家をつくる大工さん

家づくりに欠かせない大工さん。どんなお仕事しているの?

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 大工さんが手掛けた水車を見に行ったのでご紹介します。社長いわく「水車なんて何十年に1回くらいしか作らないから貴重だぞ。」とのこと。水車そのものがあまりない上、一度作ればそうすぐすぐ作り変えるものではないそうです。

この時はまだ設置しておらず、大工さんの作業場にお伺いして見せていただきました。設置してあるものしか見たことがなかったので、間近で見る水車は圧巻に感じました。水車の大きさに驚きです。

大工さんとモノづくり

大工といえば家づくりに欠かせない仕事の一つです。大事な家の骨格をつくり上げます。そんな家のイメージが強い大工ですが、家の他にも様々なものを手掛けているのです。今回の水車などもそのひとつと言えるでしょう。

水車にはいくつか種類があるそうなのですがこちらは腰掛水車と言って、水車の横から水をかけて動かす型だそうです。この型は横の数枚に水をかけるだけなので水圧もそうですが、水車に少しでもズレがあるとうまくきれいに回らないそうです。とても精密さが求められる仕事だそうです。

棟梁と若手大工さんで手掛けたお仕事とのことでした。こうやって技術が伝承されているのです。10何年後や20年後に補修や作り直しをしたいときには安心して任せられますね!

釘が打ってあるのは内側部分のみで他はすべて木材でした。
ではどのようにして木材がくっついているのか、というと木材同士が噛み合うように加工して、はめ込んだり差し込んだりしてつながっているのです。それをさらに木の釘で留めて固定しています。いわゆる「木組み」です。がっしりと組み上げていく古来より日本に職人たちによって受け継がれてきた伝統工法です。ボンドでくっつけているのではないかと疑うほどきれいにぴったり歪むことなく組まれていました。

周りに飛び出している部分が固定している木の釘です。水にずっとかかっているうちに木がふやけて膨張するとさらにきつく締まり、しっかり固定されるのだそうです。先人の知恵ですね!

この内側に貼られている板。隣同志にわずかな隙間があるのですが、この隙間はわざと作っているそうです。こちらは水につかって膨張したときにぴったりくっつけているときつくなり板がはねてしまうので、それを見越して隙間をあけて作られているそうです。はじめのうちは水が隙間からもれてもそのうち膨張した板がぴったりくっつくということですね。

使っている中で起こってくることを想定してそれに対応できるようにしているというのは技術だけではなく、経験や知識がないと作れないのだということですね。それは家でも同様でしょう。

一つ一つが手刻みで精密に作られていて成るこちらの水車。職人さんの技量が現れる作品なのではないでしょうか。技術だけでなく知恵と知識とがあって作られているのです。
何気なく見ている当たり前にあるものも、このようにして作製の過程を知ることで作品の見方に深みが増す気がしますね。家なども当たり前のように作られていますが、実はすごい技術をもって造られているのです。たまにそのような目線で家を見てみるのもいかがでしょうか。

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