電気の基本料金を見直して月々3,000円以上を節約!主婦50人に、光熱費を節約するコツを聞いてみた

「光熱費」は節約可能なものとして、家計改善のために見直される場面が多くあります。こまめな努力はどの程度の効果があるのか、基本料金は安くできるのか。主婦の皆さんがどうやって光熱費削減に取り組んでいるのかアンケートを実施しました。中には月に3,000円以上の節約に成功した、ツワモノもいるようです!

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家計を見直そうと思った時、果たして何を節約すべきか悩みますよね。その候補として電気やガスなどの「光熱費」がよく挙げられますが、生活には必要不可欠なもの。うっかりするとその月だけ光熱費が高かったり、季節によっても変動が大きいことは家計にとって厄介です。

そんな「光熱費」を上手に節約するコツはあるのでしょうか。20~50代の主婦50人にアンケート調査を行いました。実際の節約方法からその成果、基本料金の見直し方まで、光熱費でお悩みの方は、必読です!

■目次
1.光熱費はできるだけ安く収めたい!
2.主婦が実践した電気代・ガス代の節約法
3.節約の成果は・・・?
4.電気は基本料金から見直そう
5.できるだけ安く済む料金プランを検討

1.光熱費はできるだけ安く収めたい!

まず始めに、主婦の皆さんが「光熱費」についてどう考えているのか。

Q. 光熱費を安くしようとしたことはありますか?

アンケートを行った50人のうち49人が「はい」を選択。9割以上の人が光熱費を節約したいと思っているという結果に。

■「毎月支払うのもなので、少しでも安くなれば、年間で考えると結構節約出来ると思います」(30代・主婦)

■「光熱費を安くしたら、その分の浮いたお金を他の生活費にまわせるから」(30代・主婦)

■「家計を見直し、どうやったら節約できるかをネット検索した時、固定費の節約が大事だと気づいたから」(30代・派遣社員)

「光熱費」や「食費」は節約の対象になる場合が多くあります。これらは生活するうえでゼロにすることができません。季節や月々によって変動はするものの、毎月の固定費として家計の一部を占めるものなので、できるだけ抑えたいと考える人がほとんどでした。

節約してどうするかという目的意識は家庭ごとにさまざま。しかし大半の人が、「光熱費」の削減を“家計改善のためにやるべきこと”のひとつとして捉えていることがわかります。塵も積もれば山となりますので、日々の心がけこそ、節約の第一歩となるのです。

2.主婦が実践した電気代・ガス代の節約法

家計改善の対策として上位に来ることが多い「光熱費」ですが、主婦の皆さんがどんな方法で節約を試みているのか調査しました。

■「なるべく無駄を省くということ、電気を不必要につけないとか、主電源を切っておくなど」(30代・主婦)

■「無駄遣いを削る。そもそも無駄に使ってるつもりはないながらも、さらなる使い方の工夫を考えます」(40代・主婦)

光熱費削減のためにまずやるべきは、無駄をなくすこと。無駄遣いかも……と感じる瞬間は誰しもあるはずなので、とりあえずは心がけからスタートしなければなりません。電気スイッチのこまめなオン・オフはもちろん、主電源を切ることや、節電タップなどで待機電力をなくすなど。「多少の不便は我慢する」という声もありました。

■「エアコンでの暖房やオイルヒーターの消費電力は大変大きいので、なるべく家族全員がひとつの部屋で過ごすように心がける」(40代・主婦)

■「なるべく無駄につけっぱなしにしないこと。あとはエアコンなどは設定温度を上げすぎたり下げすぎたりしないこと」(30代・主婦)

エアコンなどの冷暖房機器は、まさに光熱費を圧迫する原因という意識を持つ人が多くいます。快適に過ごすためには欠かせないものですが、それだけ電力を消費していることは間違いありません。

できるだけ家族一緒の部屋で過ごすようにするという意見が多く集まりました。また設定温度の見直しや生活リズムの改善、服装を工夫するという人も。

■「お風呂のお湯張りは満杯にしない。シャワーは極力使わない。キッチンのお湯の設定温度は最低」(40代・主婦)

■「調理をする際に、火力を中火で調理をしたり、ガス代を安くするため予め硬い野菜などは電子レンジで温めて柔らかくします」(20代・主婦)

電気料金だけではなくガス料金も要チェック。給湯器については、節水もかねてお湯の使用を控えたり、風呂は追い炊きしなくてもいいように、家族の入浴のタイミングを調整してなるべく集中させるなど。調理時に使うガスについては、レンジ・電気ケトルをうまく併用したり、調理時間の時短を目的に「圧力鍋を使うようにした」という人もいました。

■「冷蔵庫が古かったので新しいのに買いかえました。使えるうちは買う予定はなかったのですが、光熱費の節約になると聞き、買い換えました」(30代・主婦)

■「オール電化にしなくてもエコキュートに変えれると言われたので、変えようかと思ったけど、機械を置く適切な場所がなく断念しました」(40代・主婦)

長期的な観点によって、設備を変更するという方法を検討した人も多くいました。LED電球を導入したり、エコモードがあるものを利用するなど。また製品を買い換えないまでも、冷蔵庫に保冷カーテンを付けたり、エアコンの効率を下げないように窓の保温対策をするなど、設備側からの改善を試みる例も挙がりました。

3.節約の成果は……?

