【宮崎で見る名建築】菊竹清訓設計の旧都城市民会館の今

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取り壊しを免れた旧・都城市民会館を見に行ってみた

私は実家が宮崎なのですが、帰省したついでに宮崎でしか見られない建築を見たい!と思い、今回は旧都城市民会館に足を運びました。
設計は、日本を代表する建築科の一人である菊竹清訓。
ちょっと前にこれをモチーフにしたiPhoneスピーカーをモルタルとアルミで作ったので、なかなか思い入れのある建築です。

久々に目の前で見ると、やっぱり存在感がすごい!
これぞメタボリズム建築って感じです。
下部がRC、上部が鉄骨で作られています。
菊竹さんの建築はファーストインパクトが強く、見るたびに頭の上にビックリマークが飛び出します。

老朽化から多くの菊竹清訓の建築物が取り壊されていく中、閉鎖時には取り壊しが決まっており他の建築物と同じ道を辿るはずだった旧都城市民会館。
市民の反対運動もある中、運良く南九州大学が管理してくれることになり、取り壊しは中止になりました。
当時都城にいた私は、「どっかの有名な建築家の人が設計したすごいものらしい」ということしか知らなかったけど。

旧都城市民会館をモチーフにしたiPhoneスピーカー

外から内部の写真を撮りまくれ!(だいぶ不審人物だったと思う)

最も利用されていた時期は、入り口のピロティ部分でショーが行われていたようです。
美空ひばりがここでコンサートをしていた、と母から聞いて、時代の変遷を感じました。
聴いてみたかったなぁ。まだ生まれてなかったけど。

現在改装中、と聞いていたので中を覗いてみましたが、改装されている様子は感じられず放置状態でした。
中の壁画などを見ていると、昔ここで演劇や演奏会を見た記憶がうっすらと蘇ってきました。
RCの壁の冷たさと程よい緊張感が心地よくて、その時の感覚をなんとなく覚えています。
あちこち剥がれていたり、物が散乱していたり、よくぞこの状態でも取り壊されずに残ってくれたと思わずにはいられませんでした。
だからこそ、早く改装して生まれ変わった旧市民会館を見たい!入りたい!!

南九州大学が早く何かしらの用途でこのホールを使用し、開放してくれることを心待ちにしています。

入り口のピロティから天井を見上げる
ガラスにへばりついて撮影した内部①
壁画を見ると記憶が蘇ります
ガラスにへばりついて撮影した内部②
大ホールへの入り口
かつてのチケット売り場?
塗装の剥がれ具合が古さを物語ります
家具やゴミ?が散乱する内部
手前のゴミ箱の「危険物」の文字が何故反転しているのかが気になる
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心地よいインテリア、アートが好きな三十路手前の専門学校生。今日も新しいデザインに出会うべく、街をうろうろしています。のんびりまったり更新中。

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