洗濯洗剤で優秀なのはどのタイプ?4種の洗濯洗剤を徹底比較!

洗濯洗剤の形状は様々。粉洗剤や液体洗剤、カプセルタイプなどいろいろ種類がありますが、いったいどの洗濯洗剤が汚れを落としやすくて、使いやすいのか意外とわからないですよね。今回はそんな主婦の皆様の疑問を解決するために4種類の洗濯洗剤を比較・検証してみました。ぜひご家庭のスタイルにあった洗濯洗剤を見つけてあげてください。

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毎日のお洗濯に使う洗剤。みなさんはどのような理由で選んでいますか? テレビCM、口コミ、スーパーの特売品、パッケージのキャッチフレーズ…… 各社様々で迷ってしまいます。

そんな数ある種類の中から自分に合った洗剤を見つけるのは大変です。「使ってみたけれどイマイチ効果が分からない」、「他の洗剤も使ってみたい」という方のために、今回は粉洗剤、液体洗剤、カプセルタイプ洗剤、漂白剤入り洗剤の4種類を徹底比較! 普段何気なく使っている洗剤が本当に良いものなのか検証してみました。

■目次
1. 家族が増えると汚れも増える!まずは汚れの種類から知ろう
2. 洗剤の成分を知ろう!成分表示から分かること
3. 実際はどうなの?汚れの種類別に洗剤の効果を検証!
4. 汗汚れ
5. 泥汚れ
6. 食べこぼし汚れ(カレー、ケチャップ)
7. インク汚れ(油性インク、水性インク)
8. 自分に合った洗剤を選ぼう!それぞれの洗剤のメリット、デメリット
9. 汚れても良い服、汚れが付きにくい服とは?
10. まとめ

1. 家族が増えると汚れも増える!まずは汚れの種類から知ろう

衣服の汚れと言ってもその種類は様々です。食べこぼしやインクなどの汚れ、部活のユニフォームや作業着の泥汚れ。ワイシャツの襟の汗汚れやタバコの臭いなど、生活スタイルが違えば、汚れも違ってきます。まずは日常生活の中で付きやすい、汚れの種類についてあげてみましょう。

■汗汚れ

人間は体温調節のために、常に体に必要な熱を生み出し、外に排出する機能を持っています。これは意識的に止められるものではありません。夏の暑い日にかくような、目に見える汗だけが汚れの原因になっているわけではないのです。

汗の成分のほとんどが水分ですが、その汗と一緒に皮脂や垢、ほこりなどが混ざって衣服に付くことで、汚れが蓄積。さらに空気に触れることで酸化し、襟や脇部分にしみとなって現れます。

■食べこぼしの汚れ

小さいお子さんがいるお母さんの一番の敵となるのが、この汚れ。1日3食、3食分の汚れが毎日。また、カレーやケチャップ、ミートソースなど子どもが好きな食べ物ほど、色が濃く、服についてしまうと落としにくいのが難点です。

成分も油性の汚れ、卵などのたんぱく質、食品そのものが持つ色素など、水に溶けやすいものから、溶けにくいものまで様々。子どもに汚すなと言っても無理な話です。食べこぼし予防のエプロンなどがありますが、嫌がる子も多いですよね。早いうちからこのエプロンを嫌がってしまうと、朝食時だけでも2回着替えるということもしばしば……。

■泥汚れ

小さいお子さんであれば、砂場遊びや雨の日のお出かけ時には、ズボンの裾や上着の袖、泥を触った手を洗おうと、抱っこした瞬間にお母さんの服にも付いてしまう……なんでことはよくあることです。また小中高生になると、運動会や遠足、部活などでひどい泥汚れが付いてしまったり。高校球児が格好良くスライディングした後、真っ黒になったユニフォームを見て、「洗濯するのが大変そう」と世の中の大半のお母さんは思うのではないでしょうか。

砂は水に溶けにくく、小さな粒となって繊維に入り込み簡単には落とせません。たくさん外で体を動かして欲しいと思う反面、なかなか落ちない汚れとの戦いです。

■インク汚れ

汗や食べこぼしに比べると頻度は多くないですが、キャップが外れたまま、シャツのポケットに入れてしまった、手にインクが付いているのに気が付かずに服にふれてしまった、などの経験はありませんか? 水性であれば水でも落ちやすいですが、油性となると少し厄介です。