さまざまな節約術が聞かれましたが、気になるのはやはりその成果。対策してみて電気代やガス代などの光熱費は実際にどの程度、節約できたのでしょうか。ずばり!具体的な数字を聞いてみました。

光熱費を節約しよう、と何らかの行動をした人がほとんどでしたが、それなりの効果があったと実感している人はおよそ半数しかいませんでした。

まずは「1000円未満(24人)」を選んだ人の意見です。

■「そこまで大幅に節約は出来なかった。いまいちどうやって節約していいかわからなかった」(20代・主婦)

■「ちまちまとしているだけだからか、月単位ではあまり安くなっていません」(40代・派遣社員)

感じ方は人それぞれですが、1000円未満では月々の光熱費が明らかに減ったと認識するほどではないようです。特にこまめな努力を徹底した人は、あんなに頑張ったのに……と数字に反映されていないと感じる人が多く見られました。

反対に、小さな積み重ねが功を奏して、微々たるものだけど節約出来た、とプラスに考えている人も。

次に「1000~3000円(22人)」を選んだ人の意見です。

■「工夫したら思ったより下がりました。結構無駄遣いしていたんだなと実感しました」(20代・主婦)

■「こまめに電気を消したり、電源タップで切ったりして待機電力を出来るだけ減らした。節電を意識することで家族がみんな協力してくれて、その他の部分も節約出来た」(40代・主婦)

1000円以上の変化が出れば、効果があったと実感できる人が多いようです。1000円未満だったという人に多かった「心がけ」をしただけでも違いが出たという家庭もあり、やはり常日頃の努力が無駄ということはありません。

ただ3000円まででは大きな違いと捉えている人は少なく、「それなりの成果だった」という意見が大半でした。

最後に「3000~5000円(3人)」を選んだ人がどう感じているか。

■「これでも十分な節約に成功したと思います。一番は古いエアコンを買い替えることでした。節約タイプの電化製品を揃えることが早道でした」(50代・主婦)

■「常に安くしているので今はそれほど変動はありませんが、数年前よりはこのくらいは安くなっているはずです」(40代・主婦)

3000円以上の違いが出れば、ようやく節約に成功したと自信が持てるようです。この選択肢を選んだのは50人中3人のみですが、いずれの場合もエアコンや冷蔵庫、電気ケトルなどの設備を変更したということは共通していました。

4.電気は基本料金から見直そう

少しでも光熱費を節約するために、主婦は何かと苦労しているんですね。その数ある節約術の中でもベストな方法は何か気になるところ。電気料金に関して言えば、「基本料金」を安くするという方法があります。

Q. 電気料金の基本料金を安くする方法は知っていますか?

この質問に対して「はい」と答えたのは26人。残りの24人はそもそも基本料金に選択の幅があることを知りませんでした。

■「基本料金を安くする方法は知りませんでした。使用した電気量で請求が来て考えずにいました。安くするには節約しかないと思ってました」(40代・主婦)

■「そのような方法があることを知らなかった。電気会社を変えると安くなるのは聞いたことがあるが」(20代・主婦)

■「アンペアを下げたり、電力会社を選ぶと安くなるのは知っている」(30代・主婦)

■「契約のアンペア数を下げると基本料金が安くなると聞いたことがあります」(49代・主婦)

光熱費の一部、電気代を基本料金から安く出来れば節約にも大いに役立ちます。実際に、電力会社によってはアンペア数を下げることなどにより基本料金が変化するのです。電力自由化による契約会社についても、家庭に合ったプランを選択すると効果的です。

しかし、意外にその方法は理解されていないのが現状。そういったシステムがあるのを知っていても、検討して変更するまで至る家庭は少数という結果となりました。

5.出来るだけ安く済む料金プランを検討

■「アンペア制」の地域なら要検討!

