することで、感覚的にも実質的にも空間を広く活用できたお部屋になりました。

    ブルースタジオ
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  5. 庭のエクステリアを男前DIY!自前の玄関アプローチを歩く優越感

    結婚して15年間、ずっとこの家に住んでいます。 15年前から庭の花木の苗木を全て自分自身の手で穴を掘って植えてきました。 そして、何より思い出深いのが、玄関アプローチ部分を男前にDIYしたこと! 普通、女が1人でこういうことやらないよね?(笑)

    料理家&クリエイター 豊田亜紀子
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  6. NW.house

    都内の住宅密集地に、夫婦と成人した子供が暮らすための住宅である。 周囲には低層アパートが立並び、角地であることも相まって、周囲からの視線を受け易い敷地である。 生活空間を来客、水廻り、家事、夫婦、子供の5つのゾーンに分け、子供ゾーン以外の夫婦の生活空間となる4つのヴォリュームを1階に風車状に分散配置し、内部と外部の区別なく漆喰の外壁で包んでいる。 子供ゾーンのヴォリュームを1階の屋根から435mm上方に持ち上げ、5つのヴォリュームで緩やかに囲まれたスペースは家族の集う広場となっている。 広場は、平面的な風車状の分散配置で生まれた4つの中庭へと連続し、断面的な分散配置から生まれた435mmの開口から周辺へと連続する。 外部からは閉鎖的な一つの住宅として表れ、内部は開放的な分散型の構成となっている。 周辺から閉鎖と開放を繰り返す事で住人がそれぞれ個人の距離感を保ちつつ、自然に集う都市的な新しい住宅のあり方に繋がると考える。

    atelierA5建築設計事務所
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  7. NR.house

    敷地は間口約4.5m、奥行き約17mで、前面道路5.3mに面した細長い土地である。 周囲は住宅に囲まれているが、南側道路に抜けがあり、また、1種低層地域であるため、2階より上のレベルでは北側隣地への視線の抜けも感じることができる。 南北に細長い敷地の特徴を最大限に生かすことと、プライバシーの確保を両立させる方法として、ロフト中間層を1階と2階の間に設け、その中心部を凹ますことで、周囲からの視線遮りながらも、南北に抜けを持つ建物を目指した。 諸室は、1階に寝室・水廻り・WR、2階にLDKを配置し、更に1階と2階の間に、各部屋からアクセス出来るロフトを設けている。それぞれのロフトの天井高は、北側、南側に行くに従って段々と高くすることにより、2階のLDKはスキップフロアとなる。スッキプフロアはリビングを中心に、南側へキッチン・ダイニング・テラス、北側へテラス・植栽スペースへと、段々に上がりながら外部へと空間が連続していく。また、2階は木造の門型フレーム構造とすることで、南北に対して壁のない建物を実現し、柱、梁を現しとすることで、南北の細長い空間にリズムを与えている。 細長い住宅地域において、ロフト中間層によるすり鉢状のスキップフロアによって、南北上方へ抜けのある住宅を実現している。

    atelierA5建築設計事務所
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  8. NK.house

    敷地は奥行き約3.2m、間口約15m、面積は51㎡の細長い狭小地である。奥行き3m弱の細長い敷地に対し、いかに内部空間の広がりを確保するかが課題となった。 前面道路は10mで東面に位置し、さらにその先に線路があるため、採光、眺望は十分に確保出来る。その前面道路に対し、建物は間口を最大限に確保するように配置し、建蔽率や、隣地からの外壁の離れ、外壁の厚みを考慮していくと、部屋の内寸の奥行きは2.1mとなる。奥行き2.1mの中でベットやキッチン、ソファーや椅子などを配置すると、部屋はほとんど制限され、どうしても窮屈な印象を持った空間となってしまう。 その問題に対し、各部屋を出窓化することで、最大現に内部空間を広げることが出来るのではないかと考えた。 建物は間口約13m、奥行き約2.2mとして、中央に階段を配置し、各部屋を左右に配置している。階段を中心に建物はスキップフロアで構成され、1階は屋根付きの駐車場と水廻り。2階にダイニングキッチンとリビング。3階に主寝室と子供部屋を配置し、屋上へと連続させていく。スキップフロアによって、部屋間に断面的な連続性を生み出すとともに、長手方向への最大限の視界の抜けを確保している。 各部屋には機能に伴った出窓を設置し、棚、キッチンカウンター、ベンチ、TV台、ソファー、ベット等の必要な家具と一体化させることで、各部屋を成立させている。 細長い狭小地において、出窓化された部屋によって、視覚的にも物理的にも、最大限に広がりを持った内部空間を確保するとともに、部屋の機能が出窓化されファサードに表出される住宅が実現した。

    atelierA5建築設計事務所
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  9. MT.house

