床暖房のガス代ってどのくらいかかる?導入のメリットとデメリットを主婦に聞いてみた
みなさんは床暖房にどんなイメージをお持ちですか?「空気の綺麗さを保つことが出来る?」「部屋はまんべんなく暖まる?」「ガス代が高くなりそう……」「節約するにはどうしたらいい?」などなど疑問はさまざま。今回は主婦50人に床暖房のガス代について調査。床暖房のガス代を節約するアイディアが満載です。
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みなさんは自宅に床暖房を導入していますか?またどんなイメージをお持ちでしょうか?
冬場でも足元が冷えずにポカポカ?ホットカーペットを敷けない部屋でもポカポカ気分が味わえる?快適そうだけどガス代がとてもかかりそう……
今回のテーマはそんな「床暖房のガス代」について。20代〜50代の50名の主婦の方に、ガス代にまつわる本音や床暖房のメリットやデメリットについてお伺いしました。「ガス代が気づいたらとても高くなってしまっていた!」なんてことにならないためにも床暖房の利点や弱点、さらにガス代節約テクニックを学んでいきましょう。
■目次
1. 床暖房って何?どんな種類があるの?
2. 自宅に床暖房を導入していますか?
3. 床暖房のみのガス代は毎月どのくらいかかっていますか?
4. 床暖房のメリットとデメリットは?
5. 床暖房のガス代の節約を意識したことはありますか?
まとめ
1. 床暖房って何?どんな種類があるの?
そもそも床暖房ってどんなものなのでしょうか?
床暖房は、床下に電熱線が張り巡らされている床に備え付けられている暖房システムのこと。主に電気式と温水ガス式の2種類のタイプがあります。
両タイプとも床が暖まることに違いはありませんが、仕組みそのものや導入費用、床が暖まるスピード、ガス/電気代などの面で大きな相違点が出てきます。
たとえば導入費用は温水ガス式のほうが割高だといわれています。しかし温水ガス式のほうが床が暖まるスピードが早いなど、それぞれにメリット・デメリットがあります。どちらがいいのか迷った時は、家族のライフスタイルや家の構造・空間を考慮しながら検討するのがいいようです。
では主婦のみなさんの意見を聞いていきましょう。
2. 自宅に床暖房を導入していますか?
【便利で安全!子どものためにも床暖房は大活躍】
■「床が暖まるとと部屋全体が暖まるからです。エアコンのように風が出ないのでホコリが舞うこともないからです。」(40代・パートアルバイト)
■「3年前に新築した際にリビングに床暖房を入れました。寒気が必要なく、嫌な風もないため快適です。また幼い子どもがいるので安全性も考えて床暖房を入れました。」(50代・専業主婦)
■「床からの冷えが一番気になりますし、床が暖かいと部屋全体が暖かく感じられます。」(30代・個人事業主)
床暖房は床だけを暖めるのかなと思ってしまいがちですが、部屋全体をまんべんなく暖めてくれる効果があります。そのため暖房や電気カーペットが不要になったという声も。
また末端冷え性の方にとっては足から体が温まることは嬉しいこと。足が温まることで体全体がじんわりと温まってきます。エアコンの暖房や石油ストーブではなかなか体が温まらなくて冬はつらい思いをした方にはぴったりのアイテムといえるでしょう。
【初期費用の高さは床暖房導入の大きなハードル】
床暖房を導入していない方の意見は、大きくふたつに分かれました。「初期費用の高額さ」と「賃貸物件である」ことです。
■「床暖房は暖かく快適ですが、費用がかかるので設置を断念しました。」(50代・専業主婦)
■「床暖房にしたいと思いますが、リフォームするお金がもったいなくてしていません。床暖房風のカーペットを使っています。」(40代・専業主婦)
やはり初期費用の高さは、多くの家庭の方にとって大きな壁のようです。
今ある床の上から設置する簡単なタイプの床暖房もあり、1〜2日で工事も完了します。しかし、床の張替えをするタイプのものは材料も時間もプラスでかかってしまうため、さらに費用がかさんでしまいます。部屋の広さにもよりますが導入費用は数10万円〜100万円ほどかかることもあるようです。
■「賃貸物件なので導入していませんが、かなり床からの冷気を感じるので利用してみたいです。」(30代・専業主婦)
■「床暖房設備のない賃貸物件なので、家を建てる時には検討したいですね。」(20代・専業主婦)
一方で賃貸物件だと自分で自由に部屋をアレンジすることは多くの場合禁じられています。床暖房も最初から備え付けであれば導入する手間が省けますが、あらかじめ付いていない場合は諦めるしかないのが現実です。これから賃貸物件を探す方で冷え性などの悩みがある方は、条件のひとつに「床暖房付き」の物件を探すとよいでしょう。
3. 床暖房のみのガス代は毎月どのくらいかかっていますか?
