わたし「らしい」キッチン…オーダーという選択

家を建てるなら、リフォームするなら。

料理が得意な人も、そうでない人も、関心の高いキッチンというテーマ。

今は、プチプラなキッチンも沢山出ていて、気軽にネットでも買えてしまう時代。

けれど私は、自分の使いやすさを追求したくて、オーダーという選択をしました。

一見、敷居の高そうなオーダーキッチン。

私がオーダーキッチンに至った経緯や、オーダーで叶えられたこと、オーダーキッチンのコストを抑えるコツ、その本当の魅力など、オーダーにまつわる情報をお届けします。



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はじまりは食洗機

以前住んでいた賃貸では、卓上の食洗機を購入して使っていました。

小さな食洗機だったので、お鍋やフライパンは入らないし、結局何かしら、洗うはめに。

人って、便利さに慣れてしまうものですね。

初めはお皿が洗えるだけで十分だと思っていたのに、

どうせなら、お鍋やフライパンなどの大きいものも洗えたら便利だなぁと。

大容量の食洗機をビルトインしたいと考えていました。

目を付けていたのがミーレ食洗機

ミーレはドイツでは、日本におけるTOTOと同じぐらい、国民から認知度が高くて、歴史あるメーカーです。

海外製品はメンテナンスが心配なところですが、ミーレは、ミーレジャパンが出来て今年で25年。

商社が間に入っているだけの、他の海外製品に比べて安心でした。


また、それまで使っていた食洗機で活用していた、高温洗浄のプログラムもポイント。

洗浄能力が高いから、カレーのついたお鍋もそのまま入れられるという、予備洗いも不要な食洗機で、本当に洗い物から解放してもらえそうでした。

akiko maeda
私が採用したのは、45センチ幅
60センチタイプもあります
akiko maeda
お鍋やフライパンが余裕で入ります
akiko maeda
とにかく沢山入ります
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カトラリースペースは本当に便利

ところが、ミーレ食洗機を設置するためには、

住宅設備メーカーさんの出している、いわゆるシステムキッチンの中では、ハイグレードのキッチンでしかそれが叶いません。

例えば、
PanasonicだとLクラス
TOTOだと、クラッソ
と、いうように。

日本製の食洗機とは異なり配管に特徴があるので、キャビネットに加工が必要になるんです。

キャビネットに融通を効かせられるように設定してあるのは、ハイグレードのキッチンのみでした。

シンク下のゴミ置き

グレードの高いキッチンでしか、叶わない希望がもうひとつありました。

それは、シンク下をゴミ置きスペースにすること。

以前住んでいた賃貸マンションのキッチンには、ゴミ置きスペースがありませんでした。

なので、

シンク下の開き扉にフックを掛けて、ゴミ袋をぶら下げていました。


シンク周りでゴミが出ることが多いので、使いやすく、効率的。


キッチンにゴミ置きスペースが設けられないとなると、

大抵は、食器棚にゴミ置きスペースを作ることになります。

すると、リビングダイニングから、ゴミ箱が見えてしまいます。


対面キッチンを選ぶ方がすごく多い中、キッチンのシンク下をゴミ置きにしたいという希望は沢山あります。


ハイグレードでしか叶わない

その理由は、、、

やっぱり、メーカーさんは、ハイグレードシリーズのキッチンを買って欲しい!