2. 洗剤の成分を知ろう!成分表示から分かること

■液性

次に洗剤について見ていきましょう。洗剤のパッケージには必ず成分表示が印刷されています。その中に「液性」という欄があります。

今回用意した洗剤の液性は「中性」「弱アルカリ性」「弱酸性」の3つ。アルカリ性も酸性も強弱があり、強いものほど皮膚細胞を壊したり、物質を分解したりする力が強いです。より中性に近いものを弱アルカリ性、弱酸性といいます。

洗浄力を高めるだけなら、より高い液性の洗剤を選べばいいのですが、取り扱いが危険になります。家事をする人の手に直接触れる状況で使用するには不向きです。この液性を知っているだけでも、洗剤選びの決め手になります。

■界面活性剤

もう1つ注目したいのが「界面活性剤」。この成分は水を汚れと繊維の間に入りやすくし、汚れを浮かせ、溶けやすく分解し、再度繊維にしみ込むのを防ぐ働きをしています。ちなみに、今回用意した粉洗剤は14%ですが液体洗剤には60%前後の割合で使用されています。

水に溶けやすい水性の汚れはもちろんですが、油や皮脂などの油性の汚れを落とすのに効果を発揮します。この他、界面活性剤だけでは落とせない頑固な汚れを分解する酵素、白い衣類をより白くするために使われる蛍光増白剤など洗剤の種類によって様々な成分が配合されています。

みなさんがお使いの洗剤はどのようになっているでしょうか。一度、確認してみてくださいね。

3. 実際はどうなの?汚れの種類別に洗剤の効果を検証!

では実際に市販されている洗剤を使って、どんな汚れに効果的なのか検証をしてみました。

用意した洗剤は、

①粉洗剤(弱アルカリ性)
②液体洗剤(中性)
③カプセルタイプ洗剤(中性)
④漂白剤入り洗剤(弱酸性)

の4種類。

汗汚れは、1日着た白いワイシャツの襟部分を比較します。泥汚れ、食べこぼし汚れ(カレーとケチャップ)、インク汚れ(油性、水性)は綿100%の布に付けました。それぞれ洗剤を変えて、縦型洗濯機で約3㎏の洗濯物と一緒に標準コースで洗濯をしてみた結果がこちら。

4. 【結果】汗汚れ

1日着たワイシャツの襟です。襟の折り返しと、首に触れる部分に黒い汗汚れが。冬の比較的寒い日でしたが、こんなにも汗の汚れが付くことに驚きです。

完全に汚れが落ちたと感じたものは◎、ほぼ落ちた○、少し落ちた△、全く落ちなかった×の4段階で評価しています。

①粉洗剤(弱アルカリ性)○

②液体洗剤(中性)△

③カプセルタイプ洗剤(中性)×

④漂白剤入り洗剤(弱酸性)×

1番きれいになったのは粉洗剤。イメージでは漂白剤入り洗剤が一番効果的だと思っていたので意外です。襟の汚れは汗が酸化して黒くなったものなので、その逆の性質であるアルカリ性が一番効果的であると言えます。

ただ匂いについては漂白剤入り洗剤が効果を発揮。他の洗剤は洗剤そのものの匂いがしますが、漂白剤入りはほぼ無臭。洗濯物の匂いを香りでごまかしたくない、匂いをスッキリ落としたいというときには漂白剤入りが良いでしょう。

5. 【結果】泥汚れ

①粉洗剤(弱アルカリ性)△

②液体洗剤(中性)○

③カプセルタイプ洗剤(中性)×

④漂白剤入り洗剤(弱酸性)△

どの洗剤も完全に汚れを落とすことはできませんでした。やはり泥汚れは落としにくいですね。繊維に入り込んだ汚れを分解する酵素と漂白剤がこの汚れには効果的です。

6. 【結果】食べこぼし汚れ(カレー、ケチャップ)

①粉洗剤(弱アルカリ性)○

②液体洗剤(中性)△

③カプセルタイプ洗剤(中性)×

④漂白剤入り洗剤(弱酸性)×

こちらも一番効果的だったのは①粉洗剤。カレーのルーにはクルクミンという色素が含まれており細かい粒子のため、布にしみこむとシミになりやすいです。油性と水性の汚れが合わさった複雑な汚れであることから、洗浄力の強い粉洗剤が効果的であると言えます。

