
古き良き伝統に住む!京町家のリフォームポイント
時代劇などでよく見かける京都の町家。古き良き和の雰囲気を醸し出すその佇まいに憧れ、住んでみたいと思う人もいらっしゃるのではないでしょうか?しかし、ご存知の通り、京町屋は古い建物。なかには築100年を超えるものもあり、そのまま居住すると、現代建築とのギャップに戸惑ってしまうこともありえます。だからこそ、古き良き佇まいを残しつつ現代にあった住まいにリフォームするのがおすすめです。
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京町家とは?
京都市の定義によると、京町家とは「1950年以前に伝統的木造軸組構法で建てられた木造家屋」とされています。それ以外にこれといった定義はありませんが、一般的に「うなぎの寝床」と呼ばれる間口が狭く奥行きの深い敷地に、通り庭やミセの間、座敷、坪庭などの間取り。外観は紅殻格子(べんがらこうし)と呼ばれる格子や、縦に格子状に開口部を設けた虫籠(むしこ)窓、緩やかなカーブを描く垣根の犬矢来などで飾られているのが特徴とされています。
京町家リフォームのポイント
古き良き京町家ですが、古さゆえに断熱性能や耐震性能が低い場合が多いです。京町家のリフォームでは、以下のようなリフォームをおすすめします。
1.断熱リフォーム
京町家は内部と外部の繋がりが良く、風通しも良いため、夏は涼しく過ごすことができます。反面、その風通しの良さのため、冬は寒いです。冬の快適な生活のためには、断熱リフォームは必須と言えるでしょう。ただし、断熱リフォームの工法には注意を払う必要があります。とくに、外皮に断熱材を施工する外断熱工法は、高い断熱性能と気密性と引き換えに、京町家の風通しの良さを消してしまう可能性があります。そればかりか、京町家の景観を損なわせてしまう恐れすらあります。リフォーム会社によく相談し、京町家に適した工法を探しましょう。
2.耐震リフォーム
伝統の建築工法で建てられた京町家は、現行の耐震基準を満たしていない可能性が高いので、まずは耐震診断を行いましょう。その診断結果をもとに、耐震リフォームの計画を立てていくことになります。京町家の場合、「劣化した部材の交換」と柱脚部や仕口などの「構造上の脆弱性の補強」、屋根の軽量化や土壁の増設などによる「耐震性能の向上工事」の3つが主に行われます。
3.間取りの変更
京町家は、ウナギの寝床と呼ばれるほど奥行きが深いのが特徴。そのため、縦に部屋が並ぶ間取りになります。このとき、意外と気になるのが、各部屋の狭さ。とくにリビングの狭さが気になる人が多いようです。そんなときは、思い切って部屋を潰してリビングを拡張してしまうのがおすすめ。なかには、1階を全て繋げて、大きなLDKにしてしまう人もいます。
4.水回りの設備一新
京町家のような古い住宅の場合、設備が古く使い辛い可能性が高いです。とくに水回り設備は生活の質に密接にかかわってくるので、ぜひとも見直したいもの。例えば、タイル張りの在来工法の浴槽はレトロな雰囲気がありますが、カビやすく掃除も大変です。ユニットバスに交換することで、それらの問題を解消できます。洗面所やトイレなども、設備一新の検討候補です。とくに、トイレが和式で、便座の保温やウォシュレットなど近年の標準機能が備わっていないときなどは、積極的に検討するのをおすすめします。
事例に学ぼう!京町家をおしゃれにリフォーム
古き良き京町家の趣を残しながら、時代に合った住みやすい京町家にリフォームした事例をご紹介します。
1.外観は周囲との調和を第一に。内部は和モダンな京町家にリフォーム
とにかく狭さと古さが気になるとの京町家を、思い切って1階を細かく仕分ける壁を解体し、リビングを拡張。一方で、奥の部屋との間には引込み戸を設け、必要に応じて部屋を仕切れるよう配慮されています。リビングの内装は、ダークブラウンとホワイトを基調とし、シンプルモダンな印象に仕上げました。
2.京町家の趣を再現したリフォーム
外観は、伝統的な日本瓦や漆喰の壁に、サッシやタイルなどの近代的な部材が入り乱れる中途半端な佇まい。そこで、サッシを全て解体し、代わりに趣のある格子を設置。またタイル部分は木材で造りなおし、外観を和風に統一しました。内装面でも居間に格子や障子、古建材を用いて和モダンに仕上げたり、2階に新たに畳敷きの和室を設けたり、と和の再現に尽力。その結果、外装だけではなく、内装面においても古き良き伝統が蘇ったような赴きの京町家に仕上がっています。
おわりに
せっかく京町家をリフォームするのなら、雰囲気は残しつつも、快適性も追求したいもの。そのため、リフォームには京町家を知り尽くしたリフォーム会社による施工が不可欠です。一括見積もりを利用すれば、そんなリフォーム会社から見積もりや提案が届けられます。比較検討を繰り返しながら、信用できる会社を探していきましょう。
もっと具体的にリフォーム・リノベーションについて知りたい方は、多くの業者から見積もり・提案を無料で受け取ることができる、一括見積もりサービスからお気軽にお問い合わせください。
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