
あの徒然草に「家の無駄なスペースっていいよね」と書いてある話
家は効率的であるほうがいい、無駄なスペースがない方がいいという考えがあるかもしれませんが、あまり使わないような無駄なスペースがあるからこそ豊に暮らせるという一面もあります・・・ってことをあの吉田兼好さんが言ってたそうです。笑
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濡れ縁
みなさま濡れ縁ってどう思いますか?
この濡れ縁というのは、だいたいで言うと「縁側」のことで、外壁の外にあって庇(軒)がかかっているけど、雨に濡れてしまうから濡れ縁といいます。
この写真ではウッドデッキがしてあるところのことですね。
洋風に言うとこういったカバードポーチなんかもそうですね。西海岸のビーチハウスみたいなデザインのおうちにはめちゃくちゃ似合います。
濡れ縁は無駄なスペースと言えば無駄
ただ、この濡れ縁(カバードポーチ)の使い方は特に決まっていません。
現代の住まいは機能的かつ目的がはっきりした間取りがほとんどです。このカウンターで勉強して、ここで洗濯物を干して・・・と機能的で効率のいい間取りというのが流行っていますね。
傾向として無駄のない空間作りを目指す的な。
そんな中、この濡れ縁って機能的かつ目的がはっきりしたスペースではありません。一見、無駄なスペースではないか?と思われる方も少なくないかもしれません。
でも機能的で効率がいいだけでは・・・
でも、家って機能的で効率が良ければいいってもんでもないと思うんですよね~。
「機能的で効率がよい、全ての部屋に明確な目的があって、あいまいなスペースがない」
そんな家って、注文住宅ということでせっかく自分好みのオーダーメイドでつくるのになんかもったいない気もしませんか?(建売住宅なんかはそこらへんのスペースのないものがほとんど)
濡れ縁は外と中をゆるやかにつなぐことができ、リビングからの広がりを感じさせる効果があり、天気のいい日なんかはゆったりと過ごせる気持ちのいい空間です。さらには外観デザインをよりよくする効果なんかもありますから。
そうです。この無駄だと思われてしまう空間が、暮らしをより豊かにしてくれるんです。
なんと徒然草にも書いてある
1330年頃(鎌倉時代)に書かれたと言われるあの「徒然草」(吉田兼好)にも、書かれています。
「造作は、用なき所を作りたる、見るも面白く、万の用にも立ちてよしとぞ、人の定め合ひ侍りし。」
現代語訳をすると・・・
「家のつくりは、無駄スペースを造るのは見るも面白く、よろずの用にもたってよいと、人々が評しあったことであった。」
と。
あの有名な吉田さん(知り合いかよ!)も「無駄なスペースっていいよね。」「だよね。」って言ってたってことです。笑
あいまいさを大事にする
そんな古くから言われている無駄なスペース。
〇、×とか、損か、得かで全てをはからず、あいまいなところに心地よさが宿る。
そんな日本人的感性って素晴らしいですね。
ですので、現代の家づくりでもそういう感覚は大事にしてもいいんじゃないかな~って思うわけです。
いや~なんか徒然草なんか出してきて、文学にも詳しいみたいなかっこいい雰囲気が溢れでちゃってスミマセン~。笑
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