食洗機の臭いの原因はこれだった！オキシクリーンやクエン酸で臭い除去

乾燥機能だけでは不十分？食洗機の臭いの原因

汚れた食器や魚焼きグリルを入れておくだけできれいにしてくれる『食洗機』。たくさんの食器を一度にまとめて洗えたり、食事のあとの後片付けが楽になったりと家事のお助けアイテムとして人気ですよね。

とても便利な食洗機ですが、使っているうちに「臭いが気になってきた……」なんてことはありませんか？　食洗機のイヤな臭いは湿気だけではないため、内蔵された乾燥機能だけでは解消できません。

食洗器を長く大切に使うために、まずは臭いの原因を知ることから始めてみましょう。

残菜フィルターのゴミ

食洗機には、生ゴミが排水に流れ落ちないようにつけられた『残菜フィルター』という受け皿の役目を担うパーツがあります。

この残菜フィルターに蓄積された細かい生ゴミがイヤな臭いの原因のひとつ。たまったゴミを放置していると、臭いだけでなくカビや菌が繁殖するおそれがあります。

洗剤の残りカス

食洗機のイヤな臭いのもうひとつの原因は、洗剤の溶け残り。定められた量よりも洗剤を多く入れてしまうと溶け切らず食洗機内に残ってしまいます。溶け残った洗剤には食器についていた食べカスが混ざっているため、菌が繁殖してしまう原因に。

またフライパンや魚焼きグリルなど、油のついた食器を洗う際も洗剤の量は大切です。洗剤が足りないと庫内に油汚れが残ってしまい、ヌメりや臭いのもとになります。

食洗機の臭い消しに便利な掃除アイテム≪オキシクリーン≫

魚などの食材の臭いだけでなく、さまざまな原因で臭ってきてしまう食洗機庫内の臭い取りには『オキシクリーン』での掃除がおすすめです！　弱アルカリ性の『オキシクリーン』は油汚れや茶渋汚れなどの、酸性の汚れを落とせます。

『オキシクリーン』の性質上、高温のお湯と混ざることで泡の力がアップするので、食洗機のお掃除にはとても相性のよいアイテムです。酸素系漂白剤が主成分のため、酸素の泡の力で油汚れをしっかりはがしてくれますよ。

≪オキシクリーン≫で食洗機を洗う方法

食洗機を掃除するのに相性抜群の『オキシクリーン』。しかし正しい掃除手順を踏まないと、せっかく食洗機を洗ったのに「汚れがきちんと落ちていない……」ということも。

『オキシクリーン』を使った食洗機の正しい洗い方を知って、効率よくきれいに食洗機をお掃除しましょう！

食洗器の庫内を洗う

『オキシクリーン』で食洗機を掃除する方法はとても簡単。

【手順】
1. 見える範囲のゴミを取り除く
2. 『オキシクリーン』を大さじ1杯入れる
3. 空のまま標準コースで1サイクル運転させる

汚れの落ちが不十分なときは、運転が終わったあとに食器用洗剤をスポンジに付けてこすり洗いするのがおすすめです。

普段表側しか見えないのできれいに思っている人も多いのではないでしょうか。実は食洗機のヒーターのカバーを外すと、内部のヒーター部分も油で汚れています。

そんなヒーターの部分も『オキシクリーン』できれいに掃除できますよ。庫内を傷つけないよう注意しながら汚れを削るように落としましょう。

ladybug_simple / 整理収納ADさんがヒーターのカバーを外してお掃除している様子を紹介しています。「食洗機のカバー裏の汚れがどのぐらいなのか気になる……」という方もチェックしてみてくださいね。

▼ladybug_simple / 整理収納ADさんの記事はこちら▼

水垢汚れによる食洗器の臭い消しには≪クエン酸≫

『オキシクリーン』は酸性の汚れを落とすことに関しては効果を発揮しますが、水垢のようなアルカリ性の汚れは落とせません。

水垢を落としたいときは、クエン酸を使ったお手入れがおすすめです。『オキシクリーン』を使って油汚れを落としたあとは、クエン酸を使って水垢汚れもしっかり落としましょう！

