【サンゲツ】壁紙はファッション感覚で貼り替える時代!プロに習うトレンドと選び方

室内空間の印象を決定づける建材といえば「壁紙」。リフォームの際、一面を変えるだけでもガラリと雰囲気が変化します。とはいえ、ひとくちに壁紙といってもデザインや機能はさまざま。豊富なサンプルを見ているうちにどれを選べばよいのかわからなくなってしまう人も多いのでは? そこで今回は、インテリア業界の大手メーカー〔サンゲツ〕のショールームを訪問! 営業本部リフォーム事業推進室の関根珠里さんに、壁紙と床材のトレンド、選ぶ際のポイントをお聞きしました。

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壁紙の貼り替えは「目的」を決めることから!

——まず、たくさんある壁紙から選ぶポイントを教えてください。

関根珠里さん(以下、関根さん):目的を定めてから選ぶことをおすすめします。貼り替えるからには今までの部屋のイメージをガラリと変えたいのか、それともいきなり変えるのは落ち着かないからあまり冒険はしないのか。大まかな方向性を決めておくだけで参考にするサンプルやカタログがだいぶ絞られます。また、既存の家具やカーテンとの相性、機能性を重視するかなども選ぶポイントになります。

——デザイン以外に考慮すべきポイントにはどんなものがありますか?

関根さん:小さなお子さまがいるご家庭の場合、汚れがつきにくく、落としやすい機能を持った壁紙を。ペットがいる場合はキズに強い耐久性のあるタイプを。他にも消臭や抗アレルゲン、湿気対策などさまざまな機能性壁紙があるんです。ライフスタイルに合わせて機能面を重視するのも壁紙選びのポイントといえます。

——デザインと機能、どちらに重点を置くかで選ぶ壁紙を変わってくるということですね。壁紙を変えることでどんなメリットがあるのか、教えてください。

関根さん:壁紙の「機能」においての寿命は一般的に5〜10年と言われています。でも、貼り替えることで部屋全体の印象が大きく変わり、リフレッシュできますから、ぜひお好みのタイミングでトライしてみていただきたいです。部屋の一面に「アクセントウォール」を取り入れるだけでも雰囲気はかなり変わりますよ。まずは目に触れやすい玄関やリビングの一面を貼り替えるはいかがでしょう?

——リビングの一面だけからなら挑戦しやすいですね! 選ぶポイントを踏まえた上で、最近の壁紙トレンドを教えてください。

トレンドの寒色もこうしてトーン違いを組み合わせて楽しめます。

関根さん:「グレイッシュ」「ブルー」などの寒色系が人気です。冷たいイメージを持たれがちですが、漆喰調やヴィンテージなど、質感のデザインを工夫することで空間全体にあたたかみが生まれます。また、天井の壁紙を貼り替える方も増えていらっしゃいます。シックな色に変えることで空間の奥行きを手軽に演出できますよ。

——天井とは思いつきませんでした! 気になるのが工期ですが、壁紙を貼り替えている場合、仮住まいを探す必要はありますか?

関根さん:貼り替えるだけでお部屋をリフレッシュできる壁紙リフォームは、手軽な“模様替え”と考えてください。一般的に6畳の空間なら半日〜1日で終了。また、〔サンゲツ〕では、数万円とお求めやすい価格帯のものがそろっています。

——すごく高額なイメージを抱いていましたが、取りかかりやすい価格ですね!

メンテナンスや歩行性も考慮したい「床材」の選び方

——次に、こちらも種類豊富で難しい床材ですが、どんな観点で選べばよいでしょう。

関根さん:床材の場合、壁紙のように簡単に変えられるとはいえないため、トイレや洗面、キッチンなどの小さな空間からトライされる方が多いようです。その際、ご高齢のご家族や小さなお子さまがいる場合は柔らかい素材を選ぶなど、歩行性とメンテナンス性を考慮して選ばれることをおすすめします。

——床材にもさまざまな種類がありますが、トレンドがあるのですか?

関根さん:自然の無垢材は経年変化とともに出てくる味わいや、自然素材ならはの質感を楽しめますが、最近では床用の塩ビタイルも人気を呼んでいます。トレンドとしては、ヴィンテージ調の木目で、幅の広いダイナミックなタイプが注目されています。ヘリンボーン張りで床をデザインする楽しみ方もスタイリッシュに仕上がるのでおすすめです。

洋服を選ぶように壁紙を選べるショールーム

——〔サンゲツ〕のショールームに伺ってとても広いことに驚きました! 賢い活用テクニックを教えてください。

関根さん:カタログだけではどうしても小さなサンプルになってしまうため、イメージがわかないという方もいらっしゃいます。そんなときはぜひ、ショールームにお越しいただき、大きなサンプルでイメージを膨らませていただきたいです。

——サンプルが見やすいですね!

壁紙のパネルを床材のコーナーへ持っていき、コーディネートを確認できるのでスムーズ!

関根さん:クローゼットをイメージしたショールームは、一枚一枚の壁紙を手に取りながら確かめていただけます。また、専任スタッフによるアドバイスや、シミュレーションアプリなど、さまざまな方向からじっくり検討することが可能です。同じフロアにはカーテンも展示されているので、壁紙や床材に合わせたトータルコーディネートができますよ。

——イメージしていることをうまく伝えられない場合はどうしたらよいでしょう?

関根さん:現在のお部屋の写真とともに、インテリア雑誌の切り抜きなどをお持ちいただくことをおすすめします。お客さまがどんなテイストがお好みなのかを知ることで、ご提案させていただく商品もかなり絞り込めますから。ヘアスタイルやお洋服を選ぶように、どうぞお気軽にショールームをご活用ください。

プロに頼ってショールームへ行ってみよう!

模様替えの参考になるおしゃれなブースがいっぱい!

カタログではイメージできなかった世界も、ショールームで大きなパネルで確認することで、理想とする空間がより明確に! プロに相談できる点も安心です。

リフォームの要とも言える「壁紙」&「床材」を選ぶなら、ぜひ、〔サンゲツ〕のショールームへ。きっと、最高のアイテムに出会うことができますよ。

●ライター ねこりょうこ
●写真 土佐麻理子

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