【雑貨ハンター #7】お気に入りが見つかる!枠を超越した雑貨が集まるショップ〔BRICK&MORTAR〕
雑貨を扱うショップは数あれど、中目黒のセレクトショップ〔BRICK&MORTAR〕は群を抜いてすてきなんです。ひとつの地域やコンセプトに限らない、数多くの雑貨を取りそろえており、来店したら絶対に欲しいものが見つかると断言できるほど。ハンドメイド・DIY好きさんにもオススメできる商品が多数あります。今回はそんな〔BRICK&MORTAR〕を取材しました。
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あらゆる垣根を超えた雑貨たち
〔BRICK&MORTAR〕のセレクトする雑貨は、「境界のない」ものばかり。扱う商品は生活用品からオブジェ、食品までさまざまですが、どれも「何系」という言葉では言いあらわすことができません。
店内で販売するのは、ショップの母体である〔村上美術株式会社〕の自社ブランド〔amabro(アマブロ)〕の商品と、世界各国から集めたたくさんのプロダクト。とくに厳密なテーマを決めることなく、スタッフが「これ、いい!」と感じたものを集めているのだそうです。
とはいえ、決して無秩序というわけではありません。厳密なテーマやルールがないながらも、商品のほとんどが「ミックス感」の溢れるものとなっています。遠く離れた地域同士、もしくは時代、ジャンル、自然と人工など、普段なら交わらないもの同士を掛け合わせてつくられたプロダクトという意味です。何かと何かをミックスすることによって生まれる新しい価値観を、〔BRICK&MORTAR〕で感じることができるはずです。
時間を超えて完成する豆皿
はじめに、こちらの豆皿をご紹介します。
江戸時代から続く「豆皿」の文化。大きさや模様なども、昔のまま変わらない、いわゆる「伝統的」豆皿は今でも多く制作されています。ですが、〔BRICK&MORTAR〕が販売するのは、有田焼の青い絵付けに、上から現代的な金のラインをほどこしたプロダクト。「伝統」の柄に「現代」のパターンは意外にもなじんでいます。豆皿以外に、そば猪口などの販売もあります。
B品は「自分で値段をつける」
金の模様を施す前段階で、形や色が完璧でないことから「B品」となった有田焼も。こちらは「お客さん自ら価格を決める」という方法で販売されています。お客さんは皆、思い思いの値段で買い取って行きますが、後日値段をあらためて買い直しに来るという方もいるのだとか。なかなか体験する機会のない「自分で値段をつける」という行為を通して、ものの価値や質について主体的に考えてみるのもいいのでは?
日本茶でつくった紅茶はいかが?
こちらは《うれしの紅茶》という、なんだかすてきな名前のお茶。佐賀県または長崎県で採れた「うれしの茶」という緑茶のブランドがありますが、その茶葉を発酵させて紅茶にしたものです。和洋それぞれの特長をあわせもつ《うれしの紅茶》、種類はストレートからフレーバーティーまでさまざまです。どれも紅茶としての完成度が高く、それでいてどこか和の風味を感じることができますよ。つい集めたくなってしまうパッケージにも注目です。
こちらの商品の紹介には、通常のポップではなくZINE(ジン)(※)が用いられています。ショップには、《うれしの紅茶》以外にもZINEが添えられている商品が多くあります。ただの説明書きではなく、ストーリーを感じる商品紹介を読むだけでも楽しい気分に。
※個人でつくった体裁が自由な本・雑誌のこと
自然と人工が同居するブックエンド
ブックエンド? いえいえ、こちらは《ROCK END》!香川県庵治町の名産、「庵治石(あじいし)」を用いたプロダクトです。庵治石は本来高級墓石などによく使われる石。石の質もさることながら、その加工技術は世界に誇れるほどのものです。
ゴツゴツとした部分は自然のまま加工がなされていないため、ふたつとして同じ形のものはありません。また、底面と内側の加工には、数百年の歴史をもつ職人の技が光ります。自然と人工。一見相反するようなこのふたつの要素が同居する、不思議で味わい深いプロダクトです。
他にも個性的なプロダクトがいろいろ
たとえばこちらは、一見普通の陶器のカップ。しかしよく見るとフチの部分が白くなっています。わざとフチの部分を尖らせることで、溶剤が流れて色にムラが出るようにつくられているのです。どの商品も形は同じながらも、見せる表情が微妙に違ってきます。大量生産と一点ものを掛け合わせたパターンです。
こちらのユニークな姿のお椀。木から切り出す向きを変えることで、木目の様子が通常のお茶碗と異なります。形を際立たせるような、立体感のある模様を楽しむことができます。また、こちらもフチの部分をかなり薄くしあげてあります。そうすることでお味噌汁の香りが際立ち、毎日の食事がさらにおいしく進化します。
毎日のわくわくが詰まった宝箱
数多くの雑貨を取り扱っている〔BRICK&MORTAR〕。何かと何かを掛け合わせて、新しいものをつくるというコンセプトは、ハンドメイドの精神にも通じるものがあります。
実際、ハンドメイドやDIYに使えそうな商品も多数そろっていました。まさに暮らしのアイデアの宝庫です。中目黒をブラブラするなら、ぜひとも〔BRICK&MORTAR〕を訪ねてみてくださいね。
【店舗情報】
●住所 153-0061東京都目黒区中目黒1-4-4 1F
●電話 03-6303-3300
●営業時間 12:00-20:00 (火曜日〜土曜日)12:00-19:00 (日曜日)
●定休日 月曜日
●URL http://www.brickandmortar.jp/
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