【完全版】結婚式のお礼まとめ!主賓や受付のお礼の金額、渡し方は?

結婚式で特に労力を割いてくれた人にはお礼をお渡しすることがマナー。主賓のほか、スピーチや余興、受付をしてくれた方、遠方から駆けつけてきてくれたゲストへのお礼に加え、スタッフへお心づけも準備したいもの。今回はそんな結婚式のお礼に関するマナーを解説します!

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結婚式のゲストへのお礼は必要?

結婚式に出席するゲストのなかでも、特に労力を割いてもらう人がいますよね。たとえば多忙なスケジュールをぬって出席してもらう主賓や友人代表のスピーチ、余興、受付を担当してくれるゲストのほか、遠方から交通費をかけて出席してくれる方。そうしたゲストにはお礼として、金一封を渡すのが結婚式マナーとなっています。

また、結婚式当日までの準備や当日の作業に勤しんでくれたスタッフにも「お心づけ」としてお礼を渡します。

ただでさえ慌ただしい結婚式。大切なゲストへのお礼を怠らないよう、こちらの記事を参考にしっかりとゲストへのお礼に関するマナーを覚えておきましょう!

【要確認】結婚式のお礼対象リスト

お礼を贈るゲストやスタッフをリストにまとめたので、まずは全体像を確認してみてください。

主賓

主賓は祝辞や乾杯の音頭をする結婚式で一番格の高いゲスト。勤め先の上司や恩師にお願いするのが一般的です。お車代という形でお礼を渡しましょう。

友人代表スピーチや余興をしてくれた方

結婚式を華やかにしてくれる友人代表のスピーチや余興を頼む方は親しい友人が多いと思いますが、決してお礼は忘れられないよう注意しましょう。

受付

受付も友人にお願いするのが一般的ですが、長時間の立ち仕事になる大変な仕事です。お願いする人には必ずお礼を渡す必要があります。

写真・ビデオ撮影担当者

写真・ビデオ撮影は式場のプランに盛り込まれていることも多いですが、もし友人や知人に依頼する場合は、現像代やディスク代など、材料費もあわせたお礼が必要となります。

遠方からのゲスト

故郷から離れた場所で挙式を行う場合など、遠方からはるばる出席してくださるゲストがいらっしゃる場合は関係性問わず「お車代」という形で交通費の一部を負担するのがマナーとなっています。

仲人・媒酌人

仲人は結婚に関するあらゆる世話をしてくれる重要な役割で、また媒酌人も結婚の立会人として当日大変お世話になります。そのためお礼の額もそれに応じて必要となります。

その他、お祝いをいただいた欠席者

婚式には出席できなかった代わりにお祝いをくださる方もいます。そうした方に対しても「お返し」という形でお礼をするのが礼儀となっています。

結婚式場のスタッフ

式場スタッフなどには“お心づけ”という、サービス料とは別に気持ちを表すお礼が必要となります。なお、お心づけを渡す相手は以下のとおり。

○ウェディングプランナー

○ヘアメイク

○介添人

○司会

○会場責任者

○写真・ビデオ撮影

結婚式で贈る「お礼の金額」と「渡すタイミング」

お礼やお心づけを贈る方を一覧で眺めるとその対象者の多さに驚くのではないでしょうか? しかし、どなたも結婚式を成功させようと協力してくれる大切なゲスト・スタッフです。しっかりとお礼・お心づけを渡して気持ちを伝えましょう。

それでは続いて、各ゲスト・スタッフに対するお礼の金額と渡し方のマナーを紹介します。対象によってお金の設定額も渡し方も異なりますので、それぞれよく確認するようにしましょう!

【主賓】へのお礼金額と渡し方

金額

主賓へのお車代は、主賓の自宅から会場までタクシーで往復した場合の料金の2倍程度を目安にします。また、どんなに少なくとも10,000円以上になるようにしましょう。なお、贈り元は招待した側の名字です。

渡し方

渡すタイミングは、主賓が受付を済ませてから披露宴が始まる前までのあいだです。招待した側の親がほかのゲストにわからないようにそっと渡すようにしましょう。

ポイント

主賓には当日ゆっくりお礼やあいさつができないことから、お車代にお礼状やメッセージカードを添えると丁寧な印象を与えるでしょう。

【友人スピーチ・余興をしてくれた方】へのお礼金額と渡し方

金額

友人スピーチや余興を頼んだゲストへは手間に応じた金額を渡します。たとえば演奏をしてくださった場合なら、1、2曲程であれば数千円程度でよいでしょう。新婚旅行のお土産にちょっと高価なものを渡すのもおすすめです。

