『大家さんのDIYがっこう』って?ワークショップでペイントに挑戦してみた!【壁塗り編】

今年(2017年)5月に開講された、全国の大家さん待望のDIY講座『「大家さんのDIYがっこう」」。賃貸物件の内外装を原状回復する際に役立つDIYスキルが、スペシャリストによるワークショップを通してしっかり身につく講座です。もちろん、一般の方の単発参加もOK。今回は、実際に挑戦した壁塗りペイントの模様を中心にお届けします!

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講座を主宰するのは「DIYer's PARTY」のメンバー

何やら大家さん向けにDIYの学校がオープンしたと聞いてやって来たのは、新宿に程近い笹塚にあるリノベーションスタジオです。

『大家さんのDIYがっこう』とスプレーらしき塗装で書かれた扉を開けると……

2人のすてきな女性がお出迎えしてくださいました!向かって左がDIYプロデューサーの石井麻紀子さん、右がインテリアコーディネーターの門由美子さんです。お二方は、「DIYer's PARTY」という名前のDIYプロデュース集団(コアメンバーは5人)でマルチにご活躍しており、『大家さんのDIYがっこう』はその活動のうちのひとつ。

今年(2017年)の5月29日に開講されて以来、すでに10数回の講座が開かれて来ました。
そのどれもが実践的なワークショップ形式で、例えば、「和の建具リフォーム」講座などは、和室を洋室に変えたい大家さんのみならず、一般の方から職人さんまで大好評だったそうです。

「すてきペイントで印象に残る部屋づくり」に挑戦!

今回は「壁塗り編」として、壁塗りのレクチャーから実践までの様子をお届けします!

ポイント① 壁紙の上から塗ろう!

さて、壁には壁紙が貼られています。写真の右のような一般的なペンキは、基本的に壁紙に対応していないので注意が必要です。それでは、壁紙をはがせばいいと考えるかもしれませんが、はがすのに労力がかかりますし、耐久性がありません。

そこでおすすめしたいのが、写真の左のペンキ《J COLOUR》(以下、Jカラー)シリーズです。壁紙の上から塗ることができるペンキはほかにもありますが、Jカラーは何と200のカラー数を誇ります。壁紙の上のペイントならば、壁紙さえ取り替えればまた同じ壁に新しいペイントを施すことができ、ある種、永遠の耐久性を持ちえるというわけです。

ペンキの受け皿(バケット)としてローラーを用意。あらかじめ養生テープやラップ等で包んでおけば、使用後はそれを捨てるだけで洗う手間が省けます。

また、ても何かと汚れたり傷つけやすいので、薄手の使い捨てゴム手袋を着用すると安心です。

ペンキは受け皿に出す前に、バーテンダーのように缶ごと振ったりヘラを使うなりして、よく混ぜておきましょう。

ポイント② 養生を制するものが壁塗りを制する

ペイントにあたって最も重要な行程が「養生」です。全体を10とすると、養生8割、塗り2割りだそうです。養生が上手くいくかどうかは、マスキングテープや養生テープの貼り方次第です。

まず、保護する面と保護しない面の境目よりも、ほんの1、2mm保護する面寄りに貼るのがコツです。1、2mmであればそこに塗料が残ることはまずありません。

境目ぴったりに貼ってしまうと、むしろ塗り残しが発生して残念なところになる恐れがあるのです。マスキングテープは、貼り残しを避けるために幅広のものがベターです。

広範囲の保護には養生テープを使用しましょう。床など平らな面の場合は静電気が発生して、ぴったりと張り付いてくれます。

ステップ① 塗りづらい部分からスタート!

いよいよ、壁塗りに挑戦です。最終的にはローラーでバーっと塗っていくのですが、その際に端っこの方など塗りづらい部分が発生することが予想されます。

そこで、最初にそうした塗りづらい部分を、刷毛(ハケ)で塗っていきましょう。刷毛は、持ち手が斜めになっていて塗りやすい「筋交い刷毛」をチョイス。

また、塗料に合った毛質のもの(水性ペンキ用)を選びます。塗料は刷毛の毛先から3分の2程度につけるようにしましょう。なぜかというと、これも後で洗うときに塗料を落としやすいからです。

そのためには、先に水を含ませておくとうまくいきます。塗り方は、置いて塗り広げるイメージです。

ステップ② ペイントが楽しくなってくるローラーの魔力

ローラーは、毛足の長さで大きく2種類のタイプから選ぶことになります。毛足が短いタイプだとマットな質感に、長いタイプだとボツボツとした質感に仕上がります。

塗料はよく染み込ませましょう。驚くほど持続して塗れるはずです。塗り方としては、まず「W」の字を書くようにローラーを下、上、下、上と動かしてみましょう。

手になじんできたらあとは塗り残しがないように、まんべんなくコロコロさせるだけ。ローラーを使って塗っていると、明らかにペイントが楽しくなってきました。

ステップ③ いろいろな特殊塗料も意外とお手軽!

壁塗りには多くのバリエーションがあります。次に挑戦したのは「ラギング」です。

ローラーに、ボロ布(ラグ)などウエスを適当に巻きつけ、輪ゴム等で留めましょう。こうして作った世界に1つだけのラギングローラーは、テクスチャー感を演出してくれます。

続いて、デザインローラー。

コツとしては、まず塗料がべったりと付きやすいので、程よく調整すること。そして、塗るときには一方向、特にまっすぐにするため、下から上に転がすのがベターです。

お次は、ロッカーグレイナーで木目調のペイントに挑戦。

上から下へ押し付けながら下地を引っかいていくのですが、真ん中あたりに達するときには持ち手から遠い部分が壁に向けられるように、ロッカーグレイナーの表面を押し付けるのがコツです。

これは要領を掴むまでが大変でしたが、木目調を出すのに最適なペイントでした。

最後はスタンプです。

判子のように使える海綿スポンジのスタンプアイテムで、グラデーションを作ることもできます。こちらも塗料を付けすぎるとデザインが崩れてしまうので注意しましょう。

壁塗り編はここまで! 次回は、アンティークペイントに挑戦♪

壁塗りペイントを基礎から学ぶことができ、意外なお手軽さには驚かされました!このあと、応用編として挑戦したアンティークペイントの模様は、別記事でお届けします。

大家さんのみならずDIYに興味のある方は、ぜひ一度『大家さんのDIYがっこう』に参加してみてはいかがでしょうか。

次回開催情報は、『大家さんのDIYがっこう』Facebookページでチェック!

【『大家さんのDIYがっこう』情報】
●主催 DIYer's PARTY
●会場 笹塚リノベーションスタジオ
    東京都渋谷区笹塚3-43-4 
●日程 不定期(時間は11:00〜16:30)
●料金 ¥12,000-/1名
●問い合わせ先 ooyaDIYac@gmail.com

↓アンティークペイント編はこちら↓

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