自動車保険のゴールド免許割引って何？割引率や適用条件は

「ゴールド免許」とは？　自動車保険のゴールド免許割引

免許の色には3種類ある

自動車免許は「ゴールド免許」と「ブルー免許」、「グリーン免許」の3種類に分けられます。免許証の有効期限の表示部分でどの種別か分かるようになっています。

初めて自動車免許を取得するとグリーン免許からスタートし、2〜3年以内の誕生日から1カ月後まで有効となります。3年後に1回目の更新をするとブルー免許になり、有効期間は3年です。

2回目以降の更新のときに過去5年間無事故・無違反だと「優良運転者」とみとめられ、ゴールド免許となります。事故だけでなく、軽微な違反も起こしてはいけません。例えば、シートベルト未装着や携帯電話使用での違反など1点でも違反があれば、ゴールド免許にはなれません。

ゴールド免許のときに事故や違反を起こすとすぐにブルー免許に変わるわけではなく、次の更新のときにブルー免許に変わります。

ゴールド免許のメリット

ゴールド免許には3つのメリットがあります。

●免許の更新期間が長い
ブルー免許での更新期間は3年ですが、ゴールド免許では5年です。ただし、70歳以上は3年となります。更新には時間や手間、お金もかかるので、更新期間が長いことはメリットとなります。

●講習時間が短い
免許更新のときはそれぞれ講習を受けますが、受ける講習によって時間が違います。初回講習と違反講習は約2時間、一般講習は約1時間、優良講習は約30分です。ゴールド免許は優良講習なので、講習時間が約30分と短時間で済みます。

●手数料が安い
運転免許を更新するときには、必ず更新手数料と講習手数料がかかります。更新手数料はどの色でも2,500円ですが、講習手数料は免許の色で違います。初回講習と違反講習は1,350円、一般講習は800円、優良講習は500円です。ゴールド免許保持者は優良講習なので、更新手数料2,500円に講習手数料500円と費用が安くなっています。

自動車保険におけるゴールド免許割引とは？

ゴールド免許にはさまざまなメリットがありますが、実は自動車保険でも「ゴールド免許割引」といって保険料の割引が受けられるというメリットがあります。ゴールド免許だと事故を起こすリスクが少ないことの証明になるため、一般的にかなり高い割引率となっているのです。

ゴールド免許割引が使える人は？

ゴールド免許割引が適用されるのは、記名被保険者がゴールド免許である場合です。記名被保険者がゴールド免許なら、その車に関して自動車保険が補償範囲内となっている人はブルーやグリーン免許でもゴールド免許割引の恩恵が受けられます。

例えば、もし夫がゴールド免許、妻がブルー免許、子がグリーン免許という場合を考えてみましょう。この場合、全員が運転できるような同じ条件で自動車保険に加入するとすれば、夫が記名被保険者になればゴールド免許割引が使えるので保険料は最もお得になります。もちろん年齢など他の条件が整っていれば、妻や子が運転するときにも保険は適用されますよ。

ゴールド免許割引でどのくらい自動車保険料が変わるの？

ゴールド免許割引の割引率は各保険会社で異なり、また年齢条件などによっても変わってきます。

例えば全年齢や21歳以上で7％、26歳以上と35歳以上で12%という保険会社もあれば、一律で15%、家族全員がゴールド免許なら割引率が更に高くなるような設定をしているところもあります。大体ですが、最大で10〜20%の割引に設定している保険会社が多いようです。

なかには割引率が公開されていない保険会社もありますし、見積もりをとらなければ正確な割引率は分かりません。ゴールド免許割引を使ったときの正確な保険料を知るには一括見積もりをとってみましょう。

自動車保険の一括見積もりでは、インターネットなどで運転者や車の情報を入力することで、すぐに保険料の見積もりを見ることができます。

自動車保険契約中に免許の色が変わったらどうする？

自動車保険の契約中に免許更新日がきて、免許の色が変わることがありますよね。そのときの保険契約とゴールド免許割引はどうなるのか見ていきましょう。

自動車保険契約中にブルーからゴールド免許になった場合

ゴールド免許割引は、保険期間の始まる日（始期日）にゴールド免許であれば適用されます。もし契約中にゴールド免許になっても、途中で契約を変更することはできず、ゴールド免許割引の適用は次の契約更新のときからになります。

ですので、現在ブルー免許だが近々ゴールド免許になる可能性が高い場合は、自動車保険の契約期間を長くしないようにした方が良いかもしれません。長期契約での割引率とゴールド免許割引での割引率をよく考えて自動車保険を契約しましょう。

しかし場合によっては、契約始期日にブルーでもゴールド免許割引が使えることがあります。それは、保険契約始期日が免許更新期間内である場合です。

保険会社にもよりますが、その更新でゴールド免許に変わる場合、始期日にブルー免許でもゴールド免許割引を使えることがあります。更新通知には免許証の色が書いてあります。もし該当する場合は、契約する保険会社に確認してみましょう。

自動車保険契約中にゴールドからブルー免許になった場合

では反対に、契約中にゴールドからブルー免許になった場合について見ていきましょう。契約を変更しなければいけないのか気になるところですよね。

嬉しいことに、保険契約始期日にゴールド免許なら、途中でブルー免許に変わっても満期まではゴールド免許割引が有効です。ですから、ゴールド免許をお持ちで、次の更新でブルーに変わることが分かっているときは、自動車保険は長期契約にした方がお得です。

契約期間内にブルー免許になっても、保険会社に連絡したり契約を変更したりする必要はありませんが、次の更新時にはブルー免許になったことを正直に申告しましょう。

安全運転の証・ゴールド免許は自動車保険料の節約にも役立つ！

日常的に車を運転する人にとって、無事故・無違反を5年間という「ゴールド免許」はかなりハードルが高いものです。その分、受けられる自動車保険の割引率は大きくなっています。ぜひ安全運転を心がけて、あなたや周りの命を守り、同時に保険料も抑えていきましょう。

プロフィール

清水みちよ
学生時代にアジア滞在中、現地で感染症を患い生死をさまよう。奇跡的に生還するも保険の大切さを痛感し、卒業後は保険の代理店窓口等で働く。趣味は懲りずにアジアの発展途上国を訪れて刺激をもらうこと。犬好きのアラフォー女子。