ミドルグレードぐらいのキッチンでそれが出来るようになってしまうと、ハイグレードを選ぶ理由がなくなってしまう。

だから、ハイグレードでしか出来ないように設定しているのです。

システムキッチンでは、出来ないこと

システムキッチンが苦手としているのは、寸法の微調整です。

akiko maeda

私は、作るときは一気に作るので、3口コンロはよく一杯になり、さらに、たまにお鍋でお米を炊く時があるのですが、その際は、お鍋の置き場に困っていました。

コンロの脇に、お鍋が置けるスペースがあったら、便利だなぁと。

欲しい寸法は、24センチ

24センチあれば

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akiko maeda

他のお鍋やフライパンもほとんど置けるし、配膳の際に、お皿を脇に並べて置けるので便利です。

また、シンクの横には、置きたい水切りかごもあり

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ラ・バーゼのステンレス水切りかご

この寸法は、約22センチでした

システムキッチンは、ここにいくつ欲しい!という、寸法の微調整が出来ません。

なぜなら、

規格寸法が決まっているため、15センチピッチでしかキャビネットを調整出来ないのです。

システムキッチンで、私の上記のスペースの希望を満たそうとすると、

コンロの脇も、シンクの脇も、欲しい寸法よりも余分にとられ、

真ん中の作業スペースが、極端に狭くなってしまいました。

キッチンを少し広くしたら良かったのですが、そこは、最もお客様に提案することの多い、2550幅にしようと決めていました。

限られたスペースの中で、余分な寸法をとられるのはもったいない。

システムキッチンでも、ハイグレードでしか出来ない希望ならば、金額差もあまり出ないのでは?と、オーダーを選択することにしました。


オーダーだから、出来ること

先ほどの寸法調整以外のオーダーキッチンの特徴のひとつは、シンクの形状が選べることです。

金額は上乗せされますが、オーダーシンク、セミオーダーシンクもあり、大きさだけでなく、中にポケットが付けられたりと、融通が利きます。

また、カウンター、扉の素材や、その塗装など、いつも目に入る部分にこだわることが出来るのも、オーダーならではの魅力です。

オーダーで、コストを抑えるポイント

オーダーで、コストを抑えるポイントは2つありました。

ひとつは、カウンター

akiko maeda

ステンレスのバイブレーション仕上げです。

システムキッチンではランクの高いカウンターですが、オーダーではよく使うので大量に仕入れてあり、安く提供してもらえました。

逆に、人造大理石は色が無数にあり、都度の発注になるので、1番安い色でも、ステンレスよりも高くなります。

ただし、これは私がお願いした会社さんの特徴。

人造大理石で色を絞り、沢山仕入れていて、安く提供してくれるところもあります。

各社特徴を持っているのは、システムキッチンメーカーと一緒です。

オーダーでも、依頼する会社さんの得意、不得意を見極めるのが大事です。

もう1つのポイントは、引き出しの数

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引き出しは、増やせば増やすほど、お金が掛かります。

引き出しの箱を作る手間と、レールの金額が上乗せされていくからです。

引き出しを多くすればするほど、デットスペースも増えるので、極力引き出しはまとめて、大きくしました。

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中は、無印やニトリのファイルボックスが入るように設計しておいて、空っぽに。
akiko maeda
後から仕切りました

オーダーキッチンの本当の魅力

私はプロだけれど、恥ずかしながら、
「自分のキッチンはこうしたい!」
と、常日頃から考えていた訳ではありませんでした。

本格的に考え始めたのは、リノベーションの計画が始まってから。

自分のキッチンとなると、突然素人のようになり、一体何から選んだら良いのか分かりませんでした。

自分のモノサシで選ぼう!と、よく言われますが

そもそもの自分のモノサシとは何なのかさえ、考えたことがなかったのです。



オーダーキッチンの本当の魅力は、その打ち合わせにあると思っています。

自分のモノサシを測ってくれる担当者さんがつき、自分の使いやすさや、好きな素材を追求していくそのプロセスこそが、価値のあるものだと思うのです。


私は、シンク下はゴミ置きが良かったけれど、収納がいい人もいる。

食洗機も、使わない人もいる。

100人いれば、100通りの使いやすさがあるキッチン。

万人にオススメ!というキッチンなど、ないのです。

オーダーにする、しない、は別として、1度システムという枠を外して、自分の理想を描いてみたら、モノサシがより、正確になると思います。



akiko maeda

使いやすさを追求したキッチン。

いつも私を助けてくれる存在です。

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間取りもインテリアも収納も☆家のトータルデザインをしています一級建築士インテリアコーディネーターライフオーガナイザー 2004年4月〜2010年10月大手ハウス…

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