    敷地は都心の住宅密集地に位置し、敷地面積わずか46㎡の狭小地である。 北側と西側に4m道路のある角地であり、敷地の狭さに加え、厳しい道路斜線が掛かる。 施主の要望である、ガレージ、LDK、3つの寝室、床下収納、テラスなどの諸室を限られた延床面積の中に詰め込み、採光、通風を確保した豊かな住空間を如何に実現するかが課題となった。 建物は各諸室の必要最低限の面積からなる、3層のヴォリュームを積み上げた形状となっている。 道路レベルの1階に駐車場、玄関、主寝室、主寝室の下階に床下収納を設けた。2階は子ども部屋と浴室等の水廻り、道路斜線が掛かる3階はワンルームのLDKとなっている。 各層は異なる形状のヴォリュームとして積上げられ、そのズレが1Fのアプローチにおいては庇となり、2Fにおいてはテラス、3Fにおいては2Fテラスの屋根となっている。 1Fはセキュリティを考慮し、最小限の小窓で採光、通風を確保し、2Fはズレによって生じたテラスを介して外部と接する事より、比較的大きな開口を設けた。3Fは上部に対して視線が抜ける事により多数のトップライトを設け、コンパクトでありながら開放感のあるLDKとなっている。また、3層吹抜けた階段室により、トップライトの光が下階に降り注ぎ、下階の採光、通風を確保している。 各部屋の内装は部屋ごとに仕様を変え、小さいながらも異なる趣のある空間が生まれる様、意図した。 内外において敷地全体を有効化した、コンパクトな住宅が実現した。

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  10. MM.house

    敷地は前面道路、隣地から2m下がった位置にあり、周辺から凹んだような形状をしている。また、周囲は住宅密集地で、アパートや一戸建ての住宅に囲まれている。 敷地より地盤が高い道路側と隣地側は土留めの擁壁が必要なため、敷地の四周にRC擁壁を廻し、そこに鉄骨梁を掛け、個室群をまとめた木造のヴォリュームをお神輿の様に浮かせることを提案した。 建物は地下1階、地上2階の3層で構成され、地下はワンルームのLDK、道路レベルの1階はビルトインガレージ、将来3つに仕切られる寝室とトイレ、最上階の2Fは屋上庭園に囲まれたワンルームの水廻りを配置している。 1、2Fの鉄骨梁で持ち上げられたヴォリュームはセットバックする事で周囲との距離感を確保し、階下に採光と通風を与えている。地下は構造が一切無い、敷地最大限の空間が生まれ、木製框の建具で内外を仕切ることにより、内外の一体化を更に強めている。 周囲から敷地が下がっている状況を利用し、プライバシーを確保しつつ、四周から光が降り注ぐ、内部と外部が一体化した住環境を実現した。

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  11. HI.house

    敷地は都内の住宅地で、2面道路に面した高台に位置している。 建物はご夫婦+成人したお子様と、ご両親が同居する完全分離型の2世帯住宅であるが、それに加え、それぞれが成人した個人であるため、お互いのプライバシーがある程度保たれる空間が求められた。 各階は、地下を共有のガレージ、エントランスとして、1階にご両親のスペース、2階にご夫婦のスペース、3階にお子様のスペースをゾーニングしている。 住宅の機能は、寝室、DK、L、水廻りを、それぞれ別のボリュームとして捉え、敷地いっぱいに、立体的な分散配置をさせることで、各室の独立性を高めている。また、それらのボリュームの間には、各室の庭としてのテラスを挟むことで、1階から3階までの全ての部屋が専用庭に面することとなり、3面採光と通風、プライバシーの確保を両立させている。 独立した個々のボリュームが、庭を挟みながら分散配置されることで、庭とボリュームが立体的に積み上がっていく、分散型の2世帯住宅を実現している。