【手順】
1. クエン酸を小さじ2杯入れる
2. お手入れコースで1サイクル運転する

お手入れコースは通常のコースよりも高温の蒸気が噴き出るため、汚れを浮かして庫内を洗浄する働きが期待できます。お手入れコースがない場合は、温度を高く設定するか、時間を長くしてください。

また、クエン酸は漂白剤などの塩素系洗剤を混ぜると、塩素ガスが発生するおそれがあります。絶対に一緒に使うのはやめましょう。

食洗器の臭い取りには重曹やセスキも要チェック！

食洗機の掃除には『オキシクリーン』のほかに、重曹やセスキ炭酸ソーダもおすすめです。『オキシクリーン』が油汚れに、クエン酸が水垢汚れに強いように、汚れに適した洗剤を使うことで食洗機はよりピカピカになります。

自宅に重曹もセスキ炭酸ソーダもあるという方は、こちらの記事も参考にしてくださいね。

▼食洗機のお掃除アイデアはこちら▼

食洗機を臭わせない6つの方法

ここからは、食洗機の臭いの発生を予防するお手入れ方法を6つ紹介します。毎日こまめなお掃除をすることで臭いが発生しづらくなりますよ。

予防方法は食洗機を使用した後にできる簡単なことばかり！　毎日のちょっとしたお手入れを心がけましょう。

①食器は下洗いをする

汚れのひどい食器や調理器具を入れるときは、食べ残しやお皿についたソースなどは軽く拭き取るか、さっと洗うのがベター。

ご飯粒などは、固まってしまうと取りづらくなるので、先に水につけておく方がよいでしょう。

②洗剤は適量を使う

洗剤の溶け残りも臭いの原因のひとつです。洗剤の量が多すぎると溶け残ってしまうおそれがあるので、入れすぎないようにしましょう。

また、食洗機の容量いっぱいまで食器を詰め込んでしまうと、適量の洗剤とマッチせずに、きれいに洗うことができません。食器を入れる量は食洗機の容量の7割程度に抑えましょう。

③食器をいれたらすぐに洗浄開始

食器を入れたらすぐに洗浄開始をすることが大切です。使った食器を食洗機の中に入れたままにしてしまうことも、臭いの原因となります。

また、汚れた食器を入れたまま食洗機のドアを閉めてしまうと、密封空間になり雑菌が繁殖するおそれも。まだ食器が溜まっていないからと放置せずに、短時間コースを使用してすぐに洗いましょう！

④しっかり乾燥させる

食洗機はしっかりと乾燥させることが大切です。食洗機の中は高温で湿度もあるため、乾燥させないまま放置すると雑菌がとても繁殖しやすい環境になってしまいます。食器を洗い終わった後は庫内を布巾で拭くか、食洗機の乾燥機を運転させましょう。

⑤ゴミは毎回必ず取る

残菜フィルターは毎日必ずお掃除しましょう。残菜フィルターについた生ゴミが腐敗するとカビが発生し、臭いの原因になります。残菜フィルターを取り外し、やわらかい歯ブラシで、目づまりもきれいにお掃除しましょう。

⑥食洗機を放置しない

旅行や長期で家をあけて帰宅したら、食洗機から臭いがしたことはありませんか？　実は、ビルトインタイプの食洗機は頻繁に使用していないと臭いが発生するおそれがあるのです。

食洗機内の排水経路には、下水の臭いが上がって来ないように、トラップの中に水を溜めておく仕組みが施されています。食洗機を使わない時間が長く続くと貯めておいた水が蒸発し、排水管から下水の臭いが流れてくる原因に。　

トラップの水がなくなってしまわないように、長期で家を空ける際には、食洗機にコップ1杯程度の水を入れておくとよいでしょう。

置き型タイプの場合や、お使いの食洗機によっては下水と繋がっていないこともあるので、説明書で確認してくださいね。

毎日の簡単お掃除で食洗機を清潔に

食洗機の臭いの原因や、『オキシクリーン』や『クエン酸』での掃除方法など、食洗機を臭わせない方法6つを紹介しました。

日頃からのこまめなお掃除で、食洗機の臭いを予防しましょう♪