匠の技・和のリノベーション①~伝統素材と最先端住宅設備の調和~
もともとは築100年以上の本宅、離れ、蔵、それぞれ異なる時期に建てられた部分を、およそ30年前に廊下でつなぎ合せ、バスルーム、トイレ、洗面などをリフォームした古民家。
経年劣化と家族構成の変化に伴い、基礎(耐震)、断熱、防蟻工事も合わせて、ほぼスケルトンの状態で水回り(含む配管)等の内部を和の雰囲気をより色濃く出し、大胆かつ繊細にリノベーションを実施。
「蔵」や「離れ」の入口、解体時に現れた梁等、もともと建物の持つ和のテイストに、中庭の景色を取り込みつつ、ブラックチェリーの突板床材やチェリー柄のハイタイプの引き戸、オーダーメードの杉板の収納扉等、上質な建材を絶妙に配置。また壁には和紙クロス、聚楽壁、障子を取り入れ、和の雰囲気を活かしながら、効率的に収納や洗い場を設けて、使い勝手にも配慮。さらに職人の技で従来の縦の梁に横の付け飾り梁を渡し、間接照明で空間を立体的にデザイン。またアクセントの信楽焼の手洗い鉢や古材を再利用した欅のカウンターを設け、まるで高級和風旅館のような上品で華のある設えとしました。
共和木材工業株式会社