風景を通す家 / Passage of Landscape

農業振興地域に指定された棚田が南と西に大きく広がる敷地に建つ、家族3人のための住宅である。
南から北へ段々と下がる棚田のつくる断面的環境と、西へ望む鎮守の森へと続がる平面的環境を持つこの敷地に対して、1階では南北への抜けを、2階では東西への抜けを作ることとした。
1階部分では、建物の北から、前室、リビング、ウッドデッキ、庭を抜けて棚田の法面へとまっすぐに、そして南からは、フレームのずれを通して2階のダイニングや書斎へも風景を繋げた。
2階部分では、天井のフレームのずれは排熱や換気、採光のためのハイサイドライトとなる。また、シューズクロークやパントリーなどの収納やトイレを左官仕上げで作られたボックスの中に納め、フレームの間に適宜挟み込んだ。
それらによってできたのは、朝の光で目覚めたり心地よい風の中でうたた寝したりしたい、どこにいても相手の気配を感じていたい、けれど収納は沢山ほしい、という建主の要望に応えた、居場所によって光も、風も、音も、空の広さも、流れる風景も異なる、そして、内外が連続する、ひとつながりの、「風景を通す家」である。

本サービス内ではアフィリエイト広告を利用しています

  • 757
  • 1
  • 0
  • いいね
  • クリップ
Photo by Hiroshi Ueda ihrmk.com
Photo by Hiroshi Ueda ihrmk.com
Photo by Hiroshi Ueda ihrmk.com
Photo by Hiroshi Ueda ihrmk.com
Photo by Hiroshi Ueda ihrmk.com
Photo by Hiroshi Ueda ihrmk.com
Photo by Hiroshi Ueda ihrmk.com
Photo by Hiroshi Ueda ihrmk.com
Photo by Hiroshi Ueda ihrmk.com
Photo by Hiroshi Ueda ihrmk.com
Photo by Hiroshi Ueda ihrmk.com
Photo by Hiroshi Ueda ihrmk.com
  • 757
  • 1
  • いいね
  • クリップ
コンテンツを違反報告する

あなたにおすすめ

関連キーワード

関連アイデア

カテゴリ

このアイデアを投稿したユーザー

お客様の考えや要望を丁寧に咀嚼・消化することで、様々な変化に耐え得る空間をつくること、それが建築家の最も重要な役割だと考えます。本当に求めているものは何か、必要…

住宅設備・リフォームのデイリーランキング

おすすめのアイデア