医療保険の加入を子どものために検討するときに参考にしたい正しい選び方

子どものためにしっかりと医療保険を選べていますか? 保険はいざ何かあったときに、子どもを守ってくれる大切なものです。子どもを医療保険に加入させるかどうか、必要だと言う人もいれば、必要ではないと言う人もいます。

今回は、子どものための医療保険とはどういったものなのか、そして、本当に必要なのかどうかについてご説明していきます。子どもにとってためになる医療保険を選びましょう。

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子どもに医療保険をかける必要性はあるの?

子どもの場合、公的な医療保障はとても充実しています。主な医療保障としては、

・小児医療費助成制度
・健康保険
・義務教育就学児医療助成制度
・児童手当

子どもの医療費に関しては、都道府県だけでなく、市区町村がさらに上乗せで助成を行なっているところもあるため、自己負担をかなり抑えることができます。自治体による小児医療費助成制度は、自治体の地域によっては子どもが一定の年齢になるまでは医療費が無料、というところもあります。

このように見ると、子どもの医療費は公的な医療保障でまかなえるので、わざわざ医療保険に加入させる必要がなさそうです。

ただし、自治体によっては、子ども特有の感染しやすい手足口病やはしかなどの予防接種に必要な費用や、医療費以外にかかる差額ベッド代などの費用は対象外となっていることもあります。

そういったことも考慮すると、本当に小児医療費助成制度だけで十分でしょうか? この小児医療費助成制度だけではカバーできない負担額を軽減してくれるのが医療保険です。子どもに医療保険に加入させるメリットを見ていきましょう。

子どもに医療保険に加入させることにメリットはあるの?

月々支払いが発生する医療保険ですが、子どもを医療保険に加入させることのメリットについてご紹介していきます。

●自己負担になってしまう費用をカバーしてくれる
医療費助成制度だけでは、入院が必要になったときに、治療費以外の自己負担が発生します。例えば、差額ベッド代や交通費などです。差額ベッド代を例に挙げると、収容人数が4人以下の個室に入院したときにかかる費用です。病院によって異なりますが、1日2,000〜8,000円程度が目安になります。仮に20日間の入院で、1日5,000円かかったとしたら、差額ベッド代の費用だけで100,000円支払うことになります。

●子どものころから加入しておけば、保険料が安くなる
医療保険は、年齢が若ければ若いほど保険料が安くなります。0歳から加入することができるので、すぐに加入することをおすすめします。ただし、18歳などで満期を迎える子ども型の保険ではないので、間違えないように注意しましょう。

●将来を見据えた加入ができる
健康状態が良くないと、医療保険に加入できなくなる恐れがあります。小さい子どものうちから加入しておけば、将来何かあったときに加入していた保険を利用することができます。今だけでなく、生涯にわたって役に立つ保険です。

子ども用の医療保険は、どんな保障内容があるのか

子どものための医療保険は、保障内容が充実した保険がたくさんあります。それらをご紹介したいと思います。

●普通タイプの医療保険
特に子どものための医療保険というわけではなく、普通の終身医療保険に子どもが加入するということです。一般的な終身医療保険と同様に、生涯のために一定額を支払っていくというものです。終身医療保険は、前までは年齢制限がありましたが、現在は生まれてすぐの子どもも加入できるようになりました。子どものうちから加入しておけば、保険料の負担軽減にもなります。

●学資保険を兼ねる医療保険
こちらはまさに子どものための医療保険と言われそうな保険で、「学資保険」を組み合わせたタイプの医療保険です。学資保険とは「高校や大学に行くために、それまでのお金を毎月確保していく」といったものです。この学資保険を兼ねた医療保険は、商品によってさまざまなので、自分に合った保険を吟味する必要があります。

その他にも、医療保険に特約というかたちで、さまざまな保障を付けることもできます。その一部をご紹介していきます。

●個人賠償責任補償
賠償責任が発生するような事象が起きたときに、補償してくれる保険です。たとえば、他人を怪我させてしまったり、他人の所有物を壊してしまって賠償責任を負わなくてはいけなくなったときに、補償の対象となります。保険金の額は、商品によって差があります。

●育英資金
親に万が一のことがあった場合に、一定の年齢に達するまで毎年決められた金額が支給される保険です。「一定の年齢」とは、大学卒業相当の22歳の場合が多いです。

●死亡保険金
加入者である子ども本人が死亡してしまったり、あるいは高度障害を負った場合に支払われる保険です。

●第三者による加害行為の補償
第三者からの暴行、ストーカー行為などの被害や交通事故などによる怪我に対して、保険金が支払われる補償です。

目的別で選ぼう! 子どものための医療保険

さまざまな種類がある医療保険ですが、どうすれば子どものためになるのでしょうか。その判断基準として、「保障を重視して選ぶのか、それとも貯蓄重視するのか」で検討しておくといいでしょう。

保険には終身型と定期型があります。終身型は保険料が変わらず、一生保障を受けられる保険です。ただし、定期型と比べると保険料は割高になりますが、解約すると保険料が戻ってきます。保障を受けながら、貯蓄もしていきたいということであれば、終身型をおすすめします。

定期型は5年、10年など期限があり、その中で保障をしてくれます。見直しもしやすく、保険料も割安になります。保障という面では、融通のきくタイプですが、貯蓄は向かないタイプです。

子どものために最適な医療保険を選ぼう

子どものための医療保険についてご紹介していきましたが、いかがでしたか? 一言で医療保険といっても、さまざまな種類があったり、特約などのオプションを付けられる保険もあります。

自分たちだけで最適な保険を選ぶのは、なかなか難しいかと思います。そんなときは保険会社に直接相談するか、ファイナンシャルプランナーに相談すると良いでしょう。医療保険はすぐに役に立つものではないかもしれませんが、生きていて何が起きるかわかりません。大切な子どもの将来を守るためにも、しっかりと最適な医療保険を選びましょう。

プロフィール

川添典子
元ハウスメーカーの営業職として、5年間勤務。前職の経験を活かして、暮らしやお金、不動産に関するライターとして役立つ知識をお届けしています。得意分野は、不動産・住宅ローン・税金・住宅に関することです。ファイナンシャルプランナー2級と住宅ローンアドバイザーの資格を保有。

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