床暖房を使っている家庭では「床暖房のガス代」はどのくらいになるのか、聞いてみました。
アンケートの結果、全体の半数以上の方が3,000円以下で床暖房のみのガス代が収まっているとのこと。5,000円以上の高額になる方は少数派のようです。
【あまりお金がかかっていない人の意見】
■「使用することが多かった1月、2月でも2,500円~2,800円でした。」(50代・専業主婦)
■「基本的には灯油ストーブで部屋を暖めて床暖房は補助的に使うだけなので3,000円以下には収まっていると思います。」(40代・専業主婦)
■「10畳のリビングに床暖房を取り入れているが、毎月だいたい5,000円弱になります。」(30代・パートアルバイト)
ガス代があまりかかっていない方の声で目立ったのは、稼働面積を限定させていることでした。ほかの暖房アイテムと一緒に使うことで床暖房をフルで使わないという方も。部分的に床暖房を使うことでガス代を抑えるというテクニックのようですね。
【ついついお金がかかってしまう人の意見】
■「床暖房のみなら月額8,000~9,000円くらいかかりました。」(40代・専業主婦)
■「都市ガスではなくプロパンなので高いと思いますが、寒さが厳しいところに住んでいて冬は家族が起きている時は付けっぱなしにしちゃっています。そのため10,000円以上は床暖房のガス代がかかってしまいます。」(30代・専業主婦)
■「日中に家にいる家族がいるので、節約しようとしてもあまり安くすることができない。」(40代・個人事業主)
床暖房のガス代がかさんでしまうのにはいくつかの原因が考えられます。大きな要因は稼働時間の長さと稼働面積の広さです。
やはり床暖房を付けている時間が長くなればそのぶんだけガス代も上がります。家族が快適な時間を過ごすためには欠かせない床暖房。家族みんなでリビングにいる間はずっと床暖房を付けているという家庭が多いようです。
またリビングルームだけではなく、暖房を置くことが出来ないうえに冷えやすいキッチンや洗面所にも床暖房を備え付けたいですよね。けれど床暖房の面積が増えれば増えるほどガス代も比例して跳ね上がるので悩みどころです。
4. 床暖房のメリットとデメリットは?
冬でも寒さを感じることなく快適に過ごすことができる床暖房。さまざまなメリットが盛りだくさんな一方で、主婦の方々はある大きなデメリットを問題視している方も多かったです。
【空気が汚れにくい!部屋の清潔感を保ちやすい】
冬場のエアコンの暖房で肌や喉の乾燥に悩まされた経験がある方も多いことでしょう。またエアコンから出てくる風によってホコリが舞ってしまったなんてことも。床暖房ならそんな冬場の悩みも解決できることが主婦の方々の回答からわかりました。
■「ホコリを立てずに部屋全体を暖めることが出来ることがエアコンと違っていいです。」(40代・専業主婦)
■「床を暖めると自然な暖かさと足からあったかさが感じる。」(50代・専業主婦)
■「空気を汚さない、じんわり暖かい、暑くなりすぎない、うるさくないのが床暖房の良さだと思います。」(40代・正社員)
空気を汚さないというのは、小さなお子さんやペットがいらっしゃるご家庭だととても大事なことですよね。石油ストーブだと消した後にけむりくさいニオイがすることもあります。
また電気カーペットの大きな敵であるダニ。カーペットだけでも何十万匹いるといわれていますが、床暖房があればラグやカーペットを敷かないことが推奨されています。ダニ対策という点でも、床暖房は効果があるのです。
【意外とコストパフォーマンスが悪い床暖房】
一方で床暖房のデメリットとは、どのようなものがあるのでしょうか?
