【専門家監修】火災保険の契約や見積もりの際の必要書類一覧!契約時の重要ポイントは?

住宅を購入したり借りたりするときに加入する火災保険。契約や見積もりをとるときにはどのような書類が必要になるのでしょうか?住宅の購入や賃貸契約をするときには他にもさまざまな手続きを並行していることが多いものです。書類の漏れのないように事前にどのような書類が必要か知っておきたいですよね。今回は、火災保険の契約や見積もりの際に必要となる書類の一覧と、契約時に損しないために抑えておきたいポイントをご紹介します。

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火災保険の契約の際に必要な書類

火災保険を契約するときには、建物の構造や耐火性能などを確認する書類が必要です。

保険会社や契約内容、建物の種類によっても必要書類は違いますが、代表的な必要書類にはどんなものがあるのか解説していきます。一戸建てとマンションでは必要書類が違ってきますので、分けて見ていきましょう。

一戸建ての場合

建物の構造が確認できる書類

必要となる情報は建物の構造や床面積です。これらの情報が十分に確認できるものを、下の表の書類の中から準備しましょう。通常、構造と床面積が確認できれば書類は1点で構いません。

建物の耐火性能が確認できる書類

耐火建築物、準耐火建築物、省令準耐火建物の場合は、その性能が確認できる書類が必要です。手元になければ、施工業者や住宅メーカーなどに作成してもらうなどしましょう。

評価額算出のための書類

その建物を建てるのにどのくらいの建築費がかかったのかを確認することで、正確な保険金額を設定することができます。

分譲マンションの場合

マンションの場合は、一戸建てに比べると必要書類は少なめです。マンションの構造は基本的に鉄筋コンクリートですが、それを証明するような書類が求められます。また、マンションでは共有部分をのぞいた自分の部屋の専有面積だけに保険をかけますので、その面積が確認できる書類が必要となるのもポイントです。

建物の構造が確認できる書類

必要なのは柱などの構造と専有部分の面積に関する情報で、通常は下の表にある書類のいずれか1点を提出すれば問題ありません。これらは、正確な保険金額を設定するのに必要です。

賃貸の場合

賃貸契約の場合は契約内容にもよりますが、特に必要となる書類はないことが多いです。賃貸借契約の書類一式が用意できていれば良いでしょう。

火災保険の契約時に気をつけるポイント

火災保険の契約時には、必要以上に高い保険に加入しなくても良いように、保険料が決まる基準について知っておきましょう。家を購入したり借りたりするときに、特定の火災保険をすすめられることも多いのですが、必ずしもその保険に加入する必要はありません。きちんと自分で調べて色々な保険会社で見積もりをとるとお得な保険に加入することができます。

火災保険の保険料が決まる基準とは

保険金額をいくらにするのか?

保険金額は、火災などが起きたときにいくらまで保険から支払いがあるかという上限額のことです。建物の構造や面積、年数などから算出されたその建物の価値が保険金額です。
例えば火事が起こって家を建て替えることになったときに、保険会社からおりた保険金だけで建替費用がまかなえないと困りますよね。正確な保険金額を算出するために、正確な情報を保険会社に提出することが大切なのです。

建物の構造と耐火性能

火災保険料を決めるのに欠かせないのが建物の構造とその耐火性能です。火災保険での住宅建物の構造は、「M構造」「T構造」「H構造」の3種類に分けられます。マンションはM構造、一戸建てのうち耐火構造のものをT構造、その他をH構造と分類しています。耐火性能の高いM構造が最も火災保険料が安く、木造などで耐火性の低いH構造が最も火災保険が高くなります。

気をつけておきたいのは、木造一戸建てだからといって必ずしもH構造とは限らないということです。建築確認申請書などでは「省令準耐火建物」の認定が確認できず、見落としてH構造で契約されてしまうケースもあります。設計仕様書やパンフレットで確認するか、施工業者や住宅メーカーに聞くことで「省令準耐火建物」であるか確認することができます。もし省令準耐火建物であればT構造なので保険料が安くなりますので、必ずチェックしましょう。

補償の対象をどうするのか?特約は?

どこまでの補償を適用させるかによっても保険料が大きく変わってきます。火災保険は火災だけでなく、風災や雷災、爆発といった天災や事故で受けた被害についても基本のセットとなっている商品もあります。また、各種特約をつけることで賠償責任や類焼損害、水濡れ被害、盗難でガラスが割られたときや車などが家にぶつかってきたときなども補償を適用させることができる保険もあります。

住宅がマンションなのか一戸建てなのか、所在地が高台なのか河川の近くなのかといったお住まいの状況によっても抱えるリスクは大きく変わってきます。リスクと保険料を天秤にかけて、必要な補償をつけておきましょう。

火災保険の見積もりをとるときに必要なもの

必要以上の保険料を払わないためには、各保険会社から保険料の見積もりをとって比較してみることが大切です。火災保険の見積もりはインターネットで気軽にとることができます。

一般的に火災保険料の見積もりをとるときに必要となる情報は、以下のものです。

●住所
●建物の構造
●延べ床面積


書類を提出する必要はありませんが、これらの情報によって大きく保険料が変わります。正確な保険料を出すためにはきちんと各種書類で確認しておきましょう。

もしものために必要な書類と情報は押さえておこう!

火災保険料はその建物のさまざまな条件によって大きく変わります。正確な保険料を出すために必要書類、そして必要となる情報はしっかり押さえておきましょう。

火災保険の契約に必要な各種書類は、家を立てたり購入したりする過程であらかじめ発行されているものも多いです。契約のときに必要な書類がどこかにいってしまったということがないように、もらった重要書類はしっかり保管しておきましょう。

このアイデアの監修者

清水みちよ
学生時代にアジア滞在中、現地で感染症を患い生死をさまよう。奇跡的に生還するも保険の大切さを痛感し、卒業後は保険の代理店窓口等で働く。趣味は懲りずにアジアの発展途上国を訪れて刺激をもらうこと。犬好きのアラフォー女子。

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