【あの人の部屋 #9】光すら愛おしい。思い出がつまり過ぎている家

フォトグラファーのHAL KUZUYAさんのフォトエッセイ「あの人の部屋」。第9回目をお届けします。古い家には「暮らし」の痕跡があって、光も匂いも、そこら中に気配が漂っています。移りゆくからこそ、そのままにしておきたいという気持ちと、新しい道へと進む現実。家は、揺れる心が映し出されるもの。

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友人の実家をたずねた
取り壊しになる家を撮って欲しい
なんて切ないけれど、やりがいのあるミッションでしょうか

この家で育った彼女は
この玄関で、小さな靴を初めて履いて
その廊下を走って、階段を駆け下りて、
そして何年もの暖かな光の中の日々を駆け抜けて
巣立っていったことでしょう

この電気が可愛くて!
あの瓦がいい感じで
あの部屋が私の部屋で
ここがお父さんの部屋で

思い出がつまり過ぎた家
そのすべてが愛おし過ぎて
なんだか涙がでる

●文、写真 HAL KUZUYA

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