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  12. WN.house

    敷地は都内の高台の傾斜地に位置し、東側と南側道路に面した角地である。 敷地面積は約33坪あり戸建住宅としては十分であるが、用途地域が第一種低層住居専用地域、建蔽率55%、容積率100%、斜線制限、条例など厳しい法規制がかかる。 上記の条件より、斜面に沿った最大限の地盤を積層することで、各層において敷地最大限の広さを具現化し、その地盤上に各諸室を配置していくことで、敷地全体を有効化することを提案した。 建物は地下2階、地上2階の4層で構成され、既存の地盤に掘り込まれた地下2階にゲストルーム。地下1階にガレージ、書斎、エントランス、ウォークインクローゼット。1層目の地盤にリビングとダイニングキッチン。2層目の地盤に水廻り、主寝室、子供部屋を配置している。各層の地盤に配置された諸室は、それぞれに個性ある内装を選択することで、積層された地盤内における各諸室の場所性を強めている。 既存の地盤レベルは、趣味のガレージ空間を中心として、エントランス、書斎を配置し、間仕切りをガラス張りとしている。地下2階のゲストルームは上部を吹き抜けとすることで、ガレージへと視線を連続し、全ての部屋が見渡せるワンルームの空間としている。また、天井にあたる1層目の地盤を浮かすことで、地下でありながら十分な採光、通風を確保するともに、外部へと視線を連続させている。 1層目の地盤は、東南の道路面をガラスとしてその廻りにテラスを配置している。テラスの外側には半透過する目隠しを設けることで、道路面からの視線を遮りながら、柔らかい光を内部空間にもたらし、リビング、ダイニング空間に広がりをもたらしている。また、天井にあたる2層目の地盤の段差にはスリットを設ける事で上階のテラスへと視線を連続させている。 2層目の地盤には、それぞれ独立した各諸室の必要ボリュームを配置し、残った地盤をテラスとすることで、各諸室から直接テラスへ出ることが可能となっている。 斜面に沿った敷地に最大限の地盤を積層させることで、全ての層が敷地最大限に有効化されると共に、その地盤上の諸室に接地性をもたらし、諸室から地盤、地盤から外部へと空間が広がっていく住宅を実現している。

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  13. TH.house

    敷地は都内の住宅密集地に位置し、低層の住宅が立ち並ぶ閑静な住宅街である。 施主からは高いプライバシーと最大限の住空間の確保が求められた。 プライバシーを保ちつつ敷地を最大限に有効化するため、塀である隣地境界壁と外壁の一体化を目論んだ。 厳しい斜線制限によって建物は上階に行く程セットバックする必要がある。法規制によって決まる各階の境界壁の平面的位置には隙間が生じるが、この隙間を採光、通風を確保する要素として効果的に機能させる事に着目し、検討を重ねた。 1階においては境界壁で囲われた空間の中央に収納、洗面所等の閉じた機能を配置し、和室、階段、浴室、駐車場が境界壁で囲われた外部へと解放するように配置している。2階は東西の壁に収納と階段をまとめ、南北に設けたグレーチングテラスと連続したワンルーム空間のLDKとし、3階は屋上テラスに解放するように寝室を配置している。1Fのロの字型の外部、2Fの南北の2つのテラス、3Fのテラスは断面的に連続し、境界壁で閉じられながら、採光、通風を確保している。 立面においては周囲に閉じられた空間だが、各階に付随した外部と、各階の境界壁の隙間から光と風を取り込み、高いプライバシーを保ちつつも内外の境界の存在が曖昧となった、開放的な住空間が実現している。

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  14. MR.house

    既存建物の改修において、室内と外部とのつながり方を考察した住宅である。 敷地は山手線に道路を介して面した都心の住宅密集地で、その周囲は商業施設に囲まれている。 一日中通過する電車の音、都会の喧噪を遮り、静かな生活を確保する事が求められた。 外部に対して閉じれば音の問題は解決出来るが、息苦しい空間となってしまう。そこで、半外部空間を室内に挿入し、周囲の喧噪からのバッファーとすることを目論んだ。 既存建物はB1Fが駐車場、1Fは玄関、浴室、DK、和室、2Fと3Fは寝室という構成だったが、上階にいく程視界が広がり、開放感が味わえる事から1Fに玄関、寝室等の閉じた空間を配置し、2FにLDK、3Fに浴室と変更した。 線路側に面するLDKと3F浴室には半外部空間を設け、木製建具で室内と分節し、半外部空間をバッファーとして外部と内部が段階的に連続するような構成とした。 半外部空間には給気と排気の換気扇を設置し、サッシを閉じた状態で常に空気が流れるため、部屋内の換気と通風を外部からの音を遮りながら確保することが出来る。また、半外部空間はサッシを開け、木製建具を閉じると外部の延長として利用可能となり、サッシを閉じ、木製建具を開けると内部の延長として利用可能なスペースとなる。 半外部空間の存在は縁側のように、外部の影響力をやわらげながらも、連続性を強め、都心にありながらも静謐な住空間を実現させた。

    atelierA5建築設計事務所
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  15. TO.house

