パンプスは洗濯できる!においと汚れを落とす洗い方を紹介

長時間履いたパンプスは、雑菌や汗で強烈なにおいを発することがあります。他人にも不快な思いをさせるので、定期的な洗濯で清潔な状態を保ちましょう。デリケートなパンプスを水洗いするポイントや身近なアイテムを使ってにおいを抑える方法を紹介します。

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パンプスがにおう原因

パンプスを脱いだときの悪臭は、単なる汗のにおいではなく、バクテリアの増殖と関係があります。原因を明らかにし、においを元から断ちましょう!

汗や角質がたまりやすいから

パンプスのにおいは「足裏の汗」や「角質」が原因です。

一般的に、汗には2種類あるといわれ、1つは全身の皮膚から出るにおいの少ない「エクリン汗」、さらに脇など特定の場所から出るにおいの強い「アクポリン汗」です。

足裏にはエクリン腺が集中しており、分泌される汗そのものはにおいません。しかし、足裏は靴や靴下で蒸れやすく、皮膚の常在菌(バクテリア)の働きによりにおいを発するようになるのです。

常在菌は主に表皮から角質層内に存在しており、とくに古い角質は菌の格好の住処であり、餌ともいえるでしょう。

バクテリアが繁殖しているから

バクテリアは、角質や汗に含まれるタンパク質やアミノ酸などを餌にして増殖します。菌そのものはにおいませんが、餌を分解した際に発生する物質が嫌なにおいを放つのです。

もし、パンプスの中から悪臭がしてきたら、バクテリアがどんどん繁殖していると考えましょう。

では、バクテリアによって、足裏ではどんなにおいが発生しているのでしょうか? バクテリアが排出する成分は主に以下の3種類です。

●3-メチルブタン酸(イソ吉草酸):納豆にも含まれる発酵臭、酢とチーズのにおい
●メタンチオール:硫黄とチーズが合わさったようなにおい
●プロピオン酸:腐ったような酸っぱいにおい

パンプスの中は菌とにおい成分が充満しています。足を清潔にするだけでなく、パンプスの定期的な洗濯が必要でしょう。

パンプスの洗濯方法

布のスニーカーと違い、パンプスの素材はデリケートです。愛用のパンプスを長く使うためにも、正しい方法で手洗いを行いましょう。

素材を確認する

パンプスの素材を確認し、素材によって洗い方やケアの方法を変えましょう。基本的に革のパンプスは水洗いが可能ですが、中には水洗いを避けた方がよいデリケートな素材もあります。

洗えるパンプスの場合は、以下のものを用意します。

●サドルソープまたは水で薄めたボディーソープ
●40℃前後のお湯
●バケツ
●スポンジ
●タオル

たとえば、革にコーティングをほどこした「エナメル素材」や「ヌメ革」は水洗いを控えた方が無難です。

「スエード」や「ヌバック」などの起毛した革素材は、デリケートで傷付きやすいため、「専用のお手入れグッズ」を使ってケアしましょう。

洗剤で靴全体を洗う

洗濯前に布でパンプスの汚れをサッと落としましょう。溝などの細かい部分は歯ブラシを使って汚れをかきだします。

バケツに40℃前後のお湯をため、全体をまんべんなく濡らします。スポンジでサドルソープまたはボディーソープを泡立て、内と外を丁寧に洗っていきましょう。

泡を切ったスポンジで、パンプスの泡をしっかりと拭き取り、タオルや布で水を拭き取ります。

洗い終えた後は直射日光を避けた風通しのよい「日陰」で乾かしましょう。乾いた後は表面に靴クリームを塗り込んでおくと、乾燥によるひび割れが防げますよ。

エナメルなどの「洗えないパンプス」の場合は、汚れを落とした後に水拭きと乾拭きをするのみにとどめましょう。

におう場合は重曹を使う

パンプスのにおいがきつい場合は「重曹」を使った「つけ置き洗い」を行いましょう。

洗い方の順番は上記で紹介した方法と同様ですが、スポンジで洗う前に、40℃前後のお湯の中に重曹とソープを同じ比率で溶かし、パンプスを30分ほど浸しておきます。

重曹はアルカリ性なので、汗や生ごみの腐敗臭など「酸性のにおい」を中和します。殺菌効果はありませんが「菌の働きを抑える効果」も期待できるでしょう。

パンプスがカビ臭い場合は水洗いせずに重曹を付けた濡れタオルで全体を拭き、最後に乾いたタオルで仕上げます。

洗濯の注意点

衣類や布靴と違ってパンプスはとてもデリケートです。洗濯時は以下の点に注意しながら、丁寧に扱いましょう。

洗濯機は使えない

布製のスニーカーは、洗濯ネットに入れて洗濯機で洗えるものもあります。しかし、基本的にパンプスは洗濯機では洗えません。とくに革製はデリケートなので、優しく丁寧に手洗いする必要があります。

また、パンプスはかかとが硬く尖った形状なので、洗濯機の洗濯槽を傷つける恐れもあるでしょう。

色落ちするか確認する

革に着色がほどこされているものや色の淡い素材は、水洗いをすると「色落ち」や「色ムラ」が出る場合があります。全体を洗う前に目立たない場所を水に濡らし、素材に問題がないかをチェックしましょう。

不安な場合は内側を軽く水拭きする程度にとどめ、定期的にプロのクリーニングを活用しましょう。

ダメージが不安なら業者に任せしよう

自分で洗濯するのが不安な場合は、靴の専門業者にクリーニングを依頼するのがおすすめです。

パンプスにはさまざまな素材があります。洗濯方法がよくわからないまま水洗いしてしまえば、色落ち、色ムラ、ダメージで、2度と元に戻らなくなるケースもあるでしょう。

靴のクリーニング専門店では、超音波洗浄や手洗い洗浄などそれぞれの素材にあったクリーニング方法を用います。

料金は数千円とやや高く感じますが、消臭や抗菌、栄養補給までしっかり行ってくれて、プロの手でピカピカに生まれ変わりますよ。

清潔なパンプスで歩こう

どんなにすてきなパンプスでも、雑菌が繁殖しにおいがきつければ履くのをためらってしまいますね。パンプスを脱いだときにプーンと強烈なにおいが漂えば、他人を不快な気持ちにさせるでしょう。

正しい方法で洗濯し、清潔な状態を保ちましょう。

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