【Say Hello to HAPPY〜幸せよ、こんにちは #13】「偶然」は生み出すもの。行動を起こしましょう

秋は旅の季節。楽しい時期です。旅と幸せの関係について、オランダの研究者から発表された最新の結果から、よりハッピーを感じられるコツを探ってみました。

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「偶然」をつかまえてハッピーになる5つのスキル

先日、いつも左に曲がる道をふと右に曲がってみたら、これまで知らなかった花屋と小さなレストランがありました。花屋さんは、私の大好きなバラの専門店。レストランでは、おいしいランチをいただきました。これって、人生の小さな幸せですよね。

私達の人生には偶然がつきもの。偶然見つかったものや偶然出会った人が、いい気分にしてくれたり、その後の人生に良い影響を与えてくれていた、ということがある人も多いのでは。

でも、偶然って、待っていれば訪れるというものではありません。偶然は「偶然」出会うのを待つしかないのでしょうか。

スタンフォード大学のジョン・D・クランボルツ教授が1999年に提唱した、有名な論文があります。それは「計画的偶発性理論(planned happenstance theory)」というもの。

これはキャリアカウンセリング理論の一種で、偶然の出来事は好ましいものであり、クライアント自身がその機会を生み出すために探索し、活動する必要があるとするもの。

つまり「偶然を生み出すための行動指針」なのです。

クランボルツ教授が言うには、偶然を生み出すスキルとして以下の5つがあるといいます。

Curiosity(好奇心)
Persistence(粘り強さ)
Optimism(楽観主義)
Flexibility(柔軟性)
Risk Taking(思い切ってやってみる)

少し詳しく見ていきましょう。

「好奇心」は新しい学習の機会を探すとも言い換えることができます。好奇心が学びに結びつき、学びが学びを呼ぶというわけです。

「粘り強さ」は、挫折しても努力するということ。たとえば、試験に落ちてもまたトライするなどの行動をいいます。この粘り強さは、次の楽観主義にも関連しています。

「楽観主義」は、単に楽天的ということではなく、新しい機会を可能性のある、達成できるものとみなすということ。達成の可能性を信じることがここでいう楽観主義なのです。

「柔軟性」は、ひとつのことにこだわらず、新たな可能性を広げること。「粘り強さ」と矛盾するようでもありますが、広い視野をもつと同時に自分にとって大切なものを見極めることができるともいえます。

「思い切ってやってみる」は、たとえ結果が不確かでも行動を起こすということ。自ら行動に移さない限り、何も始まらないのですから。

このように、心がけと行動で、偶然をつかまえる力がぐっと高まる可能性があると言えます。素敵な偶然に出会って、人生を豊かにハッピーにしていきたいですね。

●池田美樹
エディター、俳人。(株)マガジンハウスで『anan』『Hanako』などの編集者を経て独立。現在、慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科修士課程にて女性のエンパワーメントについて研究中。

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