    敷地は都心の商業地に位置し、敷地面積53㎡、間口3.8m、奥行き13mの細長い狭小地である。 クライアントの母親が一人で住む住宅で、小さいながらも快適で安全な空間が求められた。 周辺は店舗、集合住宅、戸建て住宅が混在しているため、周囲に積極的に開く環境ではない。 このような敷地において構造の成立と快適な住環境の確保をいかに両立するかが課題となった。 建物はRC造の4階建てで構成され、柱梁の厚みを最小限とした扁平ラーメン構造を採用している。 周辺からの採光を確保するため、外壁にある扁平柱の間にはスリット窓を配置し、上階ほど荷重が少なく柱幅が小さくなることから、その開口幅を170mmから600mmまで段々と広げていっている。 これは上部に行くに従って視界が広がる周辺環境と比例し、建物内部に快適な採光環境とプライバシーを確保すると共に、商業地でのセキュリティの確保に対しても合理的な構成となっている。 内部は1階に駐車場、2階にゲストルームと水廻り、3階にLDK、4階に主寝室で構成され、各階はエレベーターにより繋がっている。 外周部の壁はライムストーンの吹付で統一されているが、内壁は階ごとに木の種類や色合いを変え、開口部の変化と共に特色のある空間を作り出している。また、3階LDKの前面道路側にはトップライトを配置し、コンパクトでありながら開放的な空間となっている。 窓と柱の合理的な構成によって各階8坪の小さな住宅が実現した。

    atelierA5建築設計事務所
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  16. SN.house

    敷地は都内の住宅密集地に位置し、幅員4mの2項道路に面した敷地面積24坪の狭小地である。 狭小地にとって、敷地境界から外壁までの距離は敷地の有効利用に大きな影響を及ぼす。 中途半端な距離は妙な隙間をつくり、十分な距離を取れば、外部空間に有効であるが、内部空間として有効化しにくい。 狭小地における、外壁と敷地境界との関係に着目し、住環境としての敷地を最大限有効化する事を目的とした。 周囲と視線の合う1~2Fは外壁をセットバックしても、相当な距離を確保しないと良好な住環境にならないため、外壁を敷地境界ぎりぎりに設けた。一方、視界が開ける3F、塔屋は外壁と敷地境界の距離を取ることで、有効な外部空間として利用出来るため、斜線制限と相まってセットバックさせた。 1~2F外壁は開口のある外壁とし、半内部空間を挟んだ内部を包み込むことで、周囲から入ってくる視線と採光を調整しつつ、内部が半内部空間を通して、外部へと拡大していくよう目論んだ。 1Fは音楽鑑賞が趣味のクライアントのための防音室、駐車場、納戸、そして、カーテンで仕切ると客間が出来る広々とした玄関ホールを配置した。 リビングは水回りと共に2Fに配置し、2Fが生活の中心になっている。最大限に面積と広がりを確保するため、木の斜め柱をトラス状に組むことで、木造でありながら、壁の無い3方ガラス張りの空間を実現している。 3Fは寝室となり、セットバックした部分は広々としたテラスとなった。 塔屋はさらにヴォリュームが小さくなり、セットバックした部分は同様にテラスとなっている。 外壁で包まれた半内部空間は1Fでは門扉から玄関までのアプローチ、車の乗り降りスペースとなり、室内ではプライバシーを確保しながら光と風を取り込む。また、2Fの半内部空間ではグレーチングが敷かれ、リビングと連続する庭となり、視覚的にリビングを敷地いっぱいに広げている。 3F、塔屋のセットバックした外壁は視界の開けた、テラスをもたらし、狭小地に、敷地を余す事なく有効化した住宅が出来上がった。

    atelierA5建築設計事務所
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