声優・本名陽子さんに聞く!親子で気軽に取り組める発声練習

私と2人の娘は人見知り。「もっと明るく大きな声で話せたら」と思っていました。そんなとき、ママ友がプロの声優であることを知りました。彼女にその悩みを相談したところ、親子で気軽に取り組める発声練習を教えてもらえることになったのです。

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私と2人の娘は、声が小さく人見知りな性格です。そのことにコンプレックスを感じ、「もっと明るく大きな声で話せたら人と上手にコミュニケーションが取れるのに」と思っていました。

そんなとき、ママ友がプロの声優であることを知りました。彼女にその悩みを相談したところ、親子で気軽に取り組める発声練習を教えてもらえることになったのです。

ジブリ作品「耳をすませば」で主演

スタジオジブリ作品の「耳をすませば」の月島雫、「ふたりはプリキュア」のキュアブラックなど、人気作品に多数出演している声優の本名陽子(ほんなようこ)さん。私生活では、5歳の女の子と3歳の男の子のママです。

自身の生活の中で、声のプロとしてやっている発声法を教えてくれました

「動物のものまねごっこ」でノドを開く

本名さんのお子さんは、とにかく元気でお話することが大好き! 自宅にいるときも「静かに~!」と制することがよくあるそうです。

仕事柄、ノドを酷使することが多く、できることなら家ではノドのケアに努めたいそうですが、育児中はなかなかそれができず…。

そこで、子どもたちと楽しみながらできることはないかと考え、工夫した結果、行き着いたのが「動物のものまねごっこ」。

おすすめは「ネコのマネ」。「今からネコちゃんになっちゃおう!」と、ネコの鳴き声で会話をするようにすると、子どもたちもノリノリに!

大きなネコになってみたり、子猫になってみたりしながら、低い音から高い音まで「にゃ~」と発声していくと、自然とノドが開くそうです。

特に子猫の鳴き声は高音なのでおすすめ。ボイストレーニングでもよく取り入れられている方法だそうです。

本名さんのマイペースな3歳の息子さんは、「元気な時は恐竜に、眠いときはネコになりきって楽しんでいます」と教えてくれました。

「リップロール法」でノドの緊張を緩める

次におすすめするのは、ノドの緊張を緩める効果がある「リップロール法」。

1.軽く口を閉じる(上下の歯は軽く離れている)

2.口を開けて息を吸う

3.口を閉じ、唇をほんの少し突き出し、閉じた唇の間から息を出して唇を「ブルブル」と振動させる

この方法で、自分の好きなメロディを、唇をブルブル震わせながら奏でてみてください。

最初はくすぐったくてうまくいかなかったりもしますが、続けるうちに長くできるようになります。

この方法は、音の面白さを知るだけでなく、ノドの緊張を緩めることができるそうです。本名さんの娘さんも、「宇宙人みたい!」と大ウケで、張り切ってやるそう。

唇ブルブルが苦手な方は唇を震わせずに、「ブ」の音を発音する感じでトライしてみてくださいとのこと。

手作り楽器でリズム感を養う

出典:あんふぁんWeb

本名さんの家で愛用されている手作り楽器も教えてもらいました。

穴をふさいだカプセルトイの空き容器などに塩やお米を少量入れるだけ。写真は、本名さんが、子どもたちのテンションが上がるようにとかわいくデコったシェーカーです。

これを子どもたちと一緒にお気に入りの曲に合わせて、歌いながら振っていると、自然とリズム感が養われるそうです。

「人見知りってマイナス?」と聞いてみると

本名さんとお話ししていると、「実は幼い頃から私はとても人見知りなんです」とのこと。

そこで、人見知りについてどう考えているのかを聞いてみました。

『人見知りだということをついマイナスにとらえがちですが、私は子どもが生まれてから考え方が大きく変わりました。

5歳の娘は私とそっくりな性格で、負けず嫌いなのに人見知りで恥ずかしがり屋。

2歳くらいまでは場所見知りもあったので、家では泣かないのに外だと大泣きすることも多くて。公園へ連れていっても、見知らぬ子がいると遊具に近づきもしません。

ただ、見ていて気がついたのは、「よく観察をしている」ということ。距離をとって遠くからじっと見つめているんです。「どうやって遊ぶんだろう?どこをのぼるんだろう?」と。そして、誰もいなくなったのを確認してから遊具に触れてみて、納得がいくまで遊ぶのです。

その姿を見て、そういえば私も小さい頃そうだったなと思い出しました。

私は4歳から芸能界に身を置いているのですが、多くの先輩方の振る舞いや仕事ぶりをよく観察していました。「見て、感じて、やってみる」その繰り返し。その経験が少しずつ自信となり、マイク前、カメラ前でだけは感情をさらけ出せるようになったんです。

そこに気づいてからは、人見知りをマイナスととらえず、娘と接するときは「ママもその気持ちわかるよ」と共感するように。また、自分の過去の失敗談を笑いを交えながら話すように心掛けています』。

子どもと声を出して笑うことの大切さ

私が知っている本名さんは、いつも子どもと笑顔で接しています。普段心がけていることを聞いてみると、

「一日のうちで1回でもいいから、子どもと声を出して笑うこと」を大切にしているのだとか。

『みんなでおなかを抱えて笑い合うとスッキリするんです。笑うってすごいパワーがあるんだなと感じます。

最近では、寝る前に創作絵本を披露するのがわが家のブーム。昔話の桃太郎や、ピーターラビットなどを大胆にアレンジするのですが、これがかなり面白くて。川で桃が拾われずにそのまま流されてしまったり、鬼退治にいったのに、弱気な鬼と仲良くなって終わったり…。

話している私も聞いている子どもたちも笑いすぎて、なかなか眠れないのが今の新たな悩みです(笑)』。

わが家でも本名さんから習った発声方法に子どもたちとトライしてみました。なんだか新鮮で楽しくて、たくさん笑い合う時間になりました。

そしてそれを続けていると、少しずつですが、娘たちが大きな声を出すことを恥ずかしがらなくなってきたのです!

みなさんもぜひ試してみてくださいね。

出典:あんふぁんWeb

■本名陽子さん プロフィール

4歳のころ、人見知りを心配した親の勧めにより、児童劇団に入団。スタジオジブリの『おもひでぽろぽろ』で声優デビュー。『耳をすませば』では月島雫役で主演。主題歌「カントリー・ロード」はオリコン最高22位を記録、22万枚を売り上げ、その年の新人アーティストTOP10入りを果たす。現在、声優、女優、ナレーターとして活動中。

【主な出演作品】「ふたりはプリキュア」美墨なぎさ/キュアブラック役、「機動戦士ガンダム00」スメラギ・李・ノリエガ役、「アメイジング・スパイダーマン」グウェン役、「24リブ・アナザー・デイ」ケイト役、「ハンドメイズ・テイル /侍女の物語」ジューン/オブフレッド役、他多数

<文・写真:ライター ひろこ>

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