一方歓談の時間も含めて長時間演奏してくれるのであれば10,000円程度が目安です。もし余興にお金がかかるようであれば実費も負担するようにしましょう。

渡し方

渡すタイミングは当日の披露宴後、余興やスピーチをお願いした側の親からがベストです。後日渡す場合は招待した本人が直接渡すようにしましょう。

【受付】へのお礼金額と渡し方

金額

受付を頼むゲストに対しては、3,000~5,000円程度を渡すのが一般的な慣例となっています。

渡し方

渡すタイミングは受付開始前です。受付を頼んだ側の親から渡してください。

【写真・ビデオ撮影者】へのお礼金額と渡し方

金額

披露宴のあいだ中撮影してもらう場合は10,000円~30,000円程度が相場です。現像料などもあわせて渡すようにしましょう。

渡し方

贈り元は招待した側の名字です。渡すタイミングは披露宴後、頼んだ側の親からがよいでしょう。もし後日直接渡す場合は、新居に招くのもいいですね。

【遠方からのゲスト】へのお礼金額と渡し方

金額

遠方からのゲストに対するお車代は、交通費の半額が一般的な相場となっています。

渡し方

渡すタイミングは受付時、受付係の方から渡してもらうようにしましょう。贈り元は招待した側の名字です。なお招待する側が飛行機や新幹線のチケットを事前に手配する方法もあります。

【仲人・媒酌人】へのお礼金額と渡し方

金額

仲人や媒酌人に対しては、お車代とお礼の両方を渡します。お車代は10,000~30,000円程度で、お礼は受け取ったご祝儀の2~3倍程度が目安です。なお、贈り元は両家連名にしましょう。

渡し方

お礼を渡すタイミングは、結婚式後2~3日のあいだとするのが慣例です。両家の親と新郎新婦が仲人・媒酌人の自宅に訪問して渡します。ただし最近は披露宴のあと、別室で渡すことも多くなっています。

【結婚祝いをくださった方】へのお礼金額と渡し方

金額

お返しの相場は、いただいた金額の半分~6割を目安にします。連名の場合は1人分の金額を割り出して、相応のお返しをそれぞれにしましょう。

贈る品物は、結婚式の引き出物でもかまいませんし、改めてデパートやギフトショップで選ぶのもおすすめです。なおギフト券でもよいですが、目上の人に対しては金券を渡すのが失礼とされる場合があるため注意してください。

渡し方

タイミングは挙式後1か月以内がベストです。お贈りする方法は直接手渡しがよいですが、デパートから直接発送でもかいません。またもし結婚式の前にお祝いを受け取り、式まで日数が空いてしまう場合は、挙式後、当日の写真や手紙を添えてお返しすると喜ばれるでしょう。

贈り元は夫婦連名にします。新婦側は括弧書きで旧姓を書いておくと丁寧な印象を与えます。

結婚式に電報をくださった方へは当日に電話

なお贈り物ではなく、電報をくれた方に対しては、金品をお返しする必要はありません。その代わり、きちんとお礼を言葉で伝えるようにしましょう。電話で当日お礼を言い、後日直接会ってからも改めてお礼を述べるのが丁寧です。直接会うことが難しい場合は手紙を送りましょう。

【結婚式場スタッフ】へのお心づけ金額と渡し方

お心づけの贈り元は両家連名が基本です。ただし介添人については新婦側の名字で贈ります。また渡す際はいずれの場合も「本日はお世話になります。どうぞよろしくお願いします」という一言を忘れないようにしましょう。

各、お心づけの金額と渡し方

○ウェディングプランナーへは、3,000~10,000円を、挙式前にいずれかの親が渡します。

○ヘアメイク担当へは、3,000~10,000円を、新婦の支度開始前または支度中にいずれかの親から渡します。

○介添人には、3,000~5,000円を、挙式前に新婦の親から渡します。

○司会者には、5,000~10,000円を挙式前か披露宴の終わったあとにいずれかの親から渡します。

○会場責任者には、10,000~30,000円を「スタッフの皆さんに」と渡します。金額は披露宴の人数によって異なりますが、60名程度招待する披露宴で10,000円とするのがよいでしょう。タイミングは挙式前です。

