洗濯板の使い方とコツを徹底解説【汚れをすっきり落とす昔ながらの洗濯法】
今となってはなかなか見かけなくなってしまった「洗濯板」。近年では、洗濯機が全自動で洗ってくれるため使うことがなくなってしまいました。しかし、そんな中でも洗濯板を使った洗濯法が今でも大活躍することをご存知ですか? 今回は、洗濯板の使い方から、使う際のコツなどを徹底解説! 本記事を参考に、洗濯板を使って洗濯をしてみませんか?
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洗濯板を使うと洗濯が楽しくなる!洗濯板のメリット
まずは、洗濯板を使ったらこんなにうれしいことがある! という点をまとめてみました。
洗濯機が主流の現代に、なぜ洗濯板が密かに人気を獲得しているのでしょうか。一見面倒に感じる洗濯板ですが、使ってみると意外と簡単で汚れがよく落ちるため、ハマる人が続出しています。
今回はその理由が知りたくて、実際に洗濯板で洗濯してみました。使ってみた実感も含め、洗濯板のメリットを見ていきましょう。
節水になる
洗濯機を使うと、洗濯物の量に対して必要以上の水を使ってしまいます。それに比べて洗濯板を使って洗濯すると、石けんと少ない水だけでも汚れがよく落ちます。すすぎ洗いをするにしても、洗濯物の量に見合った水しか使わないので、水を節約できるのです。
節電になる
洗濯機を使わないということは、電気を使わないため自然と電気代を節約することになります。たとえば、洗いとすすぎに洗濯板を使い、脱水だけ洗濯機を使うとしても、はじめから洗濯機で洗濯するより使う電気の量は少なくなりますね。
きれいに洗い上がる
洗濯板は自分で汚れを見ながらピンポイントで直接力を加えることができます。対して洗濯機は大きく機械的な力で水流をつくり、洗濯物同士の摩擦で洗います。そのため洗濯機よりも洗濯板で洗った方が繊維の奥まで入り込んだ汚れも落ちやすくなるのです。
洗剤も節約できる
洗濯板を使うと、衣類と洗濯板の直接的な摩擦でよく泡立ちます。そのため、少ない洗剤量でも汚れを落とすことができるのです。
意外なほどやさしい力で洗える
洗濯板といえば、とにかく強い力で洗濯物と板をこすり合わせなければいけないというイメージがありますが、意外にもそうではありません。
ゴシゴシ力を入れて洗濯板の上で衣類を擦り合わせるより、肩の力を抜いて洗濯板の上でリズミカルに軽い力で摩擦を起こした方が、泡立ちよく汚れも落ちていきます。
デリケートな衣類も洗える
自分で力加減を調節できるので、手洗い表示のあるデリケートな衣類でも傷めず、優しく汚れを落とすことができます。材質にこだわれる場合は、やわらかい木肌の洗濯板を使うとやさしさをさらに追及できます。
洗濯板で洗うときに必要なアイテム
洗面器
洗濯板は洗面器やバケツに水をためて使います。衣類と水を入れられる大きさの洗面器を準備しましょう。水をためられるものならバケツや桶でも代用できますよ。
せっけんや洗剤
衣類に合わせたせっけんや洗剤を選びましょう。洗濯板を使って汚れを落とすときには、固形せっけんがおすすめ。固形せっけんを汚れに直接塗り込むことで、汚れが落ちやすくなりますよ。
簡単に汚れが落ちる!洗濯板の使い方
洗濯板、バケツ、洗濯石けん(今回は液体)、古い歯ブラシを用意しました。
洗濯機と洗剤は、家で使っている洗濯機と液体洗濯石けん。水は、常温の水道水を洗濯板のときも洗濯機のときも使いました。もし可能であれば、洗濯物の布の種類にも注意が必要です。湯やぬるま湯などを使うと、汚れ落ちがさらにアップしますよ。
今回洗濯板で洗うのは、ガンコな泥汚れがついた子どもの洋服。洗濯機ではなかなか落ちない泥汚れを洗濯板で落としていきます。
①洗濯液を貯める
まず洗面器にぬるま湯を溜め、洗剤を入れて洗濯液をつくりましょう。洗剤は水と衣類の量に合わせていれてください。
②つけおきをする
①で溜めた洗濯液に衣類を入れて、つけおき洗いをします。15分ほどつけおきしましょう。
③洗濯板でこすり洗いする
洗濯板でこすり洗いをします。洗濯板を洗面器に入れ、利き手と反対の手で洗濯板を持ちます。洗濯板がずれないようにしっかり固定してください。
汚れが気になる部分に洗剤を塗り込み、衣類を洗濯板にこすりつけるように上下に動かします。手のひらの付け根を使うと力が入れやすくおすすめです。とくに汚れている部分は入念にこすり洗いをしましょう。
④洗濯機で洗う
最後に洗濯機で全体を洗います。液体洗濯石けんと水道水を使い、おまかせコースで洗いました。洗濯機を使うときはいつも通りに洗濯機で洗ってくださいね。
洗濯後は見違えるほどきれいに。洗濯板を使えば、ガンコな泥汚れも簡単に落とせました。洗濯板は汚れを落としたい部分をピンポイントで洗えるため、落としにくい汚れを落とすのに最適な道具でした。
一度洗濯機で洗って取れなかったシミを洗濯板で洗ってみました。すると、洗濯機洗いで残っていたシミのような汚れも、洗濯板で手洗いするとすっきりきれいに落とすことができました!
