【保存版】ペペロミアの育て方と増やし方|種類や育てる際のコツを紹介

観葉植物ペペロミアの育て方と増やし方を紹介。ペペロミアは初心者でも育てやすく、お部屋に簡単に緑を取り入れらるため人気です。1000種類以上あるペペロミアの中から、ホープやセンペンスなどの有名なものもいくつか解説しています。ぜひ参考にしてみてくださいね。

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ペペロミアの種類

ペペロミアには、葉の大きさや形、厚さ、模様などの異なる、さまざまな種類があります。茎の短いロゼッタタイプ、タテに伸びる直立タイプ、ヨコに広がるほふくタイプの3つに分かれています。フラワーショップでお気に入りのペペロミアを探してみましょう。

➢ イザベラ……ほふくタイプ。楕円形の小さな葉が特徴的なペペロミアです。つるが伸びるように育つので、上からつるすように飾ると、かわいい丸い葉がゆるやかなカーブを描いて下がり、きれいに見えます。

➢ ジェミニ……ほふくタイプ。小さな葉が密集してつきます。こんもりと茂った様子がかわいらしく、ぷっくりとした葉もやわらかな印象です。

➢ アングラータ……ほふくタイプ。葉の1枚1枚に3本の筋が入り、それが美しい模様を作っています。長く伸びると下に下がり美しいフォルムになります。成長が遅いので、長く同じ形を楽しめるため、インテリアにぴったりです。

➢ オブッシフォリア……直立タイプ。きれいな濃い緑色で肉厚な丸い葉が特徴的です。伸びてくると、横に広がっていきます。

➢ アルギレイア……ロゼッタタイプ。シクラメンの葉のようなハート型に近い丸型で、タテにすじ状の模様が入っています。その模様がスイカのようにも見えるので、スイカペペロミアと呼ばれることも。寒さに弱いので秋になったら室内に取り込んで育てましょう。

➢ ペッパースポット……ほふくタイプ。ワイヤープランツのように針金状に伸びた枝に、丸い葉がついています。こんもりとヨコに広がるように成長します。葉の裏側は緑ではなく、赤茶色のような明るい色をしていて、表とのコントラストが美しいのが特徴です。

➢ ホープ……ロゼッタタイプ。適度にすんなりと伸びた軸の先に葉が3~4枚ほど密集してつきます。多肉植物のように肉厚な葉は乾燥に強く、表土が乾いたら水やりする程度でOK。丸い葉の形もかわいいので、インテリアになりやすい観葉植物です。

➢ グラベラ……ほふくタイプ。濃い緑と黄緑のマーブル模様の葉が印象的です。適度な葉の茂り具合も部屋のインテリア向き。個性的な鉢に植えて、スタイリッシュな雰囲気を楽しみましょう。

➢ オルバ……直立タイプ。長めの楕円形に近い葉がしっかりと密集するペペロミアです。オルバマカロニと呼ばれる種類もあり、葉が内側に丸まって、マカロニのような形をしています。新芽の状態では丸まっていますが、成長するとともに開いていきます。

➢ カペラータ……ロゼッタタイプ。エンボス加工のようにでこぼこした葉が特徴的です。多くの品種があり、たとえば「ピンクレディー」は、緑色にクリームからピンクがかった美しい色合いをしています。

ペペロミアを育てるときに気を付けたいこと

ペペロミアは全般的に寒さに弱いので、室内で育てるにしても、冬場は置き場所に注意が必要です。寒い廊下やトイレに置いたものは、夜間はリビングに移しておくなど気を付けてあげましょう。

窓際に置きっぱなしにするのもNGです。水を控えめに育てれば、低めの温度に耐えることもありますが、ふつうは8℃以上の温度を保つように気を付けてください。また、あまりに強い日差しに当てると、種類によっては葉が焼けてしまう原因になることがあります。年間を通して、カーテン越しの日光のようなやわらかな光を当てるようにして、育てるのが無難です。

乾燥に強いペペロミア

種類によって多少の違いはありますが、ペペロミアの水やりは少しずつが基本。乾燥気味でちょうどよいぐらいなので、水のあげ過ぎには注意しましょう。とくに肉厚の葉は、水分をたっぷりため込みます。土の表面が乾いてから水をあげる程度で十分です。

