スマートスピーカーのさらに先へ。外からお風呂もわかせるスマートホームでの暮らしは未来そのもの!
誰かに何かを聞いたりお願いしたりするかのように、自分の声で「お願い」を聞いてくれるスマートスピーカー。スマホと違って、室内に設置するため、気恥ずかしさを感じず使えることから徐々に人気が出てきていますよね。でも、その先を行く「スマートホーム」があるのはご存知でしたか?
今回は、スマートスピーカーとスマートホームの違い、またスマートハウスと呼ばれるものまで“スマート”になりつつある住環境について調べてみました。
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エネルギーに特化したスマートハウス
各ハウスメーカーやガス会社が取り組んでいるのが「スマートハウス」。これは、屋根に取り付けた太陽光発電パネルの発電量やガスを使った家庭用燃料電池の蓄電量、使用量などを“見える化 ”して、電力をスマートにコントロールする仕組みを備えた家のことを指します。
家で使っているエネルギー量が見えるようになることで、省エネを心がけるようになったり、余った電力を電力会社に売ったり、燃料電池に貯めておいて災害時に使ったりすることができるようになり、まさに“スマート(賢い)”なエネルギーの使い方ができるようになりますよね。
スマートホームならすべてを手元で操作し放題で快適!
では、「スマートホーム」というのは何を指すのでしょうか。ここは、スマートホームのシステムを国内で唯一作り出している〔インヴァランス〕の小暮学さんにお聞きしてみました。
「簡単にいえば、コネクティッド(つながった) ホームのこと。スマートフォンを通じて、家にあるあらゆるものとつながっていられるのが特徴ですね」(小暮さん)
たとえば、仕事が終わって家に到着する頃にお風呂が沸いている、部屋の温度が快適になっている、といったことを実現します。
また、スマートフォンで室内の電気やエアコンをコントロールすることも可能。スマートフォンが家の中にある家電や給湯器の「リモコン」になるから、いくつものリモコンを使い分ける必要がなくなるんだそう。
「これから寝ようっていうときに、わざわざベッドから出て照明器具やエアコンのスイッチをオフにしないでいいというのは、かなり快適ですよ」と小暮さんは言います。
家の外からつながって得られる安心感
スマートスピーカーでは、家電の操作は家の中にいるとき(厳密にいえば、声の届く場所にいるとき)限定ですが、スマートホームなら、家の外からでもスマートフォンアプリで操作可能。これがスマートスピーカーとスマートホームの大きな違いとなります。〔インヴァランス〕では、お家と接続するためにスマートフォンアプリ《alyssa.(アリッサ)》を用意しています。
女性名を使ったアプリなんて、細かなところまで気がついてくれるヘルパーさんみたいで、なんだか親近感がわきます。
《alyssa.》を使えば、家にいないときの来客対応もできます。まるで部屋の中にいるように、インターホンの呼び出しに出ることができるんです。外出時に、誰が来たかわかるので安心ですよね。
また、アプリで家の様子を確認できるから、「エアコン消したかしら。電気は? ドアの鍵、かけたっけ?」という不安もなくなります。
スマートホームなら一人暮らしでも子どもがいても安心
家の外から部屋の電化製品や給湯機器を操作できるのは、便利なだけではありません。防犯にも一役買います。
たとえば、暗い夜道を帰宅中、後ろから近づいてくる足音に不安を感じたことはありませんか? 部屋のあるマンションがもうすぐそこでも、帰ってすぐに明かりをつけたら自分の部屋がどこだかバレてしまうのではないだろうか……と考えてしまうこともあります。
スマートホームなら、最寄り駅や最寄りの交差点についてすぐ部屋の明かりをつけられるので、そういった心配をする必要がなくなります。
また、長期出張や旅行などで家を空ける際に気になるのが空き巣ですよね。暗くなっても部屋の明かりがついていないと、留守だということがすぐにわかりますし、それが数日間になると、さらに空き巣に狙われやすいことが知られています。
そんなときでも、外から部屋の明かりをON/OFFできるスマートホームなら安心です。いつも家に帰るような時間になったら電気をつけ、寝る時間に消せばOK。「あの家は、しばらく留守にしているな」ということが、これならわかりづらくなりますね。
共働きで就学児のいる家庭では、子どもがきちんと家に帰ったかどうかが気になるところ。仕事中でも部屋の様子が手元で見られるスマートホームなら、やっぱり安心です。家電が使われていれば、帰ったということがわかりますからね。
また、朝早く、子どもより先に家を出なければいけないとしても、鍵の閉め忘れへの心配は不要。万が一、閉め忘れたことがわかっても、スマートフォンで施錠できるのですから。
こんなに便利なので、スマートホーム機能のついているマンションの家賃は高いのでは? と考えてしまいますが、実は大して変わりがないそう。小暮さん(写真下)によれば「相場より3%程度アップしているだけ。月額料金もかからないし、導入されているマンションではインターネットも使い放題だし、何より安心。わずらわしいことが少しでも減ればいい、と考えている人にはぜひ体験してほしい」とのことでした。
そんな〔インヴァランス〕が提供しているスマートホームは、なんと都内だけでも600戸以上。まだまだ建設中で年内には1000戸突破が確実だそうです。外出先でも室内の家電や給湯器をコントロールできる近未来的な生活を手にできる人が、ますます増えそうですね。
引っ越さなくても実現する!? 自分に合ったスマート家電を教えてもらえる《リノベる。》のショールーム
「自分の家に愛着があるから、引っ越したくない」「住んでいるところの近くにスマートホーム機能のあるお部屋がない」という人は、スマートホームの体験ができないのでしょうか。
中古マンションのリノベーションサービス《リノベる。》を運営する〔リノベる〕では、スマートフォンアプリ《Connectly App》とつながる家電(IoT機器)のある暮らしを提案。それら家電を集めたショールームを運営しています。スマートロック、お掃除ロボット、明るさや色温度を変えられるスマート電球《Heu》など、スマートホームで暮らすことがどういうものなのかを体験できるだけでなく、スマート家電導入の相談にも乗ってくれますよ。これなら、築30年40年といった実家住まいでも取り入れられそうですね。
スマート家電を後づけで取り入れるにせよ、スマート機器が調和したスマートホームで暮らすにせよ、スマートスピーカーの先を行く“スマート”な暮らしはもうすぐそこまで来ています。快適さがどんどん進歩しているスマートホームから、目が離せなくなりそうです。
●ライター 渡辺まりか
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