また、泥汚れ以外にも写真に写らないくらい薄い、以前から付いていた食べこぼしのシミもいっしょに落ちていたことには驚きです。すっきりきれいになり、おひさまのもとでゆらゆら揺れる洗濯物を見ているだけで爽やかな気持ちになりました♪
洗濯板を使うときのコツ
洗濯板を使うときのコツを解説します。洗濯板をはじめて使うときは使い方を間違えてしまうこともあるため、コツをおさえて楽に洗濯しましょう♪
生地を板にこすりつけすぎない
洗濯板を使うときは溝でこすり洗いしがちですが、それでは生地を傷めしまいます。生地を傷めないように折り返した布同士をこすり洗いしましょう。
カーブを下にする
洗濯板はゆるいカーブになっています。カーブが下になるように置いて使うのが洗濯板の正しい使い方ですよ。
洗濯板を長持ちさせる洗濯板のメンテナンス方法
洗濯板を長く使うには、常日頃風通しのいいところに立てかけるなり、つり下げておくのが理想です。使った後の洗濯板は、洗濯が終わったらすぐに付いている洗剤を洗い落としておきます。
使用後時間が経ってしまった場合でも、浸けおきして歯ブラシなどで溝を擦り、水で洗い流せばきれいになります。あとは水分を拭き取って乾かしましょう。天然木を使用した洗濯板は、変形しないためにも日陰で乾かした方が長く使えますよ。
おすすめの洗濯板3選
ここからはおすすめの洗濯板を紹介します。木製タイプ、繊維タイプ、プラスティックタイプなどさまざまな洗濯板があります。ご自分の洗濯スタイルに合わせて好きなタイプの洗濯板を選んでくださいね♪
桜の木を使った丈夫な洗濯板
水に強い性質をもつ、桜の木を使った洗濯板です。使えば使うほど愛着が湧いてくる上に、長持ちします。桜の木はやわらかいため、生地を傷めず汚れを落とすことができますよ。
布を傷めない繊維タイプの洗濯板
エステル繊維素材の洗濯板です。少量の洗剤でも泡立ちがよく、汚れをしっかり落とせます。便利なひっかけフック付きで保管しやすいのも魅力ですね。
容器つきで洗いやすい洗濯板
洗面器と洗濯板が合体したタイプです。洗濯板を押さえる必要がないため、力強くゴシゴシと洗濯できます。バケツの後ろに滑り止めがついているのも使いやすいポイント。つけおき洗いも同時にできるのがうれしいですね。
洗濯板は現代でも活躍する洗濯アイテム!
洗濯機のなかった時代には、家族分の洗濯物を手洗いしていたのだなと先人のご苦労を想像しました。そんな中、洗濯板が登場しこの便利さに昔の人たちは感動し、洗濯の苦労が軽くなったのかな、と思いを巡らせる瞬間も。
洗濯板は意外にも汚れ落ちがよく、お財布にも地球にもやさしいです。さらに、汚れと一緒に気持ちのモヤモヤもすっきり洗い流せます。そのため、周囲に広まり、現代でも使われているのかもしれません。
私はまず、お気に入りの洗濯板を探すところから始めてみたくなりました。知れば知るほど使ってみたくなる洗濯板について、使い方や特長を知り気軽におつき合いしてみるのもいいかも。
みなさんもご自分のライフスタイルにあわせて、洗濯板を少しずつ生活の中に取り入れてみませんか?
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