続いて、ケチャップをつけて洗ってみた結果がこちら。

①粉洗剤(弱アルカリ性)◎

②液体洗剤(中性)○

③カプセルタイプ洗剤(中性)△

④漂白剤入り洗剤(弱酸性)×

ケチャップの成分はトマトの色素であるリコピンです。こちらもカレーの色素と同様、細かな粒子であるため、落としにくい食品の代表です。カレーよりも液体洗剤の効果が見られたので、界面活性剤の効果を受けやすい汚れであると言えます。

7. 【結果】インク汚れ(油性インク、水性インク)

①粉洗剤(弱アルカリ性)×

②液体洗剤(中性)×

③カプセルタイプ洗剤(中性)×

④漂白剤入り洗剤(弱酸性)△

どの洗剤も効果が出なかったのが油性インク。唯一、漂白剤入り洗剤のインクの色が少し薄くなった程度です。主成分は色素ですが、油性インクには油や樹脂が含まれているため、耐水性がありさらに落としにくくなります。

続いては水性マーカーの結果を見てみましょう。

①粉洗剤(弱アルカリ性)○

②液体洗剤(中性)○

③カプセルタイプ洗剤(中性)○

④漂白剤入り洗剤(弱酸性)◎

水性インクは水に溶ける性質があるので、どの洗剤でも比較的きれいに落ちました。さらに漂白剤入り洗剤の効果が発揮され、ほとんど汚れは目立たなくなりました。

8. 自分に合った洗剤を選ぼう!それぞれの洗剤のメリット、デメリット

検証結果から、洗浄力という意味では粉洗剤が一番効果的であることが言えます。実際に使用する際に覚えておきたいメリット、デメリットをまとめてみましょう。

①粉洗剤

メリット:洗浄力が高い。液体に比べると安価。小分けにしやすいので外出先での洗濯の際に便利。
デメリット:こぼしてしまったときに散らばりやすい。粉が溶けずに残ることがある。収納場所が狭い場合はかさばる。

②液体洗剤

メリット:水に溶けやすい。濃縮タイプ、すすぎ1回タイプなど節水できる洗濯機に向いている。気になる汚れに直接かけることができるので、より洗剤の成分を繊維に染み込ませることができる。最近はコンパクトなサイズのものが多いので、場所を取らずスッキリと収納できる。
デメリット:粉洗剤より高価。小分けにしにくい。

③カプセルタイプ洗剤

メリット:使用量を量る手間が省ける。詰め替えが楽。
デメリット:手が濡れていると使えない。水に溶けやすくするため、洗濯物を入れる前に投入するので、粉や液体のように後から入れることに慣れていると先に入れるのを忘れてしまいそう。約2㎏~6㎏までの洗濯物に対して1粒でOKとされているが、洗濯物の量が少ないときは洗剤の量が多いのではないかと感じてしまう。

④漂白剤入り洗剤

メリット:消臭効果が高い。特に汗の気になる夏場におすすめ。洗濯槽の防臭にも効果的。
デメリット:液性がやや高いので皮膚の弱い方は手荒れが心配。

9. 汚れても良い服、汚れが付きにくい服とは?

洗濯だけではなかなか落ちにくい汚れが多くあることが分かりました。では、汚れが付く側の服について考えてみましょう。

子どものイベントで「汚れても良い服装で」ということは良くあります。事前に汚れることが想定される場合は、手持ちの洋服から、汚れてしまった際に捨てられる洋服を着せる方も多いと思います。少し破れてしまったズボンや色あせてしまった上着などはすぐに捨てないで「汚れても良い服」として何着が持っていると便利です。

洋服が無くても、スモッグやエプロンには撥水加工がされているものもあります。用意しておけば、いざというときに重宝します。汚れが付く前に予防することも大切です。

また、洋服を選ぶ際、黒や紺といった色の濃いものを選ぶと汚れが付いても目立ちません。服のデザインも裾が長かったり、袖口が広かったりすると汚れが付きやすくなりますので、シンプルでその子の体に合ったサイズを選ぶのが良いでしょう。

まとめ

今までなんとなく選んでいた洗濯洗剤。それぞれの洗剤の液性や成分、メリットとデメリットを理解した上で、汚れに合わせて洗剤を使い分けるといった方法が良いことが分かりました。

日常生活の中で、どうしても汚れてしまう衣類。普段から汚れが付く原因となる行動を意識してみるだけも、事前の予防ができるものもあります。それでも付いてしまったら、なるべく時間を置かずに対処することでより汚れが落ちやすくなります。予防と早めの対処、そして汚れや素材に合った洗剤を選ぶことで大切な衣類をよりきれいに、長持ちさせることができるのです。

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