家を新築、リフォームする時に畳のある部屋を作るかどうか検討する際に事例を元にした提案
上記写真はフローリングのモダンな空間に段差を作り、畳の部屋を作った例です。
高低差を利用して、座ることもできる為、お子さんとの目線の違いから自分がかがみこまなくても済みます。
小さなお子さんがいらっしゃるご家庭は畳だと、フローリングよりもぶつかっても痛くない事やおもちゃなどで遊びやすいです。大人も寝転んだりリラックスするときにも便利です。
また、来客時に簡易でも仕切りがあれば、閉鎖された空間となりお互いに安心感が違います。
フローリングよりも段差を作り、畳のスペースを分けつつ部屋の仕切りは無い部屋のデザインです。
小さなお子さんの遊び場や、ソファ代わりにリラックススペースとすることができます。椅子に座ったときと目線の高さが近くなるため、畳にいる人が圧迫感を感じにくくなります。
LDKのフローリングにフラットな畳のスペースがあり、くつろぎスペースができます。寝転びながらテレビを見たり、小さなお子さんとくつろいだりするときには畳は重宝します。
ご来客時にも畳の上に布団を引けて、客間を別に作る事をせずに済みます。
和の雰囲気を消したくなったときにはカーペットなどを敷いて洋のイメージに変更することがすぐにできる為、時代の変化に合わせた対応力があります。
こちらの例ではフローリングと同じ高さに畳がありますが、仕切りを作り、個室として対応できるパターンです。
窓は天窓と地窓で、採光と風の通り道を作りつつ、外からの目線を遮ることでプライバシーに配慮した作りとなっています。
ご来客が多い方には、魅せる空間も検討する必要があると思います。リビングルームと併設しつつも、明確に和の空間を分けた例です。
畳に座って落ち着きたい時には、わざわざ移動せずに、自然にこちらでくつろぐこともでき、障子を閉めれば別の部屋として使うこともできます。
平安時代には、畳は貴族のソファ、ベットなどリラックスするための特別な場所でした。現代でも畳が好まれるのは畳の持つくつろぎが本能的に分かるからなのでは?
昔はご年配の方向けに和室をとのご要望が多かったのですが、今は立ち上がるのが大変だから椅子が良いとお客様との会話の中で出てきます。使う用途がなくなった時に、デッドスペースとなる可能性も検討する必要があります。
writer:本井建築研究所スタッフ