水が鉢に溜まった状態だと、根腐れで枯れてしまう原因になってしまいます。土の表面が乾いていないのに、葉がしなっとしてきたら要注意。水を控えて乾燥させましょう。そのまま水をやり続けると、最終的には枯れてしまいます。

ペペロミアにおすすめな肥料

美しい葉色や模様を保つには、適度な栄養も必要です。肥料のやりどきは、春から秋にかけてです。液体タイプの肥料は、即効性があります。表示通りに薄めたものを、2週間に1回程度与えます。固形の化学肥料は土の上に置くと、水やりのたびに土にしみこんでいくので、ゆっくりと根に働きかけてくれます。2か月に1回程度でOKです。肥料をやりすぎると、逆に根が弱って枯れてしまうことがあるので、注意しましょう。

ペペロミアは夏が大好き

ペペロミアがもっともイキイキとしてくるのは夏の暑い時期です。気温が20~30℃の状態がもっとも適した温度帯なので、他の観葉植物と比べると、かなり高い温度といえるでしょう。茎が伸びたり新しい葉が出たり、ペペロミアは夏にぐっと大きく成長します。

そのため、植え替えや挿し葉、挿し木、株分けなどは、春から8月ごろまでに済ませましょう。夏の暑い時期に定着させてしまうのが上手に育てるポイントです。熱帯から亜熱帯にかけてが原産地の観葉植物なので、日本で育てるなら夏がもっとも適しているといえます。

ペペロミアの増やし方

比較的簡単に育てられるペペロミア。その種類によって、葉挿し、挿し木、株分けで増やすこともできます。お気に入りのペペロミアを自分で増やし、部屋の中に飾ったり、友だちにプレゼントしたりしてみましょう。

葉挿しで増やせる肉厚なタイプ

葉が肉厚なタイプのペペロミアなら、葉挿しで増やせます。植木鉢に水はけの良い土を入れたら、そこへ根元の軸の部分を2㎝ほど残して切り取った葉を挿すだけです。霧吹きで水を与えながら、半日陰で1か月ほど育てると、小さな根が出てきます。これを植木鉢にきちんと植え替え、育てることでペペロミアを増やせます。

挿し木で増やす枝が伸びるタイプ

枝が伸びるタイプのぺぺロミアなら、挿し木で増やしましょう。枝を5~10㎝ほどの長さに切って、下の方の葉を取り除き、土に挿して育てます。成長の早い5月、6月、7月ごろに行うのがオススメです。

株分けで育ちすぎたペペロミアを再生

根が大きく育ちすぎたなら、株分けをしてすっきりとさせましょう。
株分けをするには、まず株を植木鉢からほり出して、軽く土を払います。そして、メインの株から出た新しい芽と根を切り分けます。一つの株に、2~3つの芽があるくらいが、ちょうどよい分量です。それぞれを新しい鉢に植えれば、株分けの終了です。

ペペロミアは「コショウ」が名前の由来?!

Peperomiaペペロミアという名は、ギリシア語の「Peperi(ペペリ)」、つまり「コショウ」という言葉からきています。コショウ科に属する植物で、ベトナムでは香辛料として、ペペロミアの1種が使われることもあるそうです。
日本では、小笠原に生息する「島胡椒(シマゴショウ)」と、沖縄から四国にかけての温暖な地域に自生する「佐田草(サダソウ)」が見られます。

幸せの豆?ハッピービーン

ペペロミアハッピービーンと呼ばれるタイプは、エンドウ豆のようにぷっくりとした葉が特徴的。まるで豆の詰まったサヤのような葉の形をしているので、「ビーン」というわけです。いろいろな方向にはねるように飛び出す葉は、活動的な動きを感じる姿で、まさにハッピーな様子。ハッピービーン=幸せの豆を室内に置けば、ますます良い気が運ばれてきそうですね!

まとめ

ペペロミアは、たとえ名前になじみはなくても、1000種以上にも及ぶ種類の多さからだれでもどこかで目にしたことがある、そんな身近な植物なのです。ペペロミアにはさまざまな葉の形や色があり、中には同じ種類とは思えないようなものまで多種多様。観葉植物として部屋のインテリアにするのにも、選択肢が多いのでオススメです。

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