
【北欧・現地レポ】Xmasを彩るストックホルムのガーデン&お花
数年前に滞在した北欧・スウェーデン。北欧の冬の暮らしの情景をお伝えしていきます。今回は、ストックホルムの人々が愛する、そして私の大好きな場所でもある「ローゼンダールトレードゴード」、そして、クリスマス時期ならではの素敵なお花屋さんの景色をご紹介しましょう。
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ストックホルムの人々が愛する「ローゼンダールガーデン」

「夏のスウェーデンはまるで天国のよう」とスウェーデン人の友人が嬉しそうに語ってくれたように、北欧を訪れる人々が最も多いのも夏。ですので、夏のスウェーデンの様子をご紹介している記事も多いと思うのですが、寒い冬のストックホルムや普段の人々の暮らしについては、日本ではあまり紹介されていないように感じます。
今回は、スウェーデン・ストックホルムの人々が愛する、そして私の大好きな場所でもある「ローゼンダールトレードゴード(日本ではガーデンと紹介されることが多いので他はその表現で)」を中心にクリスマス時期のお花屋さんをご紹介いたします。

日の短い北欧の冬は、午後になるとあっという間に暗くなります。薄暗い景色の中に佇むローゼンダールのガラス張りの温室からこぼれるキャンドルとライトの光が美しい!
ユールゴーデン島にある「ローゼンダールガーデン」は、ストックホルムの中心地からトラムに乗り、森の中の停留所で降り、さらにゆっくりと歩いた先に広がります。中にあるのは、リンゴ畑や広い自然なスタイルの庭園、そしてオーガニックに育てる野菜畑。イギリスやフランス庭園に比べて、もっと素朴で自然な姿です。
冬の間は、次の年の準備のため、掘り返された土が広がり、その上にしんしんと雪が降り積もる。そんな風景の中にガラス張りのハウスが並んでいます。
植物と雑貨を販売する棟で、芽出し球根やクリスマスローズの花を楽しんだら、次は冷えた身体を暖かいスープと美味しい自家製パンでひと休みできる隣のカフェへ。心も体も温まったら、最後にオーガニック小麦で焼かれたパンやスイーツ、はちみつやジャムなど、ローゼンダールで作られるさまざまな食材を販売する「BUTIKEN」のハウスへ。
ん~、やっぱりどのハウスもゆったり温かな時間が流れていて、幸せ。
西洋ネギのユニークなアレンジメント
こちらは、カフェにディスプレイされた植物が個性的で美しかったのでパチリ。私も以前、リーク(西洋ネギ)の花でパーティー用の巨大なアレンジメントを作ったことがあります。リークの曲がりくねった茎を生かした生け方が素敵。
下のケースに入ったスイーツは、どれもオーガニック素材で焼かれています。どれも美味しくて、毎回どれを食べようか、全部食べてしまおうか、悩みました。苦笑。
スウェーデンのクリスマスの花といえば「アマリリス」

こちらは、お花屋さんのハウス。スウェーデンのクリスマスの花は、何といってもこのアマリリスではないかと私は思います。クリスマス時期、大きな蕾をつけたアマリリスを使ったアレンジメントがどのお店でも数多く見られます。私もこのダイナミックな花をスウェーデンでこれでもかぁというほど見てから、アマリリスが大好きになり、幾品種か育てています。存在感のある大きなお花は花もちも良く、美しい。
キャンドルはスウェーデンの暮らしに溶け込んでいる!
アマリリスやカフェの写真の背景にも写っていますが、小さなキャンドルが至る所に飾ってあります。スウェーデンでは、この小さなキャンドルをガラスの器に入れて、水に浮かべて飾ったり、おしゃれなキャンドル立てに飾ったりと家庭やお店でキャンドルを灯すという文化が、普通に暮らしに溶け込んでいます。
キャンドル好きとしては、すごく嬉しい。ゆったりしたい夜はキャンドルだけの光で癒し時間を楽しみます。

こちらは、郊外にある大きな園芸屋さんで見かけたクリスマス用キャンドル。木の枝やモス、キノコのオーナメントなどを使ったそれらは、まるで小さな森を室内へ持ち込んだよう。
白いキャンドルの下は、やはりフレッシュなモミの木やグリーンで飾り付けられています。素敵! スウェーデンの人々は、身近な存在の森や自然が本当に大好きなのだなぁと感じます。
旧市街・ガムラスタンの街に佇むお花屋さん

ガムラスタンの狭い路地に佇むお花屋さんは、所狭しと商品が並べてあるのに狭さを感じさせず、上手に植物がディスプレイされています。
秋から冬にかけてのストックホルムのお花屋さんは、芽出し球根とフレッシュのグリーンリースがメインなので、日本のにぎやかなお花屋さんに比べると圧倒的にグリーンの存在が大きく、古い街並みに溶け合って美しい。スウェーデンのお花屋さんを回ると、同時に多くの品種を流通させている日本の園芸界の方々の努力も感じます。
ナチュラルで優しい。北欧のクリスマスの飾りつけ
オーナメントもナチュラルで優しい色合いのもの。星型の飾りや松ぼっくりだっておとなしめ。鳥のモチーフも黄色くてグリーンに溶け込みます。
赤をアクセントにリボンやキャンドル立てはあっても、色とりどりのカラフルなものは日本に比べて少ないかな。大胆な色使いは北欧デザインの特長の1つですが、配色の巧さはあらゆるところに息づいています。
次回のレポートでは、やはりどなたも興味があるかなと思う、美味しいものを。笑。
オーガニックな食材を使ったパンやスイーツ、野菜たっぷりのスープなど、ローゼンダールの人気のメニューや人々が大切にしているルチア祭の伝統食などをお伝えします。お楽しみに!
PHOTO・取材・文:長谷川美菜(le jardin du hérisson)
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