■「ひとりでいる時は床暖房のコストパフォーマンスが悪いと感じます。」(40代・個人事業主)
■「デメリットは家具を置いてしまうと意味がないが(ソファやローテーブル)、まったく置かないわけにもいかないので無駄な面積が出てしまうこと。」(40代・専業主婦)
■「マットやこたつを置けないのが残念。」(40代・専業主婦)
家族で同じ場所にいる時間が多い家庭なら、床暖房を導入する意義はあるでしょう。しかし日中ひとりでいることが多い主婦の方は、ガス代の節約が懸念されますよね。
こたつや電気カーペットが好きな方にとっても、床暖房を導入するハードルは高くなるかもしれません。「冬はやっぱりこたつだな」と思う方も多いはず。このようなライフスタイルを変えることはなかなか難しいことです。
5. 床暖房のガス代の節約を意識したことは ありますか?
ガス代がたくさんかかってしまいそうな床暖房。全体の半数以上の主婦のみなさんも日頃から床暖房のガス代の節約を意識されていることがアンケートからわかってきました。
【節約派:気づいたらすごい額のガス代の請求が……】
「便利だし快適だから、ついつい床暖房を使い過ぎてしまった」と思ったら、案の定とんでもない額の請求書が届いた、ということはありませんか。そんな経験をされた主婦の方の多くが床暖房のガス代の節約をとても強く意識されていることが明らかになりました。
■「床暖房を頻繁に使っていたらびっくりするくらいの請求がきたので、節約をしようと思いました。」(30代・パートアルバイト)
■「リビングに床暖房が付いていて半分ずつ入れる事が出来たので、使うほうだけスイッチを入れるなどガス代を少しでも減らすようにしています。」(30代・専業主婦)
■「ガス代が高いため、少しでも安く抑えてほかのことにお金を使いたいと思った。」(30代・派遣社員)
【節約しない派:寒いのは我慢したくない!】
一方でガス代の節約を意識しないと回答された主婦の方は、「寒いのを我慢してまで節約はしなくてもいい」と考える方が大多数でした。
■「寒いと活動性が低下するから。同じ金額を稼ぐなら節約するよりその労力で働いたほうが早い。」(30代・専業主婦)
■「床暖房にしただけでも冬の電気代が安くなったので、ガス代は特に気にしていない。」(20代・パートアルバイト)
■「私も夫も寒がりなので、寒いのを耐えてまで節約しようとは思わない。」(20代・正社員)
床暖房のガス代を節約しない代わりに食費や電気代などほかの場面で節約することを心がければ、プラスマイナスゼロになります。このように自分の感覚や家族のライフスタイルに合わせて賢く節約していくといいでしょう。
【今日からできる床暖房のガス代節約術】
床暖房を使っている主婦のみなさんにガス代の節約術についてお聞きしました。圧倒的に多い回答は「家族が集まるところのみ稼働する」と「できるだけ付けないようにする」でした。
■「リビングもダイニングエリアとソファを置いてあるリビングエリアに分けて暖房が設置されているので、家族がいるほうだけ付けます。保温性も高く、消してもしばらく部屋の中が暖かいので日差しが暖かい時は消し、影ってきてから付けるようにすると一日中同じように部屋が暖かい。」(40代・専業主婦)
■「床暖房の温度を下げてエネルギー源のコストをカットするようにしています。」(50代・専業主婦)
■「冬のガス代が高くなってしまうので、出来るだけ付けないように心がけています。なるべく毎月同じくらいの料金にしたいからです。朝や夜など1日のうちで気温が低い時間帯のみ付けています。」(40代・パートアルバイト)
これなら日頃の心がけ次第ですぐに始められる節約方法ですね。家族の協力を得ながら出来るだけ稼働時間を少なくしたり、付けない日を設けたりするなどしてみるといいかもしれません。
まとめ
床暖房にもさまざまな種類があり、メリットとデメリットも多様であることが主婦の方々のアンケートの結果から見えてきました。
床暖房は多くの方にとって便利な暖房器具であることは間違いない事実です。しかし床暖房を使用していくには、ガス代が高くなることも考慮しなければなりません。そんなデメリットとうまく付き合っていきながら床暖房を有効活用するとよいでしょう。
アンケート期間:2017年3月24日
対象:20代〜50代の専業主婦、正社員、派遣社員、パートアルバイト、経営者の方
アンケート総数:50
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