インテリアになじみやすいデザイン神具〔御札座 / 木札座〕のこと

日本の住居にあった和室が、暮らしの変化とともに減りつつあります。新築の戸建てやマンションのなかには、和室そのものがないというお宅も珍しくありません。「洋風のリビングだから、神社のお社を模した神棚は合わない」と、昔ながらの神棚をお宅も珍しくなってきました。そんな背景から現代のインテリアにマッチする神具が登場しています。今回はオシャレなインテリア雑貨や家具をリリースしているセンプレデザインの〔御札座 / 木札座〕をご紹介しましょう。

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新しい神棚の考え方として開発された〔御札座〕

シンプルな造りで洋室・和室のどちらにもマッチするデザインの御札座は、神奈川県・小田原で活動する寄木細工の職人さんが制作している簡易型の御札立てです。ナラの無垢材を使っていて、どことなく温かみを感じさせてくれます。横幅17cm、奥行き10cmとコンパクトなので、本棚やチェストの上部にも設置しやすいサイズになっています。

丸いつまみ部分がネジになっているので、都度工具を使う必要はなく年に1回の御札の交換もとっても簡単。アクリル板がカバーの役割を担うため、ホコリなどの付着で御札を汚す心配もありません。

祈祷札もお祀りできる〔木札座〕

神社でご祈祷(ご祈願)をすると、帰りにお頒ちいただけるのが木製の祈祷札です。社殿を模した宮型にも入らず、本式の神棚では宮型の左右に立ててお祀りするものです。〔木札座〕は、そんな祈祷札を七角形の鉄の輪にくぐらせ倒れないよう固定してお祀りできる神具。幅14cm、奥行き10cm、高さ26cmと〔御札座〕同様、コンパクトで幅が約7.5cm までの祈祷札を納めることができます。

神棚は自宅のなかの小さな神社です。インテリアにそぐわないという理由で本式の神棚をしつらえることに抵抗感があるお宅は、こんなおしゃれな神具を使って御札を大切にお祀りしてみてはいかがでしょう。目線より高いところにお祀りするのがお作法ですので、本棚やチェストの上部に白い新しい布や奉書紙を敷き、その上に神具を置いて御札をお祀りしてみてください。

●文/大浦春堂

社寺ライター、編集者。雑誌やWEBマガジンへ社寺参りに関する記事の寄稿を行う。著書に『御朱印と御朱印帳で旅する全国の神社とお寺』(マイナビ出版)のほか、『神様とつながる暮らし方(協力:三峯神社)』(彩図社)、『神様が宿る御神酒』(神宮館)、「神社とお寺 おいしいお詣りスイーツ」(講談社)などがある。

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