それでは電気の基本料金を安くする方法を、主婦の皆さんの意見とあわせて見ていきましょう。

■「電気代の基本料金を安くするには、メインのブレーカーの契約アンペアを下げるという方法があります」(50代・主婦)

住まいの地域にもよりますが、契約のアンペア数を変更するという方法がひとつ。東京電力をはじめ、北海道・東北・中部・北陸・九州電力は、この変更可能な「アンペア制」の料金システムとなります。

アンペア(A)とは電気の単位であり、簡単に言えば“電気が流れる量”のこと。アンペアが大きいほど一度に使える電気も増えます。これは、玄関の壁面などに取り付けられていることの多いブレーカー(配電盤)でも確認できます。

アンペアブレーカーは契約のアンペア数によって、赤=10A、桃=15A、黄=20A……というように色分けされており、このアンペア数が大きいほど電気の基本料金が高くなるという仕組みです。東京電力の基本を料金例にとると、10Aでは月額280.8円、20Aでは月額561.6円。これに加えて、家庭で使った分となる電気料金を支払うこととなります。

つまり、基本料金を安くするには契約アンペア数を下げればよいのです。しかしそれは、一度に使える電気の量が減るということ。アンペア数を低くしすぎると、たびたびブレーカーが落ちてしまうことになります。電子レンジやドライヤーといった電力消費が大きい機器の同時使用を避けるなど、上限を超えないようにする工夫は出来ますが、そんなギリギリの設定では生活が不便になってしまいますので、多少の余裕は必要でしょう。

■「安くしようと思ったが、アンペアを下げるとブレーカーが落ちそうなのでまだ安くしていません」(40代・主婦)

■「まもなく引っ越しをする予定なので、引っ越したらできるだけ安くしようと思います」(20代・主婦)

■「実際にアンペア数を下げて契約しました。ずいぶん安くなりました」(40代・主婦)

今回のアンケートでも、アンペア数を下げて不便になる可能性を懸念する人もいますが、契約アンペア数の変更を実践したところ電気料金の削減に成功した人もいました。

自宅で使う電力に対して、契約のアンペア数まではまだ余裕があるという場合は、アンペア数を下げることも検討してみてください。

■アンペア制以外の地域は……?

アンペア制とは異なる料金システムとして「最低料金制」があります。関西・中国・四国・沖縄電力はこちらを採用していますが、アンペア制よりも自由度は低いといえます。

「最低料金制」は電気の使用量に応じて3段階に変化する料金システム。基本料金はなく、段階が上がるほど電気の単価が上がるという仕組みです。余裕のあるブレーカーが設置されるので、ブレーカー落ちの心配はありませんが、電気を使いすぎると割高になってしまうというわけです。

関西電力を例にとると、最低料金が373.73円。そして1kWh(1時間分の電力量)あたりの単価が、第1段階=22.83円、第2段階=29.26円、第3段階が33.32円と変化します。

通常は「従量電灯A」という契約になりますが、電気をよく使う家では割高な第3段階の料金で電気代を払っている可能性があります。電気をたくさん使用するのであれば、商店や飲食店などに向けた「従量電灯B」という契約に変更することができます。

関西電力の場合、60A以上なら「アンペア制」の契約が可能に。ひと月あたり800kWhという基準を超えるようであれば、そちらのほうがお得になりますので検討してみるのもありです。

■「電力自由化」も知って得する

電力会社の料金システムを変更することで、基本料金を安く出来る可能性があることがわかりました。他にも、2016年4月から適用された「電力自由化」も電気料金や光熱費の見直しには欠かせません。

これまでは地域ごとの電力会社を利用するしかなかったところ、さまざまなプランを用意した企業が電力の販売に参入しています。

■「電力会社を自由に選ぶことが出来るので、「東京電力」から「J:com電力家庭コース」に変えました。わかりやすくシンプルな料金体系で毎月使った電力量に応じて、段階別に電気料金割引がありました」(50代・主婦)

■「電気の自由化しかわからないので、あとはガス会社がどのくらい変わるのか詳しい金額がでたら変えようと思います」(40代・主婦)

電力自由化はまだ始まったばかりの制度で、テレビなどでもさまざまなCMが流れていますが、実際どうなのかというところまで考えた人は多いとはいえず、さらに変更するに至った人はほんのわずか。

携帯電話やガス代のような他の料金とまとめると安くなるというプランも提示されています。今はまだ様子をうかがっているという人も、今後の評判や具体的な金額・お得感に注目して、光熱費節約のチャンスをつかみましょう。

まとめ

主婦の皆さんが実践している節約方法と、気になるその結果について紹介しました。電気・ガスなどの使い方は家庭や生活スタイルによって異なりますので、無駄をなくす意識だけでも成果が出たり出なかったり。

電気料金については、アンペア制の契約をしている地域の方は特に、基本料金から見直すことでずいぶんお得になることもあります。光熱費節約の一環として、そういった点も検討してみてください。

アンケート期間:2017年2月15〜16日
対象:20代〜50代の専業主婦、正社員、派遣社員の方
アンケート総数:50

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