○写真・ビデオ撮影担当へは、3,000~10,000円を、挙式前か披露宴の終わったあとにいずれかの親から渡します。

注意ポイント

式場によっては「受け取れない」と言われることもあるかもしれませんが、その場合は無理に渡す必要はありません。言葉で感謝の気持ちを誠心誠意伝えるようにしましょう。また、事前にお心づけを渡してもいいかさりげなく確認しておくのも大切なポイントです。

お礼を渡すために、結婚式当日までに準備しておくこと

お礼をきちんと渡すためには事前準備が不可欠です。以下の項目は必ずチェックしておきましょう。

お礼リストの作成

まず誰にいくら渡すのか、いつ誰が渡すのかをリストにして準備します。リストを作ったら受付を頼む人や親など、渡す担当の人にも共有しましょう。

ご祝儀袋、ポチ袋の用意

リストができたらご祝儀袋やポチ袋を準備します。種類は紅白の水引がついたもので結び方は結びきりです。結びきりには「1回きりのお祝いであってほしい」という願いが込められており、結婚のお祝いの際に使います。またのしがあるものを選んでください。

なお、ご祝儀袋は包む金額が大きくなるほど格式が高いものを選ぶのがマナーです。たとえば10,000円以下を包む場合は「気持ちだけで恐縮ですが」という意味を込めてポチ袋に入れて渡しても問題ありません。一方、主賓へのお車代や仲人へのお礼は、50,000円、100,000円といった高額を包むことになりますので豪華なご祝儀袋を選ぶ必要があります。

新札の準備

お礼のお金は新札で渡しましょう。 基本的には銀行にいけば新札に替えることができるのですが、必要な枚数が多い場合は銀行で用意が足りないこともあります。直前になって新札を準備するのではなく、余裕を持って少しずつ用意するほうが安心です。

お礼のご祝儀袋の書き方

ご祝儀袋の書き方も大切な結婚式マナーです。表書き、中袋ともに過不足なく美しい字で記すようにしましょう。


表書きの書き方

まず表書きは毛筆か筆ペンで書くのが基本です。薄墨のものは弔事用ですのでくれぐれも使わないようにしましょう。

続表書きは水引の上部に名目を書きます。なお、主賓へのお車代、遠方から来た人へのお車代は「御車代」「御車料」、ゲストへのお礼は「御礼」、スタッフへのお心づけは「御祝儀」と書くのが一般的です。

水引の下には贈り元を書きます。贈り元の書き分けについては先述のとおりです。

中袋の書き方

中袋は毛筆や筆ペンで書くのが正式ですが、ペンで書いてもかまいません。まず表には金額を書きます。数字は旧字体で書くのがマナーです。以下、お礼の際に使用する旧字体をまとめたものです。ぜひ参考にしてください♪

○一:壱

○二:弐

○三:参

○五:伍

○七:七

○八:八

○十:拾

○千:仟

○万:萬

○円:圓

中袋の裏には贈り元の住所と名前を書きます。たとえば新婦からのお礼であれば、新婦側親の名前と住所を書くとよいでしょう。

なお中袋には、すでに住所や名前、金額を書く欄が印刷されていることもあります。その場合はその欄にしたがって記入して大丈夫です。

またお心づけについては金額を書かないのが一般的ですので注意しましょう。

ご祝儀袋の注意点

ご祝儀袋を贈る相手は表書きに書いていないため、誰に渡すか一目でわかるように付箋を貼って印をつけておくのがポイントです。なおご両親のなかには、お礼を渡す相手の顔を知らないこともよくあります。その場合は事前に顔写真を準備して共有しておくようにしましょう。

結婚式のお礼はマナーに従って、しっかり感謝の気持ちを伝えよう!

結婚式でゲストに渡すお礼やスタッフに渡すお心づけに関するマナーをまとめて解説しました。

いかがでしたか?

労力をかけてお祝いしてくれた方には、心からのお礼を示したいものです。今回紹介した内容を参考に準備を万端に整え、マナーを押さえた結婚式のお礼をしてください♪

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